第12話
死体…あれは死体だった。大家さんに間違いない。あんなの……ないだろ。大家さんは関係ないはずだ……なんで……。
神経衰弱になっているのに気づけば、俺は深呼吸して自分の手を見る。大丈夫、生きている。すぐに201号室に向かうと、今度は何の物音もしない。
そのまま待っていても、
101号室、大家さんの部屋の扉をノックする。
「あいあーい…ん? どしたん少年」
大家さん。美人で巨乳で薄着…というかまたブラしてない……。
「ブラしなくて痛くないんですか?」
胸の下で腕を組み持ち上げている。曰く、Fカップあるそうだから、そこそこ重いのだろう。
「もう慣れたからね。んで、どーした? 私の乳首見に来たわけじゃないだろ?」
大家さんは、顎でくいっくいっと話すよう促してくる。
実際にはただ安否を確認しに来ただけなので特別用事は無いのだが、俺は愚かにもこの時、安心から頬を濡らしてしまった。
「おいおいどうした……ほれ、胸貸してやる」
両手を拡げる彼女の胸に顔を埋めて、頭を無抵抗に撫でられる。世の青少年が見たら憤死しそうな光景だが、どうせまたループ――
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