美と光の女神アフロディア

『では始めるわよ 種族は勿論ヒト族よねぇ?』


当たり前だ!虫とかになりたく無いからこっちの世界を選んだんだ!クソッ!┅┅┅┅

なぁ?剣と魔法の世界と聞いたが俺の知ってる異世界と同じかな?

職業に冒険者とかあって魔物や素材採取で生計を立てるとか?

他は貴族とか身分制度が面倒くさいだったけど?


『概ねそうよ この星では殆どの国が身分制度を取ってるわよ

職業では冒険者がとても多いわ 身分はねぇ~下は奴隷でしょ

平民 兵士 貴族 王族となっていて身分の他に職業で優劣が変わるの 職業はステータスにも関係するから大事よぉ

多いのは村人だけどステータスがショボいの

でも職業は変える事が出来るのよぉ~本人の努力次第だけどねぇ~ 』


そうか┉┉俺は人間だからヒト族になるんだよな?

これは亜人種とか他の種族がいるからだよな

それに人間とは言わないんだ┅┅

この星には俺みたいな異世界人は多いのかな?


『異世界人ねぇ 他所の星から転生した魂は多いわよ でも貴方みたいな魂の転生は無いわね

有るとすれば転移者かな?

お馬鹿なヒト族がたまに召喚するのよ この召喚術はむか~し創造神様がヒト族の為に与えたモノなの それを勝手に使って!

まぁ一回の召喚には凄い魔力が必要だから何度も出来ないけどね

転移者は凄い能力を持つのよ

次元の壁を抜ける時に凄い衝撃を受けて消滅するのが普通だけどその衝撃に堪えて来た者が得る能力が凄いの

ユニークスキルなんだけどこの世界のモノには無い能力よ』


転移か┅やっぱりそんなのが有ったのか┅┅

関わりたく無いな、俺は穏やかに暮らしたいだけ、冒険者しながら旅とか良いねぇ~

歳も32歳でおっさんだからなぁ

気に入った町でのんびり暮らすのも良い、勤め人はもういいよ


『あのね?貴方はこの世界では38歳じゃないわよ 15歳から20歳迄を選べるからね それにこの世界の平均寿命は55歳なんだから

38歳だと凄いオッサンよ?

15歳で成人だから20歳もソコソコのオッサンね?ウフフ』


はぁ?20歳でオッサン?なんだよそれ?じゃあ15歳で子供を産むのか?それが普通?


『そうよ 寿命が短いからね ヒト族は短命種よ エルフやドアーフは長命種 そこの所は転生してから勉強してね?

今は選択の時間よ 残った時間は後1時間しか無いけど大丈夫?

のんびりしてたらステータスに何も無いって事になるわよ』


バ、バカな!なら早く言えよ!

能無しで放り出されたら死ぬじゃ無いか!

種族はヒト族だろ、他は!早く!


『ウフフ♪やっと気がついたわね♪じゃあステータスオープンと念じてみて』


分かった!ステータスオープン!


【名前】 ケンジ ヒト族 17歳


おお!ケンジなんだ!17歳?まぁ良いか┅┅


『貴方の転生は転移と同じね

普通は赤ちゃんからだけど嫌でしょ? これはガルーダ様が決めたの あっ創造神様がガルーダ様よ

容姿は17歳くらいにしといたからね♪

次は職業ね?冒険者にしとくわ

後は適当に付けるとして┅

魔法とか使う?』


是非とも!それと魔物とかに負けない様にしないと駄目だよな?

言葉の問題も有る


『大体の所は付けとくからね♪

それとガルーダ様から貴方にギフトが有るわ まぁ謝罪の分ね

簡単な説明を書いた本と魔法書とかも入れとくね?

そうそう♪私からのプレゼントに薬師書と魔物図鑑を付けとくから良く読んでねぇ♪

薬師書には薬草図鑑も一緒になってるから役に立つわよぉ~

余り時間が無いわね 町へ行ったら教会へ行くと会えるからね♪その時にまたお話しましょ♪ウフフ♪』


ギフト?まぁ良いや、アフロディアに会いたい時は教会だね?

必ず行くから、それと色々とありがとう


ため口で話してたけどご免な?

