第28話 ゲームセンター2

「桜、ちょっといいか?」

「…何かしら?」

「あー…桜もこの猫のぬいぐるみ好きなのか?」

「えぇ…好きよ」

「取れるか分からないけど取れたらプレゼントするよ」

俺は再びクレーンゲームをプレイしだした。


なんと一回でゲットする事が出来た。

「よっしゃ~!」

「スゴいわね!」

桜も珍しくテンションが上がっている様子だ。

「じゃあこれ」

桜にゲットした猫のぬいぐるみを差し出した。

「…もらっていいの?」

「桜には勉強会で一番世話になったからな。これでも全然足りないぐらいだよ」

「ありがとう。一番欲しかったやつだから、とても嬉しいわ」

桜は嬉しそうにしてくれている。


「あ、あとさ…そのさっきは言えなかったけど今日の格好可愛いと思うぞ」

「…急になによ?」

「いや咲にだけ言って桜には言えてなかったからな…」

「ふーん…」

「そ、それだけ言いたくてな。正人達の所、行こうぜ」

「ええ」


桜がどう感じたかは分からないが、どうにか朝思った事を伝えられて良かった。


「お!和樹見てくれよ~!フィギュアゲット出来たぜ~!」

…正人のやつ、楽しそうだな~。


「和樹、桜と話せた?」

咲が横にやってきてこっそり話しかけてきた。

「あぁ。正人の相手ありがとな」

「一人で勝手に盛り上がってたから私は何もしてないけどね♪」


その後、俺達はシューティングゲームをしたり、メダルゲームをしたりしてゲームセンターを楽しむのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る