第15話 44口径マグナムリボルバー

ウィンストンが走り抜けて、ほとんど息も絶え絶えになりやってきたところは七里ヶ浜の端だった。目の前から犬を釣れた、いや、それは本当に犬だったか?毛が刈り上げられて、毛が疎らになった妙なたぬきのような、虎のような何かよく分からないものになっている。とにかく犬と女がこっちへやってきた。


ウィンストンは考えた。

(なるほど、女とポンキンか)


ウィンストンの答えは出ていた。

(馬鹿め!くたばっちまえ!)


彼はようやく、これまでほとんど忘れかけていた相棒の44口径マグナムリボルバーを取り出すとすぐにコッキングをし、忽ち女と犬を射殺した。彼の弾丸は、大きな弾丸はたちまち女と犬の脳髄を破壊した。

女は倒れる。すると女はたちまち砂になった。

ウィンストンは思った。なんと不毛だ!!!


彼は持っていた最後のmarijuanaを吸い始めると空を見上げた。なんとも美しい星空であった。嗚呼、この星空ヘ旅立ちたいと考えていると。空彼方から何やら飛翔物がやってきた。そう、読者にはわかる事だ。空飛ぶ絨毯だ。

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