第18話 土曜日2

「何食べよっかな~♪」

「色々あるな~!」


俺達は少し早めに昼ご飯を食べるためにフードコートへとやって来ていた。


「ねぇ、和樹!あれ美味しそう!」


咲は期間限定で出店しているハンバーガー屋が気になるようだ。


「確かに美味そうだな!昼はあれにするか」


咲はチーズバーガーセット、俺はテリヤキバーガーセットを注文した。


「ん~♪美味しい~!」

「こっちも美味いわ!」


咲がこっちをジーっと見てきた。

「どうした?」

「和樹のやつも美味しそうだね~!私のやつとちょっと交換しない?」

「お!いいな!」


咲は俺の口元までチーズバーガーを持ってきた。

「ど~ぞ♪」

「い、いただきます…」

「どう?」

「…美味い」

俺も咲の口元にテリヤキバーガーを持っていった。

「どうぞ…」

「あ、ありがとー…」

「どうだ?」

「…こっちも美味しい!」


食べ終えてしばらくショッピングモールを見回った後、カラオケに行く事になった。


転生してから初めてきたカラオケなので、知っている歌があるのか若干不安ではあったのだが、リズムが一緒だったのでなんとかなった。


「和樹、歌上手いね~♪惚れ直しちゃったよ~!」

「お、おう!ありがとう。咲も何か歌ってみてくれよ」

咲はサッと選曲してすぐに歌い出した。


…歌上手すぎるんだが!


「ど、どうだった?」

「いや!上手すぎるだろ!」

「えへへ!ありがとー♪」


「いや~めっちゃ歌ったな!」

「だね~!久しぶりにこんなにたくさん歌ったよ~♪」


「じゃあここでバイバイかなー!」

俺達は朝に集合した駅前に戻ってきた。


「咲の家まで送らせてくれよ」

俺は咲の左手をそっと握った。


「えへへ…じゃあお願いしようかな」

「おう」

それから咲の家までゆっくりと歩いて帰ったのだった。

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