第4話 村上清のいじめ紀行 小山田圭吾の巻について
「クイックジャパン第3号 村上清のいじめ紀行 小山田圭吾の巻」を語る上でぜひ読んでいただきたいのはkindle書籍の「小山田圭吾はなぜ障害者をいじめなかったのか」です。(Kindleunlimited対象書籍となっていて読みやすいです)
これは「孤立無援のブログ」のブログ主、電八郎氏が電子書籍で出版した作品であります。
「孤立無援のブログ」は長らく小山田圭吾氏の問題に取り組んでいて、しばしば他の書籍や小山田圭吾氏本人にもそれとなく言及されていたりします。
因みに「小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相」の筆者の中原一歩氏とは裁判で係争中だったりします。
面白いのは、この「小山田圭吾はなぜ障害者をいじめなかったのか」は「小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相」と恐ろしいまでに対象的な点です。
生身の著者に触れないで(触れることができない)、ロッキンオンジャパンやクイックジャパンなどのテキストに拠って小山田圭吾氏を分析・推理・追求しています。
この電子書籍の注目すべき点は小山田圭吾氏の追及する際に補助線として根本敬氏(漫画家)の影響をあげているところです。
文脈で読み解く「村上清のいじめ紀行 小山田圭吾の巻」はただでさえ差別的な視線の記事をより一層悪辣に捉えています。
一つの記事における「読み方」は複数あっていいと思いますが、私はこの「小山田圭吾はなぜ障害者をいじめなかったのか」で読み解かれて浮き上がる深刻なまでの障害者への蔑視が読み解き方としては「正解」だと思わざるを得ません。
小山田圭吾氏のいじめを語る上で重要なこととして扱われる「年賀状問題」(「村上清のいじめ紀行 小山田圭吾の巻」でいじめたとされる相手からの年賀状を誌面で晒したという行為)についても、「小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相」では、村上清氏が太田出版のホームページの載せた
『原文記事の最終頁に小山田さんの同級生だったSさん(仮名)の年賀状が掲載されていますが、これも当初から「晒して馬鹿にする」という意図は全くなく、元記事全文の様々な文脈を経て終盤で語られる、Sさんと小山田さんの間にあった不思議な交流、友情の挿話に即して掲載されたものです。』(太田出版のホームページより)
という文章を引用するにとどめています。
ここを深掘りしないのは「それはちょっとどうなの?」と思わざるを得ません。
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