やり直しの異世界転生物語 ┅後悔は死んでも拭えない┉
姫野 りぉ
第一章 異世界はじめ
後悔先に立たず┅
後悔の無い人生とはなんだろう?
そりゃ満足に生きる事が出来れば後悔など無いだろう┅┅否?
果たしてそうか?
その満足な生き方とは何?
金か?地位か?職業か?
男なら理想の女性と結ばれる事?
女なら理想の男性と結ばれる事?
何不自由無い生活に収入も約束された職業に就いて成功!
顔は人並みの平均的な容姿でも望んだ相手と結ばれる事かな
家庭円満で親兄弟姉妹とも仲良し
そんなでも後悔とかあるんだよなぁ┅┅
後悔するのは欲望が有るからだろう
人の欲望は青天井で限り無い物
満足しているかは本人自身では無くて周りの判断にしかすぎないんだよなぁ
本人は決して満足などしていないのだがねぇ┅┅
■□■□■□■□■□■□■□
『┅┅┅┅┅』
ここは?┅えっ?なにこれ!
俺が火の玉ぁぁああー!
はぁはぁ┅浮いてるな?
それに周りは真っ白?っと?
アンタは誰?まさか!まさか神とか言うんじゃ無いだろうな!
『ククク┅┅面白いモノが来たようじゃな?妾は神じゃぞ!エッヘン!』
エッヘンって┅はぁ~それで?俺は死んだんだな?
『まぁそうじゃ 生き死にで言えば死んでしもうた じゃがまだその魂は生きておる ソナタは人間のようじゃが名は何と申す?』
そこから?神様なら知ってるんじゃ無いのか?まぁ俺は【本田健二】と言う名前だが?
『なんじゃ普通なのだな?この神域に来る魂は普通はこう勇ましい名前なのじゃが?』
知るか!俺は普通の一般人だ!その勇ましいとか関係無いだろ!
『ふぅ~ん?チンパンジー?』
誰がやねん!人間だ!なに吉本乗りなんかしてんだよ!
これでも普通の常識人で歳も38歳の大人だぞ!
『ありゃりゃ!又随分と歳を喰ったものじゃな?この前に来たのは確か16歳のピチピチギャルじゃたのぉ あれは可愛かったのに今度はこれぇ?それもガサツな男とはのぉ┅何が悲しゅうて未練タラタラの男を世話せねばならんのじゃ?これなら地獄へ送っても文句は言われんじゃろう』
マテマテぇい!なんで俺が地獄送りなんだよ!
可愛いくて若くてピチピチなら良いのか!好みで地獄送りすんのか!神は差別する存在なのか!
そもそもなんで俺が死んでるんだ!そんな記憶はないぞ!このぉ!
『なんじゃソナタは死んだ記憶が無いのか?おかしいのぉ┅┅
どれどれ┅フムフム┅┅ホゥホゥ!ほぅ~!それはそれは!面白いのぉ?その方!本田健二と申したな?アッハッハハ!
本田健一では無いのじゃな?ハッハッハハ!1と2の違いとは!アッハッハハ!ヒィーヒィヒヒ!あー苦しい!アッハッハハ!』
何がそんなに可笑しいんだ?それと健一?なんだよそれ?
『アッハッハハ┅┅スマンスマン┅アハハ┅はぁ~どうやらお約束の間違いじゃな?本来なら【本田健一】が死んでこの神域へと来る予定じゃったが【本田健二】が来ておる そしてその本田健一は生きておる これは問題じゃな?』
はぁぁああ!間違い!問題!全部そっちの問題じゃねえか!
何を笑ってる!間違いと分かったならサッサと元に戻しやがれ!この能無し神めぇ!
『ふむ?しかしじゃなぁ既にソナタは死んで葬式も済ませてしもうた ホレ?ソナタの生命保険金を手にした者達が笑っておるじゃ ろう? それと遺産も綺麗に処分されたしぃ ソナタの嫁もホクホク顔じゃ この先の寿命は安泰じゃし子供達も念願の私立中学へと行ける 家のローンもソナタが死んで払わなくて良いしのぉ 経済的に豊かになったようじゃ 嫁も新しいツガイを望める じゃがソナタがノコノコと戻るとその恩恵と望みは無くなるしソナタを慕う女性の存在で家庭内は荒れるじゃろう? どうしても戻るのか?』
うっ┉┉そんな事に┉
俺は何不自由なく生活出来る様に頑張ってた┉だから38歳の若さで出世して課長に迄なったんだ!
大学で出会った嫁は理想の相手だったからそれも頑張って付き合う様になった!
