VSアルタード研究員!

「諸君、お集まりいただき感謝する」

「……作戦が終了次第、契約を履行させる。分かっているな、アルタード研究員」

「勿論だ、『アルファアサルト』現隊長殿。それがあるからこそトーキョー・バイオケミカル社革新派の協力を頂けたのだからな」


『龍』との戦闘が始まる2時間前に、作戦参加者はオンラインにてブリーフィングを行っていた。参加者は『アルファアサルト』24名及びアルタード研究員。作戦対象は通称『龍』と呼ばれる存在。ただの居酒屋のマスターにして、数多の組織から脅威と認定される一個人。


「まず、『龍』は不死計画プランBの完成体だ。簡単に言えば、プランBで行われていたのは人間に複数の異なる遺伝子を導入し、発現させることだった」

「……それは自我崩壊が起きるのではないか?」

「ああ、そうだ。他の遺伝子を導入すればするほど人の要素は薄まり獣に近付いていく。だがプランBではその問題を克服した、遺伝子改変による完全な不死の生命の創出を目指した。銃弾を弾く鱗を持ち、無限に再生し、空を飛翔し口から吐く火で全てを焼き尽くす。これですら機能の一つに過ぎない。不死を謳うのだ、ミサイル一発で死亡するわけにはいかない」

「……それは我らも身をもって実感した。あの化け物に勝てる未来が我々には見えない」

「だろうな。『龍』という呼称は非現実的な存在を揶揄して付けられた名だからな。よもや完成体が生まれるなど、誰も思いやしない」


 暗黒街にて最も恐れられる存在の一つと言える、トーキョー・バイオケミカル社の戦闘部隊、『アルファアサルト』の弱音を会議参加者は当然のものとして受け止める。


 車を片手で持ち上げ叩きつけるだけの攻撃で、ハエ叩きの如く無様にやられた記録が『アルファアサルト』現隊長の頭によぎった。


「奴の最も恐るべき能力は体内27箇所に存在する細胞再生器だ。小指ほどのサイズのそれがある限り、奴は無限に再生し続ける。これを利用することで通常ではありえない腕の増加や筋力増強など、高速かつ体積無視の遺伝子発現を行うことができる」


 再生器、というがその実は炭素固定触媒及び超圧縮された細胞分裂用素材の貯蔵が……などとアルタード研究員は続けるが、直ぐに参加者が話についてこれなくなったのを理解し、説明を切り上げる。『アルファアサルト』の隊員の一人は、おずおずとアルタード研究員に質問を投げかけた。


「じゃあ先手を取って細胞再生器を全て破壊するということですか?」

「貴様らは普通の、銃弾で死ぬ人間との戦いに慣れ過ぎだ。通常の人間体でも、奴の体は常軌を逸した性能であることが発覚している。もし先手を取って27箇所全てを破壊し尽くすなら、ミサイルの大量投下をしなければならないだろう。細胞再生器が一つでも残っていたら他の細胞再生器ごと体が元に戻ってしまう化け物相手には、その作戦は不適切だ。そして今回、弾道ミサイルの類は使用できない」


 さらに言えばミサイルでは精度に欠けるだけではなく爆発が大きすぎて、『龍』の体があらぬ方向に吹き飛ばされる危険もある。そうなればあっさりと全身を再生されることは間違いない。


 そして一度逃がしてしまえば、各個撃破は免れない。故に初撃は相手に逃げる余地を与えず、それでいて効果的な攻撃を行う必要があった。


「そこで自我崩壊だ。貴様らは実感済みだろうが、感覚器一つ、腕一つ変えるだけで人間の自我はずれていく。肉体と精神は強く結びついているのだ。遺伝子発現の制御に失敗すれば、人ではなく獣の肉体を再生することになってしまう。その時に襲い来る異常な情報と違和感の奔流には耐えられまい」

