雨雲り

おばけがでたよ

雨曇り

一心に善いひとや、一心に悪いひと

どちらにかたむくひとも その信念が光ったとき

ひび割れた平常の間隙かんげきからそれは漏れてくる

おかしがたく 心打つほどの気高さ 

そういうものを 垣間見かいまみたような気にもなる


わたしは 善い子のそぶりを真似まねることがある

それは 求められる責任の圧迫からくる

やがてくるしい 気道はかぼそくなる

どうなるやも知れず きょう、またきょうと

首にまで善い化粧を伸ばし 破滅の予兆がやってきていた


そこで見かける 強情な悪なる者の存在を

あこがれてみれば 気が楽にもなる

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雨雲り おばけがでたよ @obake-ke

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