早くに結婚して子供も2人┉
長女は頭がよくて可愛くて性格も良い、だから名門の女子中学へ行きたいと言うから無理して金も作った!
長男はソコソコの子供だが夢がアニメ作家かYOUチュウバーだから沢山の機材やアニメにラノベとか揃えてやった
後輩の女の子は助手だからいつも一緒なのは仕方ないだろう?
可愛いしスタイルも良いからそのぉまぁ少しはフラフラってなったのは確かだ!でも不倫とかしてないぞ!
イヤイヤ!そんな事より!間違いはそっちの責任だろ!
早く元に戻せよ!神なら簡単だろうが!それに今なら戻って前以上に良くする為に頑張るから!
『フフフ♪ソナタの良い分は分かるがのぉ じゃが!もう手遅れなのじゃ ここは神域と言われる聖なる所じゃ ソナタも知っておるじゃろう?三途の川じゃがこの下に見えるから見てみよ? あの赤い橋を渡ると転生門へと連なる道を行くのじゃ 渡れぬ者は時期に彼方の地獄門へと連れて行かれる
転生門へ向かう者は生前に普通に生きた者達じゃが地獄門へと連れて行かれる者は生前罪を犯した者達じゃ 人間にはなれん』
天国ではなくて転生門┉
輪廻転生と言う訳か┉そして地獄門は罪を犯した罰で人への輪廻転生は叶わないと┉┉
『フフ♪命と言うか魂に差別は無いのじゃ 生前の行いが良く天国とやらに行けると信じておる者は多い じゃが天国など無いのじゃ
そして地獄も無い 転生門から転生するのは同じ様に人間としてこの世界に生まれる 地獄門からは残念じゃが人間以外のモノに転生するのじゃ 世界のバランスを上手く調整して魂の輪廻を繰り返すと言う所じゃ 』
でもそれでは人間が多くならないか?┉┉イヤ!人間の数は変わらないんだ!違う!減るんだ!
このままだと人間は減りそれ以外は増える、輪廻転生なら魂は限られる、新たに魂が生まれるなら別だが?
『気付いたか 新たに魂が増える事は無いのじゃ まぁ減るのは当然じゃからその為に他所から持ってきておる その役目を神々が担うのじゃ 間違いとは言えソナタは死んで魂となっておる じゃから責めてもの罪滅ぼしで転生先を選ぶ事を許そう♪どうじゃ?良かったな?』
フン!何が良かったなだ!俺は殺されたも同じだろうが!
それで!俺の死因はなんだよ?どんな風に死んだんだ?
『聞くのか?良いのか?聞いて落ち込むなよ?まさか悲観して自殺!』
マテマテ!なんで自殺なんだ!そんなに酷い死に方なのか?
『聞きたいなら教えても良いが薦めはせぬぞ? 出来るなら知らぬが仏と言うでは無いか』
アンタは神様だろうが!何が知らぬが仏だ!マッタク!
それで?俺は死んだと言うのは間違いだと分かったから良い
後は死因とこれからの事だな?
『ではこうしよう 死因は後々教える まぁ先延ばしじゃ 今は聞かぬ方が良い そしてソナタの魂じゃが地球での転生は無しじゃ
本田健一が生きておるしあの者が死んだらソナタの代わりに地球での転生となるしのぉ 魂の数は欠けたら駄目なのじゃ そして重複したらもっと駄目 じゃから2つの選択肢を与えよう 一つはあの地獄門からの転生じゃ 地球で無くては駄目と言うなら人間以外での転生じゃな もう一つは別の世界への転生じゃがここもお薦めはチトなぁ┉┉ 』
その別の世界ってのはそんなにヤバイのか?人間じゃ無いのか?
『まぁ種族はソナタが選べるのじゃが物騒な世界じゃぞ?
地球とは違い科学が無い世界じゃ
その代わりに魔法や魔術が有る
分かり易く言うと剣と魔法の世界じゃ モンスターがウヨウヨしていて命が軽い世界 そんな所は嫌では無いか? 』
剣と魔法!それはアニメとかラノベ小説の世界なんだな?
そんなのが現実に有ったのか┉┉
『色んな世界が存在するのは本当じゃぞ?それを管理してるのが神じゃ 各々の世界 星に神々が宿り管理しておる 妾はその全ての神々を作った創造神じゃエッヘン! 崇めよ!
地球は既に歳を取った星じゃが面白い星の一つじゃな?
残り少ない寿命を足掻いておるわ!
