第6話
……間に合わなかったか。
これからは前回と全く同じ行動をしよう。
ということで、昼休み。
無事にここまでたどり着けたということは、さらに面白くない描写はされないといったパターンもあるのだろうか。とはいえ描写されるかされないかは気分次第と言った感じだろう、今までを鑑みるに。
俺の持ちうる情報全てを描写していれば、1秒も経たずに500字は消費されるはずだ。そうならないということは、比較的現在の状況に呼応して情報が描写されている、と考えるべきだろう。
そう考えつつ、鞄の中を漁って気が付く。弁当を持ってくるのを忘れた。
流石に昼を抜くのはきついぞ、と思ったところで、鞄の中のスマホが振動する。
〈今から会えますか?〉
マナーモードのスマホの画面に映し出されたコミュニケーションアプリには、
〈大丈夫だよ〉
〈ありがとうございます
校門で待っています〉
彼女から連絡してくるということは何かあったのだろう。そう思ってすぐさま席を発つ。
「あ、どうも」
動木ちゃんは真剣な面持ちで姿勢よく待っていた。
「どうしたの?」
「……ふぅ、単刀直入に言いますね。」
彼女は、一拍置いて言った。
「私、先輩が――」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます