ステータス!

異世界始めの初日はこの世界の知識を知ろうと本を読み始めたが夢中になり

気がついた時は空が白く明るくなっていたとは┅┅

これだけ真剣に本を読んだのは久しぶりだなぁ

でも大分理解したんだ、この世界の歴史は面白い!


それに転移者の事も書かれてた

やはり魔物の王を討伐する為に創造神は召喚術を教えた

呼ばれた転移者はお決まりの勇者様┅┅後は賢者様に巫女様だってさ、良くある話だ┅


違うのは魔王で無くて魔物の王様

そして驚いたのは魔族と言うのは存在しないとか?

かなり昔魔物に依って滅ぼされた種族と書かれてたから全くいないとは限らないよなぁ┅┅

悪魔も滅んでここ500年は見た事が無いらしいって┅フラグかな?


魔物の王は数年周期に現れるとの事、ざっと100年周期!

後30年したら現れるかもだって

悪魔は原初の悪魔と言う強いのが封印されてる

ほら?フラグじゃんか!

多分魔物の王が現れる頃に封印が溶けてめちゃくちゃな世界になるのかな?

そして又勇者召喚とかになるんだろうなぁ┉

30年先を考えて行動しないとヤバイよねぇ

巻き込まれるのは嫌だし、俺にチート能力が有る訳が無い!


そんなのは異世界からの勇者様達に任せておけば良い

その為に創造神は召喚術を教えたんだからな!

神の責任だよ!でも召喚だと誘拐と同じだよな?

いきなり連れて来られるんだ罪作りだぜ創造神よぉ!


まぁ神とは言え俺みたいに間違うんだからしょうもない!

精々辻褄合わせをしなさいよ!

俺は関係無いからな!フン!


俺がいるこの辺りは【死の森グランバル】と言う所らしい

この奥は人外魔境と言われ誰も入れない森だとかぁ┅┅ヤバイ!

能力確認したらトットとオサラバしないと!

そんな恐ろしい森の近くなんて御免被る!


とにかく鍛練しないと不味い┅┅

昔は爺ちゃんからシゴかれたからなぁ┅┅

剣道と柔道は毎日やらされた

朝はマラソンだったし学校から帰れば修行とか言って竹刀を振らされた

婆ちゃんからは料理や裁縫とか花嫁修行だったしぃ~?

まぁ年寄りの道楽と思って付き合ってたなぁ┉懐かしい


それで棒っ切れを振る!

結界は走ると連いて来るから安全に走れた

最初は怖かったけどね?エヘヘ

マラソンは約2時間走る

素振り1000回腕立て伏せが50回!今はだよ┅

川の淵を走って体幹を鍛える!

ヘマして落ちると瘴気が飛び散り臭くて体も臭くなる

口に入ったら最悪!舌は痺れ激痛が走って何時までも息切れするし何も食べれない┅┅

でもマラソンのお陰で薬草や食用果実を見つけて採取!


基礎体力訓練と魔力循環は毎日の日課とした

魔力循環は常に続ける様にと書いてあるから常に心掛けた

ついでに呼吸法も試したのは瘴気対策!落ちて少しでも飲んだら息切れするからね


図鑑は手書きだからかキノコや食用の山菜に似たのが多く毒キノコや毒果実と毒山菜とか沢山食べて転げ回った┅┅死ぬかと思った


そして用心する事を覚え(今更?)

少し食べて確認!それ大事!

頭に叩き込む!覚える事はとてもトテモ!大事!

そして剣の乱取り訓練は丸太をぶら下げ不規則の振り子を棒っ切れで相手する


魔法の訓練も怠らない!これは最重要課題!魔法が使えるんだ!

魔力循環のお陰で火魔法と風魔法が撃てる様になった

まだ初級だがファイヤーとウィンドが出来る様になった!ブイ!


そして今はファイヤーボールの練習とウィンドカッターを収得する為にイメージを構築してる

土や水は全然駄目で火と風だけだと思う

面白いのは魔法ってのはイメージを具現化させる事

だから適正がある属性は頭で描いたイメージが出る

そして大事なのは無属性魔法!

この無属性魔法のスキルはこの世界の生き物全部に備わってるだと


そして攻撃魔法にするのはこの無属性魔法の働きになる

手の平に火を出してそれを無属性魔法で放つのが攻撃魔法となるんだと書かれてた

いわゆる補助魔法なんだがとても重要な事を知った


この仕組みを今の世界ではあまり知られていないらしい

だから魔法が凄く衰弱したとも書かれてた

無属性魔法はクズだとか何の得にもならないとか┅┅

やはり魔術が只の学問となり廃れたのが原因なのかな?


ん?なんでステータスを見ないのかって?

レベルが上がると頭の中に声が響くんだ『レベルがあがりました』

とか『毒耐性を獲得しました』

これはあの【世界の声】とか言う物らしい

この声は総てのヒト達に届く物で神の声とか言われてる


それだからイチイチステータスを見るのは辞めた

自分に自信が付いたら開くと決めたんだ

まぁ大した能力じゃ無いからレベルアップも早くない

ウサギとかスライムとかを討伐する程度だしね


図鑑で見たキングオーガとかオークロードを見たら直ぐに隠れてやり過ごす

あんな化け物に見つかったら絶対殺されるからなぁ┅

マジでヤバイ化け物だらけの場所なんだから!