アフロディアは見た目が凄い美少女だからつい見惚れた?アハハ

次はもっと普通の服を着てくれたが良いけどな、おっぱい丸見えだしお尻もだよ?

その薄い布だけじゃなぁ┉眼福♪だけど目のやり場に困るんだ┅

そのぉアフロディアは好きなタイプだしね┅┅

とにかくありがとう!助かったよ!


『ウフフ♪好きだなんて┅

この布は聖なる衣 神の正装なの

貴方の様に私が見えるヒトはまぁいないからね♪

アナタだけの特権よ じゃあ元気でねぇ♪魔物には気をつけて!ウフフ♪ 』


あっ!あぁぁぁああ!



意識が┅┉┉なんかチュッって┅





惑星ルーニャ 約10億年前に創造神ガルーダの手に依って誕生した星

5億年前に星の形が出来あがり自然が生まれる

創造神ガルーダは今から50000年前に生き物を創造した

手始めに動物だったがこの星には大気中に魔力とマナが存在する為に上手く行かなかった

そこで魔力を持った生き物を創造し始める

結果動物には魔力の核が出来てしまい制御不能の魔物が生まれた

どうにか魔力の核無し生物を創造すると亜人種が出来てしまう


最初は獣人┅┅

仕方なく妖精と精霊を生み出し星の魔力とマナを落ち着かせる事にした

そして人間=ヒューマンを生み出そうとするが難しい┅┅

結局ホムンクルスが出来てしまいヒューマンを諦めヒトを創造したのだが失敗作が多く出来てしまう

結果となる

人非ずの亜人種が次々に生まれた、所謂ヒューマノイド

これでは不味いと精霊と妖精の力を借りて出来たのが亜人種

エルフやドアーフにゴブリンとオークだがイヤハヤ┅


魔核が無いと駄目な種族となったゴブリンとオークは早々と変貌して魔物となる┅┅┅残念!


こうして創造神ガルーダはヒト族と亜人種に獣人と言った人型を創造して後は管理者に任せた


任された管理者がアフロディア┅


『あの糞バカヤロー!丸投げじゃんか!クソ創造神めぇ!クソッ!』


損な役割を受け持ったものだ


ルーニャ星の始まりはお粗末だがアフロディアの才能で豊かな星となっていく

【妖精と精霊の星ルーニャ】と言われる迄に┅┅




『さて?ケンジの記憶が消せなかったのはガルーダ様の仕業ね

何を考えてるのやら?

前世の記憶持ちは面倒なのよねぇ┅┅それと出来るだけ私の思う姿にしろだって┅┅

そりゃ美の神だから♪女の子なら頑張るわよん!でも男はねぇ?

だから彼を女の子みたいにしちゃったわ♪まぁ大丈夫でしょ

高身長の女の子っていないしぃ~面白~い♪

ウフフ♪ケンジがどんな生き方をするのか楽しみねぇ~♪』




うっ┅頭が痛い

はぁ~なんか爽やかな風だなぁ

暖かい┅┅薫りも良い

ううん?┅┅┅ここは?

川の畔で寝てたのか?

う~ん?辺りは森?林?どこだろ?えっと┅┅┅異世界!


おっと!本だ!そうだよな!確か説明書とか言ってたな!

なになに?


この説明書は簡単な物┅フムフム

惑星ルーニャ10億年前に誕生っと

他にもなんか書いてある

これは?手紙かな?


〖ケンジへアナタのアフロディアから~

無事に転生したようね♪おめでとう!

貴方は今!川の畔にいるよね?

そこは私の結界が有るから大丈夫よ♪

その場所で暫くは能力を確認すると良いわ

町は歩いて3ヶ月程の所に有るから行ってねぇ~教会も有るわよん

必要な物を幾らか用意したから使ってねぇ♪

説明書に書いてあるから良く読んで確認と実践よ!

結界の外は魔物がウジャウジャだから気をつける事!

じゃあ頑張ってねぇ!〗


結界かぁ、確かにここは異世界なんだな┅┅魔物ねぇ┅はぁ~


説明書にはこの辺りの事をザックリと書いてあった

魔法と魔術は簡単な説明じゃ無理との事ですご~く簡単な説明

仕方ない┅┅

川の水は飲んだら駄目だと書いてある、なんでも瘴気がある水だとか┅毒と同じ?

