第18話
次に俺が購入したのはルビーのネックレス(24800円)
これならどうだ。
「次のはどうです?ルビーのネックレスです」
「る、ルビーか、確かにダイヤモンドよりかは出回っているが、それでも希少な宝石だぞ」
「ちなみにお値段をつけるなら…」
「まぁ10万ダルくらいだろう」
「お、ちょうど良くないですか?ルビー買ってくれません?」
「私は先ほどのダイヤモンドのネックレスが欲しいわ」
「え、エレナ!本気か!?」
「えぇ、こんな巡り合わせ二度と無いかもしれませんもの」
お、これはダイヤのネックレスを買ってくれる感じか?
「エレナ…本気なんだな?」
「えぇ」
「…分かった、ダイチ、さっきのダイヤモンドのネックレス、500万ダルで買おう」
「マジですか」
「あぁ本気だ」
「分かりました、買ってくれると言うならこっちに否はありません」
「すぐに金を用意する、セドリック、準備してくれ」
「かしこまりました」
そう言いセドさんが部屋を出ていく。
「じゃあせっかくなんで、このルビーのネックレスはあげますよ」
「いやいや!流石にそんなわけには」
「いいんです、ダイヤモンドのネックレスを買ってもらったのは半分俺のわがままみたいなところがありますから」
「そうか?では遠慮なくもらっておこう」
言い終わると同時にセドさんが部屋に戻ってきた。
「500万ダル、用意しました」
箱には金貨が5枚と銀貨が1枚入っていた。
この金貨、1枚100万ダルなんだよな…ゴクッ。
「ではダイチ、ダイヤモンドのネックレスを500万ダルで買おう、それとハンガーの代金だな」
「はい、お買い上げありがとうございます」
俺は501万ダルを手に入れた。
これで念願のバイクが買えるぞ!
「いい買い物をしたわ、ありがとうダイチさん」
「いえ、こちらこそ無理言って買わせたようですみませんでした」
「いいのよ、滅多にお目にかかれないダイヤモンドのネックレス、ふふ、色んな方に自慢が出来るわ」
自慢…女の世界は怖そうだからなぁ。
「では、挨拶も取引も済みましたし、俺はこれで失礼しますね」
「あぁダイチ、ダイチのことなんだが、王には知らせておくからな」
「え?なんでですか?」
「たくさんの不思議な商品を売るものがいる。それを知っていて報告しなかった、と言われてしまったら最悪王への反逆罪になってしまうからな」
「あー…大変ですね、アレスさんも。分かりました、報告のほうは悪いように言わなければ問題ありません」
「そうか、ではなダイチ、この国にいればまたどこかで会うと思うだろうが」
「はい、また」
そうして俺は領主邸を出た。
さらに貴族街を出て、街門の前まで行く。
街の外へ出る際に身分証はいらないのでそのまま街の外に出る。
さて、次の街の情報を手に入れよう。
門兵さんに話しかける。
「この街から1番近い街ってどこになりますか?」
「ここからだとヌーベルの街になるな、この道を真っ直ぐ行くと分かれ道があるから、それを右だ」
「ありがとう」
次の街の情報を手に入れたし、バイク召喚と参りますか。
ラ・ヴェールを開き大型バイクと検索する。
あった、俺の乗りたかったバイク。
金貨を2枚入れてバイク(128万円)を購入。
目の前にバイクがそのままドンッと出てきた。
周りに人がいなくて良かった。まぁ確認はしていたけど。
ガソリンは入っているのかな?
見てみると給油口がない。
…?あれ、このバイクにはここに給油口があるはずなんだが…。
どういうことだ?
とりあえず乗ってみる。
キーをオンにしてエンジン始動。
おぉ、かかった。
まさかガソリンがいらない、とか言わないよな?
考えてみればこの腕に付けている時計だって電波が無いのにどうやって正しい時間を指しているのか分からない。
もしや、このラ・ヴェールは異世界仕様になっているとか?
教えてくれる人はいないので分からない、がそうでも思わないと説明がつかない。
とりあえず次の街まで行くか。
出発!
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