第9話 電脳特殊捜査隊第六課のメンバー紹介回!!
「へーそんなことがあったんですね〜」
Dは他人事のように聞き流しながら相槌を打つ。
「お前の頼みで行ってやったのに話聞いた後にそれかよ…?こちとらDEBT MODOのフェーズ3に移行しそうになったんだからな?」
「DEBT MOEDって、そういえばなんなんですか?」
Dが顔の見えない暗闇の中にコーヒを注ぎ入れる。
「え?お前ら情報屋なのにDEBT MOEDの詳細もしらねぇの?まじか」
「はいはい。そんなことはどうでも良いので早くなんなのか教えてくれますか?」
「めちゃくちゃどうでも良さそうに言うな。デットモードってのはな、いわゆる形態変化みたいなもんだよ。フェーズ1から今のところはフェーズ6まであって、フェーズが上がっていくごとに俺の筋力やら回復力やらに直結する。ちなみにフェーズ6はえぐいことだけは伝えておくわ。お前らが敵になっても大丈夫なように多少の情報漏洩くらいは込みで話さないとな。」
「全てを話してくれるんじゃないんですか?」
「それは俺がフェーズ6になる機会があったらその時詳しく説明してやるよ。ま、何も無い内は何もしねぇけどな。」
「ただいまー」
俺は玄関の扉を開けて帰宅する。
とりあえず今日はVからは連絡は来ていない…多分、仕事はないと思うのだが…
「お、ユミー。帰ってきたか。」
リビングに着くと、高身長の眼鏡をかけた少しボサボサの髪の男…
いや、ただの「アズキ」が目の前の机にパソコンを立ち上げて俺の方を向きながら言った。
「あ、アズキ、居たんだ」
「そらぁ、今日は仕事が一悶着したからな。それで?オメェ昨日どっかで喧嘩してきただろ?」
アズキは、なぜか、昨日の巫女さんの事を分かったかのように、俺に質問をする。
「え?ど、どういうこと?」
「昨日、ここら辺に飛び回ってる無線聞いてたんだけど、なんか、ユミーの耳を回収…とかなんとかかんとか言ってんのが聞こえたんだ。どっかからな」
電脳特殊捜査隊第六課所属、通信機、本部治安維持担当。アズキ。
電六の中で唯一、インターネットに入り込むことを苦手とし、基本、電六の捜査の時はパソコンから俺たちに情報を繋いだりしている。
「お前、そも戦いで、耳とか持ってかれてないのか?」
「え?そう言えば、下山してくる時になんか聴覚が薄かったような…え?そういうことか!?」
アズキは黙ったままこちらを向いている…
「え!?人の許可なくあいつらって耳持ってくの!?怖!!!」
「はぁ…まあ、お前の重要な部分ってそこじゃねえだろ?どうせ耳を持ってったって、MERの技術に追いつけることなんて到底ないよ。なんせアイツら、俺らを作った奴らだぜ?」
「正確には俺らを改造した奴らな。媒体は元からあった。でしょ?」
「ま、第二次世界大戦の時にあの技術を使えるのはすごいんじゃないか?」
「確かにw」
MER。
それは研究所の名前だ。
研究機関MER
頭文字を取ってMER。
第二次世界大戦時、連合国を始めとする国々がアメリカを中心とし、新兵器を開発しようと極秘に開かれた研究所。
だがそれは戦争が終わるとともに消えて行き、行き場を失った研究者たちは、湾岸戦争時にイラクに雇われ、シベリアに研究所を開くことに成功。湾岸戦争の大きな戦力の一つになった。
今は湾岸戦争での実績を買われ、裏社会の新薬や、新兵器を作ることに特化している犯罪集団。
基地は前の場所とは変わっていないが、あらゆる兵器を保有していることが危険視され、ほったらかしにされている状態である。
「まあ、懐かしいよな。俺らもモルモットだったわけだし。」
そして、俺のインターネット世界に入ることのできる能力は、その時の人体実験の時に得られた副産物である。
「モルモットとか言うなよ。気味が悪いぜ。」
「ただいまぁー」
その時、玄関から声が響いた。
「これだからツヴァイは…銃ってのは、可愛くデコるもんじゃねえだろ!もっとこう!迷彩模様にしてカッコよくしたりとかさ!!!」
「いいや!!!可愛くデコってこそなんぼ!!!!まつのデザートイーグル見たでしょ!?あれすごく可愛かったじゃん!!そうでしょ!!タタ!!」
「いや、武器は攻撃するためのものであって、デコるものではない。それは攻撃用でしかないのだから。」
「はは…そう言うことを聞きたいわけじゃないんじゃないかな…」
玄関から響く、4人の声。
うるせぇな…
「かえで姉はさ!そう言えば普段どんな銃を使ってるの!!」
「僕?僕はその時の気分によって帰るからな〜」
後からまた二人。
「意外と今日は六課全員揃うんじゃねぇの?」
「あ、そう言えば、確かに。」
総勢6人の「「ただいま〜」」の声が、リビングに響き渡った。
「あれ!!ユミーとアズキ兄!もしかしてこれで六課全員揃った!?」
まつは口を押さえて、目をぱっちりと開いて驚いていた。
「みんな部活帰りか?」
「おう!そんなとこだ!」
六課全員揃うなんて珍しいな。
そうだ!今のうちに読者諸君に六課のメンバー紹介をするとしよう!!!