瘴気によって魔物が生まれるんだと!じゃあこの辺りは魔物が多い筈だ!

水かぁ┅腹も減ったなぁ┅グゥッ

なんか食べ物は無いのか?

おっ!バッグだ!フフフ♪流石は神様だなぁ♪

食べ物とか入れて有ったりして┅

うっ!真っ暗?なんだこれは?

まさか?まさか?まさか!


あっ!やっぱりマジックバッグだ

説明書に書いてある┅┅

なになに?中身を見ようと魔力を流す?どうやって?

フンヌ!う~ん!はっ!

はぁはぁ┅駄目だ流れない!

魔力がわからん!クソッ!

えっと?魔力を感じる事だと!


先ずお腹に集中┉┉目を瞑り集中

おっ?なんか暖かく感じる┅

う~ん?ヘソの下辺りが熱い┅

おおっ!なんだよこれは!

お腹が光ってる!大丈夫なのか?

これを体の中へ廻すのか?

魔力循環だと?こう体の中を回らすのかな?

ふんふん♪なる程!グルグルと血が流れる様な感じに廻して行くんだな┅┅┅┅┅┅良い感じ┅┅


よし!マジックバッグに集中┉

おおっ!中身が頭の中に!

なる程!そして念じると┅┅

出た!パン!アハハ!食べ物♪

しかし随分と用意してくれたんだな┅┅┅ありがとう俺の女神!

あのおっぱいは絶対忘れない!お尻も┅┅


さて?ふんふん♪先ずは確認だね

パンは白パンでかなりの量だね

水袋?なんじゃこりゃ?

ほう~マジックポットだってさ

まぁ底なしの水袋ねぇ┅

調理セットって┅┅

このバッグの中は仕切りがあって別々に入れられるんだな

パンの所は軽い食材、調味料とか


調理セットは全部揃ってるしぃ?

鍋やフライパンにコンロまで!

ありがたやぁ~


肉とか生鮮食品も別になってる

そして布団!テント!

キャンプ道具より凄いぞ!

フフフ♪全部地球の優れものをこっちの世界に合わせたものとは!

やっぱ神様って凄いんだな┅┅


早速テントを投げ出すとパア~ンと出来上がる!

エアーテント方式!凄い!

コンロは魔道コンロだってさ♪

魔石をセットすると点火出来る!

カチッ ボッ!

カセットコンロみたいだな┅┅

この魔石はスライムだって、小さいけど10年持つらしい┅┅エコだね!


肉はオーク肉!魔物肉だー!

食えんのか?まぁ食えるんだろうなぁ┉アニメでもオーク肉が普通だったしぃ~

野菜も入ってた♪当分は食べれる~!

本が説明書を入れると5冊┅┅

説明書、魔法魔術書、魔物図鑑、薬師書、歴史と地理

これを読んでこの世界の足掛かりにしろ!と言う訳か┅┅

まぁ外は魔物がいっぱいだから倒せる様になれだな┅┅

これも試練かな?アハハ

折角の第2の人生だ、自分の力で生きてくしか無い

ここは安全だから暫くはここで頑張るか┅┅

異世界ねぇ┅


こうして第1歩を踏んだヒト族のケンジ!冒険者を職として進む!

なんだか創造神と美と光の女神が色々と世話してるのは良いのか?



前世の記憶を持ったままの17歳

どうにも落ち着かないなぁ┉

32歳のオッサンはアフロディアのハダカに欲情しなかった

あんなに美人で好みの顔とカラダなのになぁ┉

まぁ人では無いからだと思いたい!健全な男子だぞ!

そう願う!切実に!ホントに!

不能なんてヤダァ!


この世界じゃあDTなんだぞぉぉおお!

責めて恋人は欲しい!出来れば嫁さんとか┅┅

はぁ~そこはまだ17歳の青年!

ボチボチいきまひょ~♪


あっ!月が!なんで2つ?

不思議なもんだなぁ?大小の月って┅┅でも綺麗だ┅青と黄色

ここは異世界なんだなぁ┅┅





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る