フン!人間の欲にまみれた星とも言える 精々生き延びると良い
ではどちらを選ぶ?』
なんかめちゃ酷い事言ってるし┅
俺はぁ┅┅┅地獄門からは人間ではない┅┅虫とかなら直ぐに死んで人間に転生できるのか?
剣と魔法の世界┉あの異世界なんだな┅
『なにか勘違いしておるな?地獄門からの転生はずっとじゃ 虫とかに転生して死んだら又地獄門での転生じゃ 人間になる事はないのじゃ』
えっ!┅┅それなら選択肢は一つじゃねぇか!
誰が好き好んで人間以外のモノに生まれ変わるかぁ!はぁはぁ┉
じゃあ仕方ない、そのガサツな世界にするぞ!
だがな!只でといかない!間違いの罪滅ぼしをくれよな!
『やはりそうなるか┅┅それはあの星の管理者に任せるとして┅
本田健二よ!妾の加護に依っての転生を受け入れるのじゃな!』
ああ、それしか無いんだろ?加護とかは知らんがそのモンスターとやらに殺されるのは嫌だ
まぁアニメやラノベの知識は有るからな┅┅
しかし勇者とか英雄とかは御免被る!そして魔王とかもだ
前世では後悔ばかりしていた俺が生まれ変わるなら後悔しない生き方をしたい
穏やかなスローライフとか出来たら良いな┉┉ホント疲れてたんだ
願わくば好き勝手に生きれるのが良いなぁ┅┅疲れるのはもう良い
『フフフ ではソナタ!本田健二よ!新たな命を楽しむが良い!
異世界転生!』
創造神が告げると火の玉の俺は凄い速度で宇宙の闇へと飛ばされた
そう!あのホウキ星、彗星の如く流れる様に光を引き連れて流れる
そして目を開けるとそこには目を疑う様な美女の姿┅┅ハダカ?
あの創造神とかも同じような姿だったなぁ
爺さんだと思ってたらスゲェ美女だったし┅┅
俺の知ってる異世界物語はやはり作り物なんだな┅┅
しかし創造神もかなりのボインでお尻も良かったけどねぇ♪
目の前には┅┅
金髪美少女!おっぱいが!お尻が!桃尻!はぁはぁ┅良いのか?
これは神コスプレの風俗かなんかなのか!
『ウフフ♪貴方が【本田健二】ね?私はこのルーニャ星の管理者【アフロディア】
一応神様よん♪ 美と光を司る神だけどねぇ~♪やっぱりこのおっぱいとお尻は好みなのねぇ♪ウフフ♪』
はぁ?美と光の女神?星の名前がルーニャか┉しかし露出狂か?マッタクけしからんおっぱいに桃尻だな!揉みたいけどぉ?アハハ
それで?俺はどうなるんだ?
『創造神様から聞いてるわ なんか間違って死んだ可愛そうな人間らしいわね?
それでも生きてるのは驚くわ
普通なら魂が悪に取り込まれるのにねぇ? 貴方の様な魂は悪魔が喜ぶのよ でも創造神様は生かして加護迄与えてるのはなんでかなぁ?フフフ♪お詫びと褒美に
このおっぱい揉んでも良いわよん♪ウフフ』
では遠慮なく┅┅おおっ!良い感じ♪弾力があってムフフ♪
しかし悪魔ってのは┅この星には悪魔がいるのか?
『そんなのもういないわよ この星にはヒト族にドアーフ族やエルフ族の亜人種と獣人族が暮らしてるわ 他は精霊族と妖精族に人魚族と魚人族ね あっと!魔物やモンスターと言われるのもよぉ
多種多様な種族がいて豊かな星がルーニャ星よ♪
まだ揉んでるの?アナタも大概ね?』
アハハ┅はぁ~えかったぁ♪
でもそんな所で生きてくのか┉┉
俺は無事に暮らせるのかな?
『貴方は特別だから赤ちゃんからの転生じゃないわよ
だから要望を選んで? 種族とか色々よ♪間違いの罪滅ぼしは貴方の望むステータスと容姿よぉ』
俺が望むステータスか┉┉
それが揃ったら転生するんだな
なんか俺が思ってた転生とは違うけどまぁいいか
じゃあ始めようか?俺の転生の為に!
女神アフロディアは不思議な気持ちでその魂を見つめていた
間違って死んでこの世界へと来た生意気で無自覚の男の魂
剣と魔法の世界だが果たして生きて行けるのか?
少し面白い事をしましょうかね?
ウフフ♪私は管理者よん♪
少しは楽しませてねぇ~♪フフフ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます