ステータスのカラクリ?

おかしい┅┅?

ゴブリンをあんなに倒したのにレベルアップが少なくないか?

スキルも中々付かないのはなんでだ?

ゴブリンくらいじゃ経験値は無いのかな?

やはり雑魚魔物だとそんなものか


ステータス(使用中)が低いまま┅

これには訳があった

経験値の殆どが制限中の本当のステータスへと入るからだ

使用中ステータスにはスキル等は付くが経験値、レベルアップは極僅かしか入らない仕様となってる

とは思わなかった┅┅


『オホホホ♪ケンジには可哀想な事だけど制限させて貰うわよぉ~♪変にチートだなんだと誤解されてもねぇ~それに彼が望んだ事を叶えるならこれがベストなのよねぇ~ウフフ♪

普通の冒険者として生きていくなんて珍しいじゃない♪

ケンジの本質がどんな物かも見たいしねぇ~なんか拗らせて面倒くさい性格だしぃ自己評価も低い天然ボケボケなのよぉ~

あのゴブリンを標準だと思う程の天然?アハハ♪

見ていて飽きないしねぇ~♪

女の子みたいにしちゃったけど中身は少しオジサンってのが良いわよねぇ♪

早く町へ行かないかなぁ?

もっと面白いモノを見せてくれると思うんだけどぉ~ウフフ♪』


ずっと後で知ったんだがアフロディアが俺のステータスをこの世界標準にしてたらしい

どんなに魔物を倒しても使用中ステータスの経験値は標準の少し上にしかならない様にセットされてたなんて┅┅┅イジメか!


でも経験値が制限中ステータスにジャンジャン入ってる訳で?

凄い事になってたのは笑えない冗談だよねぇ~

チートもチートのステータスに仕上がって行くなんて┅┅

制限解除されたら俺は化け物になるかもなぁ┅┅それは嫌だ!


そりゃ弱いのは御免被る!こんな世界で前世の能力くらいだと直ぐに殺されるから

沢山読んだラノベや夜通し見た異世界アニメの主人公で無くてもソコソコの能力で有りたいと思うのは傲慢か?


手違いで殺されてるんだぞ?

それくらいは良いだろう

死なない程度とお願いしたんだしなぁ┅

お陰でどうにか生き延びてる、この先ここを出て町へ行ったら実感するだろう

まだこんな森の中じゃ自分の事が良く分からないからね

幸いシルフィやニアとか大勢の妖精や精霊と知り合えたから情報が入ってる

この世界の冒険者って奴がどのくらいのステータスなのかを

そのステータスに追い付いたら町へ行こうと決めてるんだ


だから今はこの木を斬る!

そしてあのオークに勝ってダンジョン攻略してやるんだ!

俺の異世界での第一の試練だと思ってる


『ケンジ?私ちょっと出掛けて来るよ、何日か戻らないと思うから』

「そうか?気を付けて行くんだぞ」

『大丈夫よ!ダンジョンへ行ったから経験値も増えて新しい魔法も覚えたのよ、前よりずっと強くなったんだからね!それよりアンタが心配よ、勝手に1人でダンジョンに行ったら駄目だからね!

絶対死んじゃうだから!私が戻ってからにしなさいよ!分かった!』

「ああ、分かってるって!あの時は助かったからな、ダンジョンは何が有るか分からないってのが良く分かったから、それにこの木を斬れるのはまだ無理だしな

この木を斬る事が出来る様になれば俺もどうにか戦える筈だしね」


『(ホントバカなんだから)そう?まぁ精々頑張りなさい!じゃあ行くから』


(コイツはトント理解してない、あのゴブリンはブラッデイゴブリンの亜種なのよ、レア中のレアモンスターをアッサリ倒してるって言うのに┅┅

それにオークもよ!あんなのこの森しか生息してないちゅうねん!なんかムカつく!無自覚ってのはイライラするのよね!ホントに何者!)


俺は基本生き物を殺したりするのが嫌いだし苦手だ

魔物と言えど生きてるんだ、その命を狩るのは少し抵抗があった

しかし向かってくる魔物は別だ

敵としてなら仕方ない

だからダンジョンは俺向きなのかな?

森の魔物を狩ろうとは思わないし、実際キラービーが蜘蛛のデカイのに捕まってたのを助けた事もある


蜘蛛も生きる為のエサとしてキラービーを捕まえてるがまだ子供みたいだったからな┅┅

大人のキラービーは凄くデカイ!それに色もあの黄色と黒じゃなくて紫色と白って┅

口ばしが鋭く尻の針もキラーン!って長くて大きい

あんなのに刺されたらイチコロだね、口で噛まれたらザックリと逝ってしまう


この辺りの虫はとにかく大きくて強い、あの毛虫?モスラみたいなデカさの毛虫も動きはノロマだけど吐く糸は半端無い

キャタピラー種だと思うが魔物図鑑には載ってない


でも性格は温厚で無闇に襲わなければなんて事はない

彼等は只普通に葉っぱを食べてるだけだし他の魔物を襲ったりもしない

近寄って撫でるとゴロゴロと鳴いて喜んだりするカワイイ奴だ


カマキリは駄目な奴で直ぐ襲ってくる、アリさんは凶暴な奴と大人しい奴がいて単独か3匹くらいで森を徘徊してるのは厄介なアリだ


ジャイアントアントと図鑑では載ってるが容姿が違う?