結界が有るからジッと見ることが出来るけどホント怖いんだよ


鍛練と訓練の毎日を繰り返す

魔力循環は寝てる時も無意識に出来る様になって常に体を循環している

お陰で魔力操作のスキルが付いた

ある時に世界の声で剣術スキルを取得したと言われるといきなり剣捌きが上手くなったのはスキルのお陰?


木の枝の剣を振ると斬撃が撃てるとは!

【スラッシュ】とか言う剣技

まだレベルが低いから強く無いのは仕方ない

刀が欲しいなぁ┉


町へ行ったら探してみよう!

武器は必要だもん!今は棒っ切れしか無いから魔物には用心!

ヒョロヒョロの魔法じゃ倒せないもんな


今は本の知識を体験してる段階

魔術の部分は魔法陣の事が多く書かれてる

それを読んで自分でも書いてみたりして遊んでる♪

いやぁ言語理解のスキルは助かるぅ~♪


魔法陣の中に文字が書かれてるのは魔法詠唱の文だと分かった

精霊魔法はエルフ語で書いてある

他は大抵が古代語で変わった所で付与魔術の中にルーン文字があったのは驚いた


良くアニメでドアーフがルーン文字を刻んだ剣は聖剣と同じだとか言ってたからだ

このルーン文字が刻める剣や武具はドアーフ職人でも作るのは難しいんだと!


下手な物に刻んだら直ぐに壊れてしまうと言ったファンタジーあるあるだよねぇ~


魔物図鑑には素材の事を詳しく書かれてる

解体の手解きも有ったのは助かった、ウサギの肉をどうにかしようと捌いて食ったが生臭い!

そりゃ血抜きしてないもんなぁ┅


魔物肉を旨く食べるには血抜きは絶対だ!

いやぁ血抜きしたウサギさんはとても美味しい♪

少し硬いけど煮込むとこれがトロトロで最高なんですよぉ♪

だから多くのウサギさんを狩ってます!

毛皮が高いらしくなるべく肉を着けないようにして解体してる

角は簡単に取れるから10本束にして収納してますよ♪


後で知ったけどこのウサギさんは死の森グランバルにしか棲息してない魔物らしい┅┅凶暴だって

まぁ赤い目で突進したかと思ったら横跳びして襲う強者!

初めては50回ばかし相手してやっと倒したもんなぁ

ケガの毎日だったし┅┅痛かった


定番のゴブリンとかオークなんか全然見ない

スライムもあの水色プヨプヨなんてのは居なくて紫色の固いスライムとかふた回りも小さいのがビュンビュン向かってくるんだ


体から酸弾みたいなのをピュピュ!って飛ばして来る

触手も器用に扱い厄介なんだ

散々苦労したよ┅┅┅トホホ


面白いのはあの【マンドラゴ】

引き抜くと叫ぶけどそのセリフが様々で俺の不安とか欲望とかを代弁するんだ


«ギャー!タスケテ!シヌ!»

«ヒトデナシ!イジルナ!»

«オンナガホシイ!オンナ!»

«ブタナイデ!イウコトヲキクカラ!»


┅┅┅┅┅┅┅ウルサイ!


死の森に木霊すんだぜ!

このマンドラゴは大根に似てるがどちらかと言えばショウガとかウコンの部類かな?

大抵が大根に2つの足と言った形でグラマラスな形だよ

足を組んでるのも有ったしあの三角地は面白い!

そして抜いて放って置くと走り出すとは思わなかった┅┅


薬草と言うより魔物なんじゃ?

チョコマカと速いんだこれが!

質の良い奴は走りながら叫んだりする

もう勘弁して下さいよぉ┅

凄い罪悪感が押し寄せるんですけど!


面白いから100本ばかり収納してる┅┅趣味と実益!


剣とか欲しい┅┅


暇だったのでステータスを見てみようかなぁなんて思って迷っていたけど少しくらいは?なんて┅


ステータス使用不可(制限中)


名前 ケンジ 種族 ヒト?

年齢 17歳 職業 冒険者

称号 ブラッディラビットの天敵

ブラッディスライムの天敵

異世界人 神々のお詫び


HP 500 MP 300 体力 500

器用 5 運 10


スキル

剣術 7 火属性魔法 5

風属性魔法 5 光属性魔法 5

料理 5 解体術 5 毒耐性 MAX

気配察知 5 魔力操作 5 空間魔法 3

魔力感知 5 回復魔法 2 錬金術 3

投擲 2 忍び足 3 隠匿 3 重力魔法 3

隠蔽 MAX 生活魔法 3 絶倫 MAX

職業スキル

ダンジョンムーヴ New

ギフト

マジックバッグ アイテムBOX

魔法創造 職業操作 次元収納

加護

創造神ガルーダの加護

美と光の神アフロディアの加護

大地神モームの加護

生命神ヴィランの加護

運命神リターニャの加護

武神ガムレムの加護


ステータス(使用中)

名前 ケンジ 種族 ヒト族

年齢 17歳 職業 冒険者

称号無し レベル 8

HP 50 MP 30 体力 50

器用 3 運 3

スキル

剣術 2 土属性魔法 2

生活魔法 1 マジックバッグ (小)

料理 3 裁縫 3


なんじゃこりゃ!突っ込み所満載じゃねぇか!それに制限中だと!