「強さは変わらないのではないか?」

「分かっていないな『アルファアサルト』。人の思考で怪物の肉体を制御できるから恐ろしいのだ。獣の脳で思考するならば幾らでも搦手が効く」

「基準は」

「奴のデータは破壊されて存在しない。だがプランMの他個体のデータによると、15種以上の遺伝子発現は安全機構が崩壊し即座に自我崩壊を引き起こす。あるいは人ではなく獣の脳を再生してしまった場合か。この場合は記憶や思考が滅茶苦茶になり、これまた自我崩壊を引き起こす」


 アルタード研究員は暗い笑みを浮かべる。長い間溜まった鬱憤を晴らすかのように。


「脳を砕け。足を潰せ。不死ならば再生した傍から丁寧に銃弾を叩き込め」


 そしてそれはアルタード研究員含め23世紀の人間が共有する、確たる事実である。


「不死の人間など存在しないという現実を奴に教えてやれ!」




 ◇◇◇◇◇◇◇



 通常の機動戦車5台と指揮官用有人式機動戦車1台がマスターから1km離れた所で射撃準備を開始する。AIの操作する機動戦車は8本の細い脚部を細かく震わせ射撃角度を調整していた。指揮官機に乗るアルタード研究員はスピーカーと集音器のついたステルスドローンを飛ばし情報を共有する。


 廃墟の隙間に隠れた『アルファアサルト』隊員たちは広場にたたずむ一人の男に向かって武器を構える。一見何の変哲もない、無精ひげの生えた中肉中背の男だ。かつての戦いを知らない『アルファアサルト』新人たちは未だに首を傾げているが、ベテラン達は冷や汗をかきながら武装を構える。


「こちらアルタード、以前とは違いこちらから仕掛ける。勝機はある、作戦開始!」

「こちらアルファ1了解、射撃を開始する」


 その合図と共に、マスターの体が勢いよく跳ねて脳から血と肉がはじけ飛ぶ。『アルファアサルト』隊員の携帯式超電磁砲は貫通力に優れる兵器だ。マッハ3まで加速させた金属製の円錐がマスターの脳を貫き、中の脳髄を破裂させる。


 しかし崩れ落ちる体は、事前情報の通り急速に再生を開始していた。時間を巻き戻すように増えた肉が傷を覆う。態勢を立て直したマスターは先ほど脳を破壊されたとは思えぬ力強さで大地を蹴り、狙撃地点に向かい駆け出した。


「いきなりご挨拶だな!」

「『アルファアサルト』各位、攻撃開始!」


 廃墟の隙間から顔を出した『アルファアサルト』隊員たちは安全装置を外し容赦なく引き金を引く。脳内コンピュータとドローンによる観測データで補正された狙撃は正確に命中し、しかし動きを止めるに至らない。


 スコープの先に見えるのは鱗のような何かが肌に浮かび上がるマスターの姿だった。それが銃弾の貫通を防いでいる。加えて顔からは犬の髭のようなものと何やら判別のつかない耳が生え始めており、一歩進む事に銃弾をそもそも回避し始める。


「微弱電場確認、弐型ロレンチーニ機関と推定!」

「遺伝子発現数、推定12!」

「避けるということは銃弾の攻撃自体は有効ということだ! 構わず撃ち続けろ! 制御できなくなるまで遺伝子発現をさせ続けろ!」


 廃墟の中を時速100kmを超える速度でマスターが駆け抜ける。今やマスターは飛び交う銃弾を避けながら大声で叫ぶ。


「本気過ぎるだろ!」


 それは回答を期待したものではなく、愚痴のようなものでしかない。だが意外にも、観測用ドローンから声が飛び出してくる。


「お前が『アルファアサルト』を倒したせいで、我らが隊長は全裸になり牙頭組に服従する羽目になった!」

「それとばっちり! 本人が志願しただけだって!」

「許せねえ『龍』……」

「頑張ってここで殺すぞ!」

「「「応!!!」」」

「勘違いで士気高めてるんじゃねえ!」


 マスターの叫びを銃声がかき消す。ふざけたやり取りではあるが、飛び交う弾丸と破壊痕はこの暗黒街でもそう見ないほどの規模だった。僅か数十秒ほどではあったが、凄まじい加速を続けるマスターは遂に狙撃地点の一つに接近する。


