第4話 異世界料理


さて まだ転生2日目でやることがあった

ダイエットは運動だけでなく食事も肝心

一日目の夕食に出た量が半端なく

TVの大食い選手権にでてくるような

デカ盛りの料理

そのあとのデザートは砂糖たっぷりの

甘すぎるお菓子

これを改善しないといくら運動しても意味がないので

いま調理場にきている

ここの料理人はハントという名の料理人で腕は一流なのだが

バラッドくんの指示で量が多いだけの飯に

クソ甘デザートを作らされている

砂糖は庶民にはなかなか手に入らない高価なもので

それをたくさん使うことが貴族のステータスだ

とか思っていたためだ

本当にゴメンねハント料理長

ハントにお願いしてデザートはなしにして

料理も普通にしてもらうことにした


調理場に来た目的はもう一つ

異世界あるあるである米があるのかないのか

やっぱり無かった

しかしハント料理長は調味料あつめが趣味らしく

醤油と味噌と味醂があったのだ

めずらしい調味料があるととりあえず購入して

新作の料理ができないかと

いろいろ工夫しているそうだ

さすがは公爵家料理人だね


ただ醤油・味噌・味醂があるなら

かならず米もあるはずなので見つけて見せる

なんなら 公爵領で稲作を始めてもいいと思っている

日本人だから米は大事だよ


調理場の前にはカトレアがいた

「調理場に入って行ったから

新しいおやつでも もらうのかと思っていたのに

食後のデザートを出さないようにってどういう事なの

甘いもの大好きな 坊ちゃまがデザートなしなんて

おかしすぎるわ お菓子なだけに フフフ」

カトレアは調理場に入るバラッドを見て

お菓子をもらっていたら

ついでに自分の分も分けてもらおうと

見張っていたのだが 当てが外れてガッカリしていた

「アッ ぼっちゃまが出てくる

みつかるわけにはいけませんわ」

一瞬にしてカトレアの姿は調理場の前から消えていた

さすがアサシンのスキルをもちである。



死亡予定日まであと 1079日





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