怪異と科学そして人生が複雑に絡み合った名作。SCPを彷彿とさせる淡々とした報告形式で語られながらもその裏で犠牲になった人々やたまたまスポットライトを浴び、主役然として活躍する人々。それは現実の歴史でもそういうものなのかもしれないと考えさせられます。グロテスク極まりないものが淡々と描写される様は帰って奇怪さが際立ち圧巻でした。
明快で淡々とした筆体とは裏腹に、混沌を極めていく世界が素晴らしい。SFとホラーが緻密に織り込まれた、傑作長編。想像力を駆り立ててくるスリルの中で、「人として生きる」ことを考えさせてくれる。…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(87文字)
タイトルや序盤の内容から不気味で不条理な怪談を想定していたら、読み進めるうちにSCP作品を連想するテイストになっていき、そうかと思うと次第に不気味でおぞましいものの熱い展開の近未来SF的な読み味にな…続きを読む
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