第7話

道を進むこと更に30分、大きな壁が見えてきた。


「あれがラライエの街だ」


「おぉ、あれが」


道の先には門がある。


そういえば身分証とか必要なのかな、無かったらお金とか。


何も無いけど入れるのか?


そのまま門前へ。


「おぉ、アレン、ライル、レオナ、おかえり」


「「「ただいまードルドさん」」」


「それと、お前さんは?」


「あ、金田…」


いや、ここは異世界だし、名前と苗字逆の方がいいか?


「ダイチ・カネダです」


「ん?ファミリーネーム?貴族さんか?」


「いえ、貴族じゃないですよ」


「そうか、じゃあダイチだな、俺はドルドだ」


「このお兄さん、森の中で迷子だったんだ」


「お、そうだったか、出てこれてよかったな」


「はい」


3人は身分証のようなものをドルドに見せて中に入っていった。


「ダイチは身分証持ってるのか?」


「いえ、無い場合はどうしたら?」


「この水晶に手をかざしてくれ、犯罪の有無を調べるからな」


と水晶玉を出された。


手をかざすと白く光った。


「うん、犯罪歴は無いな、あとは仮入門証の発行料5000ダル欲しいんだが」


「すみません、お金も無くて…」


「後払いでも大丈夫さ、ほらよ」


仮入門証を渡された。


「それの期限は1週間だからな、その間に稼いで持ってこいよ」


「ありがとうございます!」


門を通るとさっきの3人が待っていた。


「良かったね、お兄さん、街に入れて」


「あぁ、ありがとう3人とも、で、なんで待ってたの?」


「レオナが街を案内してあげようって言うから、俺は別にそんなことしたくないんだけどな」


「アレンは言い方は悪いけど、本当は親切なんだから気にしないでね」


「なっ!俺は別にそんな…ごにょごにょ」


「僕はここまで来たらいいと思うよ」


「そうか、ありがとう」


「それじゃまず冒険者ギルドから行こ!」


そう言われた冒険者ギルドへ。




混む時間なのか、人でごった返してる。


「ここが冒険者ギルドね」


巨大な建物の扉はなく、酒場が併設されているようだ。


冬は寒そうだなここ。


「じゃあ次、行こう!」


そこから宿屋、武具屋、服屋、飯屋等々色んなところを案内してくれた。


時間はもう17時になる頃。


「3人は帰らなくていいの?」


「うーん、そろそろ帰らないとまずいかな?」


「今何時だろ?4時くらい?」


「もうすぐ5時になるよ」


「え!?本当!?大変、ママに怒られる!」


「お、俺も、帰る!またな!」


「僕も行くね!」


そう言い3人はバラバラに帰っていった。


さて、案内してもらったはいいけどこれからどうしよう。


さっき案内してもらった商業ギルドはまだやってるかな?


そこでなにか売ればお金になりそうだけど。


とりあえず行ってみるか。

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