 6階建てのビルの廃墟の屋上、それが最初の射撃位置であり未だに弾丸が飛んでくる場所であった。マスターはぐっと体を小さく縮こまらせ、勢い良く跳躍した。


「各個撃破の時間だ……!?」


 マスターの視界にあったのは良くできたデコイだった。武装は本物だが無人制御式で、培養肉と維持装置で生体反応を擬態している。


 罠だ、と気づくより早く夜闇の中に4つの光が生まれる。瞬間、とてつもない爆発がマスターの体を包み、肉を打ち砕く。跳躍中だったマスターは避けるすべもなく、黒ずんだ肉塊と化して大地にぼとり、と転げ落ちた。


「こちらアルタード、予定通り誘い込み後の機動戦車による砲撃に成功。全く、第一次包囲の携帯式超電磁砲で動きを止められれば良かったが、そうも上手くはいかんな」

「こちらアルファ1、了解、各位、射撃を行え!」


 アルタード研究員たちがそう話しているうちにも、黒ずんだ肉塊は急速に再生し人の姿を取り戻していく。こんな様になっても不死の肉体は再生を行うことができる。だが再生が終わるより早く、絶え間無い弾丸が脳を砕き続けた。大地には血と肉の海が広がり、淡々と銃声が鳴り響く。


「隊長、もう銃撃を終了してもいいですよね!?」

「新人、アレをよく見ろ! まだ再生を続けているだろう! 拘束班行動開始、奴の肉体を固定し逃走を阻止しろ!」


 その言葉と共に廃墟の影から数名の私兵が飛び出してくる。フルボディアーマーで身を固めた彼らが持つのは電撃機構の搭載された自動拘束具、バインドチェインだった。金属製の小さな部品が幾重にも重なり数メートルもの輪の形状を成しているそれは、対象を自動判別しまきついていく。


「投擲!」


 バインドチェインは宙を飛び、頭のないマスターの肉体に衝突した。それは生命の如く分離と接続を繰り返し、あっという間に四肢を行動不能にする。その間もまた絶え間なく弾丸が再生する頭を破壊し続けていた。


 1分、2分と銃声のみが鳴り響く時間が続く。私兵達は淡々と弾丸を放ち続け、マスターは淡々と脳を破壊される。血と肉の海が広がり、頭のない肉体が幾度も痙攣する。


「そろそろ来るか……?」


 アルタード研究員が呟いた瞬間だった。マスターの頭部の再生が止まる。合わせて、彼の腹部が異様に膨れ上がった。そこから現れるのは2本の足。つまり四肢が拘束されているのならば、新たに四肢を生み出せば良いという判断。


 だがそれだけでは脳がない。逃走しようにもただの肉袋では歩くのも走るのも儘ならない。だからアルタード研究員は食い入るように画面を見つめ、そして腹部に生まれた小さな頭を見つけた。


 ネズミの頭。


「ははははは、遂にやったぞ! 今、あいつは遺伝子発現を失敗し、人の脳ではなく獣のちんけな脳を再生してしまった! 人の記憶と精神が、それだけ異なるハードウェアで同一に実行できるはずもない!」


 アルタード研究員は高笑いをする。来た。遂に成り下がった。『龍』は今この瞬間自己の連続性を失った。足元に散らばる自分だったもの、無数の感覚器、脳の違和感。それら全てが自身の精神を蝕むことを、アルタード研究員はよく知っている。


「人格とは肉と電気信号! 不死など存在しない、もはや貴様は『龍』ではなく別の生命体だ! 親から生まれた赤子の肉はその全てが母親から生み出されているが、決して母親そのものではない! しかもネズミ、記憶の保持すら儘ならない!」

