第42話

夜、1万円しないくらいのアクセサリー数種類と、これの値段を決めて店頭に出してほしいと手紙を書いてアイテムバッグに入れる。


次の日の朝、アイテムバッグを見るとそれらが無くなっていたので、多分値段決めとか諸々やってくれるだろう。


更に次の日の夜、アイテムバッグを見ると手紙が入っていた。


そこには5万から10万の間で店頭に出すので、問題ないかと手紙に書いてあった。


売れるかどうかは分からないけど、貴族も利用するんだ、売れないことはないだろう。


よろしく頼むとの手紙と更に数種類のアクセサリーをアイテムバッグに入れておく。


これで減った売上がまた上がるといいけど。




宿の退室の日になった。


次はカナラ領か、問題なく旅が出来ますように。


と思っていた矢先問題が起きた。


カナラ領に行くには山を通らなければならないのだが、落石で道が塞がってしまっていた。


2台の馬車がそこでどうするか困っていた。


「おや、あなたは最近噂のカネダ商会の主人ではないですか?」


「えぇそうですけど、よく分かりましたね」


「私も1度カネダ商会の店舗に行ったことがありますから」


「それはありがとうございます、さて、どうしましょうか、これ」


「どうしましょうかね、戻って領主様に報告する方がいいのでしょうけど、ここから戻ると我々にとってはかなり痛手ですからねぇ、かといって進めないともなると…」


うーん、どうしたもんか。


ん?そういえば、俺のスキル、廃棄って買ったものでしか使ったことなかったけど、こういうのにも使えるのかな?


俺は試しにやってみることに。


岩に手を当て。


「廃棄」


すると岩が綺麗さっぱり無くなった。


おぉ、出来るんか。


「な!?い、今何をしたのですか?!」


「あー、ちょっとスキルが使えるかなって思ってやってみたら出来ました。これで問題無いですよね?」


「え、えぇ」


「じゃあ俺は先に行きますね」


バイクに乗り先に出発する。


岩の反対側にいた人も何が起きたのか分かっていなかったようだ。


大事になる前にさっさと去る、これが一番だ。


そうして着いたカナラ領の街。


あと少しで国境か、ガドゥルはどんな国なんだろう。


この街でも少しの間だけ露店を開く。


いつも通り商業ギルドへ行き露店を出すのに問題が無いかを聞く。


問題無いとのことなので20日で宿を取り、明日市場に行く。




次の日、屋台を出しに市場へ。


空いてるところを見つけ屋台を出す。


あとはいつも通り待つ!


その日は特に暇でもなく忙しくもなくといった感じだった。


次の日、ちょっとしたトラブルがあった。

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