このショボイのが使用中って┅

これは呪いなのか?

しかし┅┅┅このステータスはなんだか凄くスキルが多いなぁ?


制限中なのにレベル増えてるけど?

この数値は高いのかな?それに比べて使用中は貧弱だねぇ┅

まぁ死なない程度の能力はくれ!とか言ったけど?加護多くね?

それとも加護のお陰でスキルが増えてるのか?わからん┅┅

本で確認?┅┅なる程!

スキルはある程度修練したら付くものなんだな、このショボイ使用中ステータスも増えるのか?


この光属性はアフロディアのお陰なんだな、制限解除されたらチートじゃね?それと?

ダンジョンムーヴ?ってなんだ?

本!魔法書!


【ダンジョンムーヴ】

職業スキルの中でも優れたスキルで固有スキルにあたる

ダンジョン探索において任意の階層へ転移出来る

但し1度行った場所に限定される


なる程┅┅ダンジョン探索ではかなり便利だな

危険な時に転移移動出来るってのは安心だよな

ダンジョンねぇ┅異世界物の定番だもんなぁ♪

ダンジョンには行ってみたい!


さて?この使用中ステータスが俺の実力と言う訳だが?

こんなんで死の森で通用するのかな?

どちらかと言えば制限してるのがこの森では普通じゃ無いのか?

わからん!アー!ムカつく!

なんで制限なんかするんだよ!

待てよ?制限されてるのにアップしてるんだが?

と言う事は命の危険の場合ではこのステータスが適用されるのでは?

それにレベルが表示されてない?

なんで?はぁ~参るよ



『ウフフ♪ケンジには普通の冒険者としてこの世界を楽しんで欲しいのよねぇ~♪

ダ・カ・ラ♪本来の能力は使わせないわよぉ~そりゃヤバイ時はギリギリで面倒みるけどねぇ♪

誰も彼もチートだぁ!ってもう沢山!ケンジはチート能力をねだらなかったしぃ~普通に冒険者したいらしいからねぇ~♪

どこまでやれるか見たいじゃ無い♪フフフ楽しみよん♪

それにしても┅┅いつの間にか加護つけてるじゃない!

責任逃れしてんじゃねぇーぇえ!

ケンジは私のモノなんだからぁぁあ!プンプン!』




そう言う訳で俺の能力は制限されてこの世界の標準よりは良いと言う事になってる┅┅らしい?

そしてマンドラゴと遊んでたら辺な穴を見つけた┅┅

紫色のモヤモヤしたのが見える穴は不気味な感じで追い掛けてたマンドラゴがそのモヤモヤに触れたらバタンと倒れ動かなくなった

死んだのか? ツンツン┅┅


あんなに元気に叫びながら走ってたのに┅┅死んでる

これは絶対にヤバイ奴だ!

人外魔境の森だからなぁ、何が有るか分からないのが不気味だよ


怖くなったからそのままにして戻ったけどずっと気になる穴┅┅

なんだろうなぁ?


歴史書の中に気になるのが有った

ダンジョンは自然発生するがその前兆が有る

魔力とマナが強く濃い所に淀みが生まれると┅┅

その淀みは次第にマナが集まり沢山の魔力溜まりが出来る

そうして核が出来上がるのがダンジョンコアだと書かれてた

もしかするとあの穴はダンジョンが出来る前の淀みかも知れない

マンドラゴが死んだのは膨大な魔力とマナに当てられたから?


出来立てのダンジョンとか俺に入れるのかな?

浅い階層は程度の低い魔物だった筈だからぁ?┅┅ウシシシ♪

ダンジョン♪ダンジョン♪

冒険者なら挑戦するのは当然だよねぇ~♪

ヤバイ時は逃げてくりゃ良いしウサギさんくらいならどうにかなる

宝箱とか出たらぁ┅┅ウシシ♪

楽しみが出来たなぁ♪アハハ♪




確かにダンジョンが出来ていた

この死の森グランバルでは良く有る事だ

広大な森にはダンジョンが無数にあり魔物を産み出してる

この世界の理でも有るし維持する為の機能と言える

創造神ガルーダの茶目っ気でダンジョンが考案され星の安定の為に魔物を放ったのだ


魔力とマナは多すぎても少な過ぎても駄目でその調整が魔物だと容易だった

そして魔物は多くの生物に恩恵を与える、しかし危険も伴うからふざけたものだ


この世界全体が神の気まぐれや茶目っ気に振り回されてる

そして下界関与は禁止とか言って何もしないのが神でもある

どんなに祈っても願いは叶わない

ホント無責任なのが神である





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