「アルファアサルト各位、肉体変異率95%、遺伝子発現数推定36個。自我崩壊フェイズは完了した。続いて、獣の誘導と屠殺を行う!」


 ネズミの頭と人の四肢を持つ奇妙な生命体はぬるりと拘束から抜け出す。そのまま体を変化させていき、人型とは似ても似つかぬ姿に変化していく。頭はトカゲに、手は猿に、足はバッタに、尻はエイに。異常な変化を遂げて膨れ上がる怪物が初めて言葉を発した。


「いや、俺は俺だが?」

「……え?」


 誰一人その言葉の意味を、理解することはできても受け入れることはできなかった。ここにいる全員は過度な肉体改造とそれに伴う精神的負荷を体感している。ここまで肉体がぐちゃぐちゃになって、人格の連続性があるなど考えられない。アルタード研究員は困惑のあまり言葉を失う。


「いやいや、何勝手に早合点してるんだよ。っと、あぶねえなぁ。全く調子こいて適当なことするんじゃなかった。いやー失敗失敗」

「こちらサンダー3、弾丸が防がれました!」

「見てれば分かる! 作戦フェイズ移行を中断、再び撃ち続けろ!」

「しかし化学兵器や生物兵器がないな。ああ、『アルファアサルト』を借りる交換条件か。まあこの二つは使用が露見したら弱みになるからなぁ」


 そして『アルファアサルト』の銃弾は遂に完全に弾かれた。幾重もの遺伝子が重なり対超電磁砲に最適化された鱗がある以上、もはやマスターは回避する必要すらなかった。


 銃弾の嵐の中、マスターは悠々と『アルファアサルト』を無視し、まるで見えているかのようにアルタード研究員の乗る有人式機動戦車に向かって歩み始める。途中五月蠅くなったのか、体から猿の手を幾つも生やして周囲に向ける。


 瞬間、さながら龍のブレスの如く腕から放たれた炎が大地を焼き廃墟を鉄骨ごと吹き飛ばす。ぐるり、と軽く一蹴するだけでマスターの周辺は焼け野原になり、苦しむアルファアサルト隊員が何人も横たわる。スピーカーを備えたドローンに向かってマスターが語り掛けると、直ぐにアルタード研究員の音声が飛び出してくる。


「確かに動作させるハードウェアが変われば性能は変わるぜ。でもソフトに変化はないだろ?」

「違う! 肉体と精神は相互作用がある、肉体が変われば!」


 銃弾の雨が降り注ぐ中、マスターは異形の姿のままゆっくりと伸びをする。それだけの差が両者にはあった。遺伝子を幾つも入れ替え組み合わせ、ありとあらゆる兵器に対応する最強の生命体。一撃で倒そうにも不死の再生力がそれを阻み、遺伝子発現を間に合わせる。


「でも、魂は一緒だぜ?」

「……非現実的だ!」

「いやいや、どちらかというと現実の方がファンタジーなんだよな」


 ばしり、と地面が砕けマスターの姿が消える。次の瞬間、マスターは廃墟の隙間に立っていた。目の前にいるのは絶望した表情で携帯式超電磁砲を構えるアルファアサルト隊員。必死に振り向こうとする隊員より早く指から伸びた爪が突き刺さり、凄まじい高電圧が流される。


 一点、アルタード研究員が勘違いしていた点があるとすれば。マスターという男の肉体、4527号には何一つ人間の遺伝子は含まれていなかった、ということである。人間の状態から遺伝子を発現させるのが難しいのなら、人間の遺伝子が欠片も含まれないキメラの体を弄り、人間の機能を再現すればよいのではないか、という戦略。結果としてそれは失敗した。できたのは無数の遺伝子と可能性を持つ、生命の成り損ない。