色はやはり紫色で体長4mもある

体が硬く剣も魔剣だと斬れるが普通の剣は跳ね返す

コイツらは酸を飛ばして攻撃してくるから面倒な奴だ

でも蟻はアリだから後頭部や背中から斬れば簡単に始末できる


大人しいアリさんは懸命に食料を運び俺の事なんて目もくれない

珠に見てくるけどジッと見てプイッと長い列に戻る

普通の働きアリさんだね


森の奥へ行けばきっとカブト虫とかクワガタみたいな魔物虫がいるんだろうな

見てみたいと思うが奥へは行く勇気は無い


この結界の周りでも多くの魔物を見る事ができる

薬草も多くの変わった種類が多くて面白い

木の上に寄生してる薬草とか虫じゃね?みたいなのやあのマンドラゴやゴボウみたいなドルテムド草と言うのは変わってる


このゴボウモドキのドルテムド草は抜くとヘビみたいにクネクネとのたうち回る┅┅

初めての時は飛び上がってしまった┅┅何時までもクネクネして移動するんだ、そして尻尾から土へ潜りだす┅┅変なの┅はぁ~

解毒ポーションの素材でかなりレアなんだって


この森に慣れて親しみが湧いてきてるのも面白い、何故なら初めての事が多く体験出来るからだ

妖精に精霊、虫の魔物とか知り合いになった事が大きいのかな?

おかしな出会いだが充分だ

だって穢れが無い生き物だと分かるから┅┅カワイイしねぇ♪



スラッシュ!スラッシュ!


大木のキズが多くなってる

俺のスラッシュも前より威力があがってクールタイム無しで何発も放てる様になった

そして理解したのは力任せで斬っても絶対に切れないと言う事


良く見て木の芯を斬るイメージで剣で斬る!

叩き斬ってたんじゃ絶対に無理だと理解した

そうしたら力を抜いて流す様に斬るとザクッと剣が木に入る

前はカーン!と弾かれてたが今は斬り込みできる様になった

どうやらこの見る事が大事で集中も必要だと分かる


木を見据えて斬れるイメージ┅┅すると頭の中に太刀筋が見える

木の胴体に芯が見え太刀筋が線となって見える┅┅シュパーン!


ズズンズゥー ドッシャーン!


斬れた?斬った?┅┅こんな簡単に?はぁぁあ?┅┅


やったぁ!斬れた!やっと!

やっと斬れた┅┅


«ケンジキッタァ!!»«スゴイ!スゴイ!»«オメデト!»«ヤッタネ!»«マクレダ!»«モウキレナイ!»«アトカタヅケ!»«メイワク!»


なんか色々と言ってるなぁ┅

でも斬れたしコツは掴んだ、剣術ってのは力任せじゃ無いんだな

そして洞察力が大事だとつくづく思った┅┅

見る余裕と洞察、あれだけ毒草や毒キノコで習ったのに忘れてた

鑑定スキルは見て知る事で備わるとか?


これからは心掛けよう、鑑定スキルは必要なスキルだからな


達成感で体がダルいのは愛嬌、風呂にでも入るか┅┅


フフフ♪風呂!土属性を獲得して直ぐに挑戦したのが風呂作り!

やっぱ風呂は大事だよねぇ~♪

何度も試行錯誤して作ったんだ

最初のは乾燥してる時に割れてしまった

それから繰り返して土を凝縮してカチンカチンにする事に努めた

苦節1ヶ月!そうして完成したのが結構大きな風呂!


まぁ狭いとか小さいのは制御が難しかっただけなんだけど┅

10人は入れるくらいの広さ!凄く気持ち良いねぇ~♪

出来てからは毎日入ってる、俺が入ってると妖精や精霊も集まり遊んでる


スゥ~ッと湯に入って行くのはやはり霊体なんだと思う

石鹸は知識で作った、まぁ中学で科学の実験で作ったから知ってたけど、肉を焼けば脂が取れるし木の灰はふんだんにある、それも良質の灰だからね


あの川底には水草が植わっていて乾かして焼けば瘴気も無くなる

シャンプーの材料には良い品となった


面白いのはニアの頭に手を乗せてシャンプーで洗えたのはビックリした!

どうも俺が触れるってのは彼女達を実体として捉えるからだと分かった

だからニア達妖精や精霊を洗う事ができた

別に洗う必要は無いんだが?だって彼女達はそもそも汚れない体をしてるんだから┅┅┅残念!


