第2話 

日記2ページ目

昨日に引き続き今日も日記を書いていく。

今日の午前中は父さんに連れられて牧場に来ていた。

今世の家は農家と畜産家を兼業しており、その規模は農場も牧場も含めていなくても結構大きい。

それは母さんを含めた母方の一族が得たギフトが農家や畜産家をするのに役立つギフトばかりだからだ。

日本の中でも三本指に入っているほどに大きく広い土地を持って、農家と畜産家をしている。

そんな中で父さんの仕事は農場や牧場で働く者たちを回復魔法で治療する仕事と牧場の動物たちの健康管理を行なっている。

俺もギフトを使い熟すために年齢的には早いが今日から父さんと同じ仕事を行なう。

流石に子供1人で行なうのはまだ無理なので俺をサポートする親戚がいるが、それでも俺はこうやって仕事をすればお小遣いも貰えるし、これから強くなる為に治癒魔法の練習にもなって一石二鳥だ。

でも、動物たちの健康診断をしても父さんがしっかりと健康管理をしていることもあって病気や体長不良になっている動物は、俺と父さんの仕事が終わるまで5匹しか確認できなかった。

家に帰る途中で父さんから褒められ、牧場で作られているアイスクリームを買って貰った。

搾りたての牛乳が使われているアイスは濃厚で美味しかった。

こんな仕事を定期的に俺もこれから参加するが、この仕事で1番辛かったのは治癒魔法で行なう動物の健康診断よりも移動の時間が何よりも辛かった。

かなり歩いたから明日は筋肉痛になるのではないかと、俺も自分自身を診断すれば身体の疲労や筋肉痛の兆候が診断で分かり、俺は自分自身に治癒魔法を使って癒した。

結局、この日は教本を読むことが出来ずに疲労からの疲れで早く眠りに付いてしまった。


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流石に毎日は動物たちの健康診断はしないため、今日は父さんから貰った教本を読んだ。

教本のページ数は少ないが、1枚1枚に書かれている教本の内容は興味深いものばかりだった。

どの教本も基礎に付いて書かれている教本ばかりだが、その中から俺が選んで読んだのは生命力・魔力・霊力基礎という教本だ。

教本の内容は教本のタイトル通りに生命力・魔力・霊力の基礎的な知識と生命力・魔力・霊力を感知し鍛える方法が載っている。

まず教本の内容的には感知することが最初の基礎だ。これが出来ないと次に進むことが出来ない。

生命力の場合は自身の身体を細胞単位で意識することで、肉体に宿る生命力の力を感じ取るのだそうだ。

自然の生命力を感じ取る為に裸で森や山の中で過ごし、瞑想をするとより効果があると書いていた。

魔力の場合だと精神を見つめ直すことが魔力の感知に役に立つらしい。

生命力が肉体に宿り生み出されるのなら、魔力は精神力から生み出される。

だからこそ自身の精神を見つめ直すのは、魔力が何処から生み出されるのかを知るのに重要な要素なのだという。

霊力の場合は魂を感じるのが近道なのだそうだ。魂が霊力を生み出す源であり、器の霊体に霊力が溜まっていく。

その為、魂を感じ取れればあとは簡単に霊力を感じ取れると教本には書いており、教本には魂の知覚をするには肉体と精神を研ぎ澄ませ、身体の奥底を見つめていけば良いのだそうだ。

やり方は書いてあるが、覚えられるのかどうかは資質次第なところもあると書かれており、俺も父さんと同じで生命力と魔力はそれほど苦労せずに覚えられそうなところはある。

生命力も魔力も治癒魔法を使う際に何となくだが理解することが出来そうだからだ。

そうなると問題は霊力と言うことになるが、それは時間を掛けてじっくりと頑張っていこうとと思う。

今日のところは治癒魔法を効率的に使えるようになりたいから魔力の感知を行なった。

治癒魔法を使えばそれだけで魔力が消費される。

その消費された魔力を正しく認識することが出来れば魔力の感知になるはずだ。

それに治癒魔法の対象を自分自身にして肉体を回復させれば、回復対象の肉体に宿る生命力のことも分かるはずである。

これだと霊体も回復させれば分かるのではないかと思うが、どうやら霊体は霊力自体を認識することが出来ないと回復魔法でも治癒魔法でも治すことは出来ないようだ。

この日は魔力を枯渇しそうになるまで消費したが、あともう少しと言うところまで来ていると思う。

流石に枯渇しそうになるまで魔力を使った日は精神的な疲労もあって、これ以上はこの日は感知の訓練を止めて過ごした。


日記3ページ目

今日の訓練で魔力を感知することが出来た。

流石に訓練を始めてから1週間で魔力感知を覚えたのは、やはり魔法系ギフトを持っていたからだろう。

魔法系ギフトの所持者は魔力感知の技術を持つ物が多いそうで、魔力を良く消費するからこそ、魔法を使えば使うほど早期に魔力感知を取得することが出来るのだそうだ。

これで魔力の感知は終わり、魔力は次に操作を覚えることになる。

だけど、その前に俺は次に覚えられそうな生命力の感知を覚えたい。

治癒魔法を使って肉体を回復する為に午前中は運動をして肉体を鍛えるのに時間を使い、午後は魔力の操作技術の取得に時間を使おうと思う。

これも小学校までの間の生活だ。

早めに魔力の操作と生命力の感知と操作の技術の取得を目指して頑張ろうと思った。


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生命力の感知技術よりも先に魔力操作の技術を覚えてしまった。

どうやら魔力の扱いが上手いのはやはりギフトの影響があるようだ。

逆に姉さんは生命力の感知を覚えたようだ。

姉さんのギフトは身体を動かすのにも影響するからなのではと思う。

それじゃなきゃ、既に小学校に通っている姉さんが生命力の感知をする訓練をする時間なんてないのに簡単に覚えられる訳ないからだが、もしかしたら姉さんには生命力に関する技術の才能があったかも知れないとも思うが。

魔力の操作から次は魔力の制御の技術に進むことになるが、その前に生命力の感知の技術を覚えるのを優先しようと思う。

魔力自体も消費法と言う鍛錬方法で増えているから、午前中だけの訓練は午後もしようと決めた。

ちなみに鍛錬方法の消費法は魔力を消費することで魔力の量を増やす方法だ。

この鍛錬方法は他にも生命力と霊力にも通じる鍛錬方法であるので、基本的には小学校に通うようになったら、この鍛錬方法をこっそりと使って鍛えていこうと思っている。


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生命力の感知は未だに出来ていない。

それでもこれが生命力なのではないかと思うものを感じたことがある。

だから近いうちに生命力の感知技術の取得が出来そうだ。

これからも生命力の感知を頑張っていこうと思った。

そして、魔力の制御の方は案外苦戦している状況だ。

操作から制御に移ったが、どうしても制御が難しい。

出来れば、魔力の操作から次は制御に移りたかったのだが、他の魔力関係の技術の取得を目指すことにした。

魔力の放出の技術を覚えようと思い、俺は魔力を体外に出す放出を簡単に覚えられた。

どうやら簡単に覚えられる技術だった。

それはそれとして今日の午前中は父さんと牧場の動物たちの健康診断だった。

その時に発見した動物の病気を俺1人で治した。

消費法での鍛錬の成果が出たのか分からないが、病気を治すのに魔力をそれなりに消費してしまっていたのだけど、俺の最大魔力量が増えたお陰で他の動物たちの病気や怪我を10匹も治しても大丈夫だった。

このまま何年も消費法で魔力を増やして行けば、難しい病気や怪我でも魔力を大量に消費して治すことも出来そうだ。

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