第40話 アンク様が語る登場人物の秘密
今回も、私、アンクがこの物語の登場人物の解説をしていきますよ。
【スクネ・クロウズ】
彼はこの物語のもう一人の主人公で、アンナの息子です。
アンナが12歳の時に身ごもり出産しました。
出産後にアンナとは引き離され、クロウドと名付けられました。
そのため、アンナが母親だということは知らないと、彼女は思っています。
しかし、実はスクネはそのことに気づいていて、あえてアンナには黙っていて、知らないように振る舞っています。
父親は魔法使いの隠れ里の長老です。
長老は高齢でしたが、イケメンでした。
スクネは金髪で青い瞳をしていますが、金の髪は長老から受け継いでいます。
スクネは魔素の影響を受けない能力と魔素を完全に無毒化する能力を持っています。
魔素無効の能力は実の母親であるアンナから受け継いだようです。
魔素の無毒化は彼自身のオリジナル能力です。
彼の身体に触れた人物は魔素が無毒化されます。
また、魔素を解毒するとスクネ自身の生体エネルギーへと変換されるため、魔素を解毒すればするほど彼自身の身体能力が強化されて強くなっていきます。
しかし、その能力の代償として、彼は魔法が使えませんでした。
里の人間からは、魔法が使えないのは母親の呪いを受け継いだからだと思われていたようです。
アロウラに錬成してもらった魔力を吸収することができる魔法剣を使うことで、剣の魔力を解放して攻撃できるようになりました。
【アロウラ・レリイズ】
彼女もこの物語の主人公の一人で、アンナと同い年の女性です。
アロウラは胸がかなり大きく、胸を強調した服を好んで着ています。
里ではアンナと魔法学校が同期で、氷魔法の使い手です。
魔法学校時代からアンナが大好きで、現在では息子のスクネも大好きなようです。
彼女は生まれつき耳が良く、その聴力を魔力で強化して里全体の音を聞いて情報を集めていました。
里の上層部からの依頼で常に聴力を魔力で強化して監視していたため、彼女は魔物化がかなり進行していて、身体中に体毛が生えていて、耳も伸びてウサギの半獣人のような姿になっていました。
ちなみに、魔法使いの隠れ里では、魔素の影響を受けないアンナとスクネ以外の住民は、継続的な魔法の使用によって魔素の影響を強く受けていて、身体が魔物化しています。
そのため、全員が仮面をつけて顔を隠して生活していました。
現在はスクネによって定期的に体内の魔素を解毒してもらっているので、かなり人間に近い姿まで戻っています。
彼女は長い銀髪を編み込んだポニーテールで、瞳の色は青みがかった紫色です。
アロウラは勘が鋭く、第六感のような感覚を持っているので、気配を完全に消している人間でも、その存在を感じ取れるようになっています。
武器の扱いも上手く、大抵の武器は器用に扱うことが出来ます。
また、研究所で錬成魔法を習得して、様々な武器や魔道具を錬成できるようになりました。
◇◇◇
続いて、魔道炉の事故の真相について、簡単に説明しましょう。
ローゼンブルグでは、魔道炉の事故の際に、国王の日太刀王ことバラキが失踪したことになっています。
実は、自身の体内に寄生した魔物によって暴走した国王が、アンナの転生前の女性であるアンと戦っていたのです。
戦いの最中に、国王は寄生していた魔物に身体を完全に乗っ取られてしまい、この魔物が魔道炉内部の魔力を吸収してパワーアップすることを目論んで、魔道炉を破壊してしまったのです。
その後、魔道炉の魔力を吸収した魔物は、世界を滅ぼして新しい世界を作ろうと考えて、女神の姿に変身しました。
しかし、自身の偽物が現れたことに立腹した本物の女神様によって倒されました。
偽物の女神を倒した本物の女神様は、魔道炉の事故の対応まではしてくれませんでした。
そのため、壊れた魔道炉から大気中に大量に魔素が放出されてしまい、多くの魔素を国民が吸ってしまったため、身体が魔物化する人々が続出してしまいました。
また、魔素の影響で魔物が凶暴化して、急速に治安が悪化してしまったのです。
この後、女神様が自分の理想の世界を作るために世界を改変したため、ローゼンブルグの人々は設定を変更されてから転生しています。
しかし、魔道炉で事故が起きたという事象は、世界再編後も変わることはありませんでした。
【宇魅那】
かつてのローゼンブルグの国王であるバラキの娘が転生した女性です。
転生によって、ローゼンブルグの国王の娘という設定は残りましたが、名前が変わり過去の記憶は引き継いでいないようです。
もっとも、転生前の彼女は、父親のバラキから日常的に性的な虐待を受けていたので、記憶は引き継がなくてよかったのかもしれません。
それを知ったことが、彼女を慕っていたアンが国王と戦った理由の一つでした。
現在、彼女はミリエラとともに、ローゼンブルグをなんとか建て直そうと奮闘しています。
……また、話が長くなってしまいました。
少し休憩してから、続きを話しましょう。
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