『ケンジ様?こうして髪の毛を洗って貰うと何だか胸がポカポカします┅┅とても心地好いのです┅┅ケンジ様の指が気持ち良いのです┅┅』

「アハハ♪綺麗になるんだからな、サッパリするからだろうね?アハハ♪」


それはチト違うのでは?乙女心がわからん朴念仁のケンジである


『ヤッホー♪戻って来たわよぉ~ケンジに素敵なプレゼントもあるわよ!』

「10日くらいか?どこをほっつき歩いてたんだ?」

『なによ!折角ケンジが喜ぶと思って行ってきたのに!まぁ良いから、川を見てよ、驚くわよぉ~♪フッフフン♪』

「川?あんな汚い川を?」


仕方なく川を見て見る┅┅┅┅┅┅なんですとぉ!

マジか?┅┅あれは?魚?


「おい!シルフィ!どんな魔法を使ったんだ!」

『ウフフ♪魔法じゃ無いわよ、驚いたでしょ?これからは川の水が使えるわよ、魚も食べられるの♪感謝しなさい!』

「感謝するよ!大感謝だ!だってあの瘴気が全然無いんだぞ!スゴイ!」

『エヘヘ♪あのね?この川を綺麗にしてくれたのは大精霊のウンディーネ様よ、頼んでみたのよ、そしたら直ぐに来てくれてね?』

「ウンディーネ?あのおっぱい精霊の?」


そう!大精霊のウンディーネ!水の精霊で凄い巨乳!大人びた色気ムンムンの美女精霊だ!


『あら?私がおっぱい精霊ですって?面白い事を言うヒト族ね?あなたがケンジなの?』

「えっ┅┅┅ウンディーネなのかな?┅┅┅デカイ┅」


長い銀髪で絶世の美女!そして露なおっぱいとお尻!はぁはぁ┅

これが巨乳って奴なのか┅迫力

それにお尻がデカイ!

外国人セレブのインスタで見たあの尻と同じでデカイ!そして見事


『シルフィ?このヒト族が貴女が言ってたケンジなのね、ウフフ♪カワイイわねぇ?』

『ウンディーネ様、このケンジはあのアフロディア様がお世話されてるヒト族なんですよ、下手に手を出したら駄目なんですからね』

『あら残念、こんなにカワイイなら私の下部にしようと思ったのに、ねぇケンジとやら?どう?私の配下にならない?このおっぱいが好きでしょ?ウフフ♪』

「それは有り難い事ですが遠慮させて下さい、それよりなんでここへ?」

『ウフフ♪私は水の大精霊よ、この森に流れる川や何ヵ所かある湖を管理してるの、その川が汚れてると聞いたから浄化しに来たのよ』

「へぇ~浄化したんだ、流石は大精霊だな、ここの精霊達では無理だった様だ、助かるよ」

『ねぇ?どうしてこんな所に住んでるの?貴方はヒト族では無い雰囲気ね?興味があるわ┅┅』

「アハハ♪ヒト族では無いらしいよ、興味とかこっちは困るけどね、でも川を綺麗にしてくれたのは感謝するよ」


『ウフフ♪その口調が普段の貴方なのね?さっきの畏まったのは似合わないわ、それとこの場所は凄く安らぐのは貴方の力ね┅┅

精霊達がノビノビとしてる、妖精達も安心仕切った様子ね?

不思議なヒト族ねぇ┅┅』

『ウンディーネ様!このケンジはこう見えて話が分かる奴でして、悪い奴じゃありません!

それに清らかな心をしてます、ウンディーネ様とも仲良しになれるかと?』

『そうね┅┅貴方の事は精霊王様からも聞いてたわ、だから悪いヒト族とは思って無かったのよ、シルフィが来て話してくれたから尚の事よ、信用出来る相手だと思うわ、これから宜しくね?』

「ああ、何だか分からないが宜しく!」

『ウフフ♪じゃあまたねぇ~♪』


そう言うと川の中に消えて行った

ムフフ♪すげぇ眼福♪

揉めなかったのは残念だが凄いおっぱいだった!お尻も!

それに大人の色気がたまりましぇん!

やっぱあの衣だけってのは良いよなぁ~ハダカ同然だが


『それで?木は斬れたの?』

「ああ、斬れた┅┅これでダンジョン攻略再開だ、試練を超えて町へ出るぞ!」

『町へ行くのね┅┅じゃあ明日からダンジョンなのね?』

「オークの奴を斬って斬って進むぞ!もう殴られたりしないからな」

『そう、私は疲れたから休むわ、おやすみなさい』

「おう!おやすみ!色々とありがとうシルフィ!ゆっくり寝るんだぞ」

『ウフフ┅┅┅┅┅バカ┅』


さぁ!いよいよ仕上げだ!

この力で試練を乗り越え町へ出るぞ!

ダンジョン攻略だ!





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