 だがそこに、何の奇跡か人の魂が宿った。遺伝子ではなく人の魂が体の在り方を規定し、変化させる。23世紀には一笑に付されるはずのその事象は現実であり、それ故に肉体が幾ら変異しようとも自我を保てる。何故なら脳が変わっても魂は変わっていないのだから。


 科学者の実験としては完全な失敗であり、同時に本来のコンセプト全てを達成した不死の生命体の完成だった。


 無限に再生する人間サイズの肉体を持ち。

 飛蝗の脚を持ち。

 鰐の牙を持ち。

 猿の腕を持ち。

 甲虫の外骨格を持ち。

 牛の可燃ガス生成機構を持ち。

 肉体を環境に合わせるべく遺伝子発現の複合・強化を繰り返し。

 その全てを魂で制御する、自我崩壊の起こりえない不死の生命体。


「ああああああ!」

「はい一人。俺も世の中は妥当な出来事と妥当な結末しかないと思ってたよ。でもさ、蓋を開けてみれば妥当とは到底言えない出来事があるように、信じられないほど良い結末を迎えることもある。お前、俺を見てみろよ。異世界に転生だなんて、ありえるわけがないだろう。でも、実際に起きたんだよ」

「何を言っている! 世の中には理不尽な暴力と出来事しかない! 私の人生を賭けたプランMは僅か一日にして崩壊した! お前は理不尽を振るう側だからそんなことが言えるのだ! ミドリガメをけしかけた貴様がそれを言うな!」

「あー、あれ意味不明だから博士にも聞いたんだよ。……マジで不死計画に無関係の、マッハ2で走るミドリガメらしい。なんなんだろうね、あれ」

「……」

「……」

「と、兎に角! 貴様など認めぬ! 認めるわけにはいかぬ!」

「お前、馬鹿だなぁ」


 いつの間にか銃声は止んでいた。もう無理だ、と判断した『アルファアサルト』隊員達は既に撤退を開始していた。後に残るのは無人の機動戦車4台と有人式機動戦車一台、そしてアルタード研究員のみだ。淡々とアルタード研究員に向かってマスターは歩み寄りながら、笑う。


「一番になりたいんだって?」

「ああ、それこそが私の真に望むことであり「じゃあなんでシゲヒラ議員に連絡したんだ?」……え?」


 思わぬ問いかけに、観測用ドローンからの言葉が止まる。


「おかしいだろ、俺を倒すのが目的のはずなのに情報を引き出そうとしなかった。本当に近況確認だけだったらしいな」

「だから何だ!」

「お前、目的と手段を間違えているだろ」


 マスターは淡々と言葉を続ける。それはこの23世紀への嫌味でもあり、そして憐みでもあった。


「多いんだよな、そういうやつ。豪遊するために金が欲しいのに、金を得るために命を落とす。頭が良くなるために薬に手を出し、薬代を捻出するために勉強する時間が減る。全部あべこべで滅茶苦茶だ」

「だから何だ! それで私の空虚が埋められるのか!」

「知らねえよ」


 遂に異形のマスターは機動戦車の前に立つ。周辺に散った4台の機動戦車から放たれる砲撃は、しかしながら尻尾の一振りで薙ぎ払われる。バギギ、という異音と共に12本の巨大な猿の手はアルタード研究員の乗る機動戦車を掴み、持ち上げ始めた。


「この戦車が何トンあると思ってるんだ! ありえない!」

「そういう思い込みがあるから良く分からない方向に迷走するんだよ。いいか、不死はあるし魂もある。お前が思う以上に世界は広いし希望にも満ち溢れている。だ、か、ら!」


 マスターは遂に機動戦車を高く掲げる。分厚い筋肉で覆われた猿の腕が、再びじりじりと動き出す。そして凄まじい勢いで機動戦車が宙を舞った。


「俺に八つ当たりする前に色々見直せバカヤロー!」


 遠く彼方で響く破砕音が、戦いの終わりを告げた。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る