第31話
さて、やることがなくなったな。
店に行って商品でも並べるか。
早速店に行きラ・ヴェールを開く。
今まで露店で売っていたものを購入、机に並べる。
うーん、食器はいいけど、他のものはそのまま並べるのはちょっと見た目が悪いな。
ということでカトラリーケース(1100円)を10個購入。
洗濯バサミは…このダンボールそのまま使って入れればいっか。
ハンガーはハンガーラック(3980円)を購入、そこにかけた。
食器は色んな柄のものを用意、机に並べる。
よし、次は棚のほうだな。
洗濯用洗剤、食器洗い用洗剤、ティッシュ、トイレットペーパー、ボディソープ、トリートメント、コンディショナーを色んな種類購入、棚に並べていく。
全て並べ終える前に夕方5時の鐘が鳴ってしまった。
残りはまた明日だな。
店に鍵をかけ宿へと戻った。
そして商品を並べ終え、やることがなくなった俺は王都を散策しまくり、宿の退室の日になった。
「長い間お世話になりました」
「また来てちょうだいね」
さて、今日から俺の家はあの店になるわけだ。
そういや、店の名前決めてなかったな。
まぁ単純にカネダ商会とかでいいか。
店の鍵を開け中に入る。
毎日掃除はしていたので綺麗なままだ。
並べた商品は、掃除の邪魔になるし流石にまだ早かったと思い収納にしまった。
ただ、どうやって商品を並べるかの想像は出来たのでよかった。
さて、まずはお隣さんに挨拶にでも行くかな。
ラ・ヴェールから洋菓子の詰め合わせセット(2660円)を4つ購入。
隣は住宅と服屋さんだ。
まずは住宅のほうへ。
コンコン。
「こんにちはー」
しばらくすると扉が開き、おばあさんが出てきた。
「はいはい、どちらさんで?」
「こんにちは、隣に越してきたダイチと言います。商会を開く予定なので騒がしくなると思いますが、よろしくお願いします。こちらお菓子です、よろしければどうぞ」
「あらあら、ご丁寧にどうも」
服屋さんの方にも同じように挨拶に行った。
さて、あとは値段と従業員だな、今どのくらい集まってるか聞きに行ってもいいかな?
ということで商業ギルドへ。
受付嬢にマリアベルさんと話がしたいと言うと、すぐに呼んできてくれた。
「こんにちはダイチさん、どうかしましたか?」
「あーいえ、従業員募集、今どのくらい集まっているのかなーってちょっと気になって」
「あぁそういうことですか、今30人ほどが募集に集まってくれていますよ」
30!?結構集まったなぁ。
「あの、面接ってここの部屋を貸してくれたりしますか?」
「商業ギルドのですか?えぇ、部屋は余るほどあるので大丈夫ですよ」
よかった、店で面接やるにしてもどこでやったらいいか分かんなかったんだよね。
「ではそのときはよろしくお願いしますね」
「はい」
そうしてまた暇になった俺は王都を散策するのだった。
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