まずはユミー!!!
六課のメンバー!!!
基本的に主人公みたいな性格をしていて、誰も人が居ないのに良く厨二病発言をするぞ!!!
重度の厨二病だ!!!
「よろしくな!!!」
念のため俺は誰も居ない方向に向かって挨拶をする。
「お前…誰に向かってそれやってんだ…」
アズキ!!!!
どちらかというとツッコミ担当!!!!
いつもパソコンを使って六課の援護をしているぞ!!!!
インターネット世界に入ることはできるが、インターネットにダイブすることはあまり好きじゃないらしい!!!
現実主義者で確立の低いことは挑戦しようとは思わならしい!!!
その代わり、IQがとても高く、「いやこれ絶対無理やろ〜」とか言う難題でも、どんな方法を使ってでも可能にする!!!
いわゆる頭脳系だ!!!
タバコは吸ってそうで吸っていないぞ!!!
ちゃんとした成人男性だ!!!!
なんで主人公よりも紹介文が長い?
「まあ、言うてユミーの独り言なんて、今に始まったことじゃねぇだろ?」
アクサン!!!!!!
こいつぁ単純な奴で、基本的に嘘をつけば大体は信じる!!
少し馬鹿なところもあるけど、その分優しさはあって、おばあちゃんがいたら必ず助けてやるタイプだ!!!
学校の成績は意外と良いということはなんとなく耳には入ってるんだけど…
いつ勉強してるのか分からん!!!!
馬鹿なせいか、少し子供のような性格をしている奴でもあって、大好きな物はキャンディーと相場が決まっている!!!
頭で考えるより体が先に動くタイプだ!!!
一般の男子高校生だ!!!ちなみにい学年は1年で、澤良木高校という所に通っている!!!
「この病気は生まれる前からあるものと考えるのが妥当。」
タタ!!
真面目とも行かないし、かといって不真面目とも行かない。
喋り方は何も感じてないように、ロボットみてぇに話す奴ではあるが、誰よりも感覚が鋭く、美術の得点が5しか取ったことないらしい。
本人は特に何も気にしないで自由気ままに描いているらしいんだが、どうもそうは思えない!!!!
一才の表情を崩すことない真顔のまま生活するタイプの奴だが、饅頭を食ってる時だけは滅茶苦茶表情が豊かになるぜ!!
本人曰く、大好物の食べ物は、起眞市名物の起眞饅頭らしい。
ちなこしあん派の大学2年生。
つぶあんは積極的には食べない。
「え?それって魂にその記録が既に残っていたってこと?」
ツヴァイ!!!
おっこちょいな今時の女子!!!
元気いっぱいで可愛いものが大好きという典型的な女の子!!!
たまーに失敗することもあり、怒られることを怖がり秘密にしていることがあったりする!!
丁度最近に犯した罪はアクサンの残してたプリンを食べたということ!!
ピンチの時に付いた嘘がバレると、「テヘペロ☆」と言って可愛さで罪を免れようとするが基本誰にも効かない!!!
アニメが好き!!!
高1女子!!
「なにそれ!すごい面白そう!!」
まつ!!!!
何事にも興味を示し、まるで犬のような性格をしている最近の中学生!!!
電六の中で一番幼く、末っ子!!!
いつでも元気いっぱいなまつは握力は43キロで、握力だけはすごい強い。それ以外には走力、体力などは他のメンバーとは変わらないが、風を読む力に長けており、天気予報士の資格を取れるレベルの天気に関する知識はあるが、基本使うことはない。
気になるものは、自分で試すのが自分の中の定石らしい。
「いや、普通に唯のそこら辺によくいる厨二病じゃないの?あ、でも高二病かも。」
かえで!!!
一番の特徴は僕っ子!!!!!
頼れる高3のきょうだい!!!
基本的にあまり目立とうとせず、大きな声も出すことは無いぞ!!!!ちなみに虫がめちゃくちゃ嫌いで、虫(G)を見た時にはこれには流石に震えた大きな声を漏らしてしまう!!!
落ち着いた性格で、冷静沈着ではあるが、だからといってツッコミ要員では無いぞ!!
犬が好きで、いつもまつとよく絡んでおり、仲が良い!!!まつはかえで姉と呼んでいるが、真相はいかに!?
「だ、だいぶ引きずってるんだね…」
兄貴!!!
高1の優しい男子!!
物静かではあるのか?基本は落ち着いている雰囲気があり、淡々と喋る!!ツッコミ要員その2!!
いつもニコニコしていて、優しそうな雰囲気はあるが少し行動力には欠ける!!! しかし、頭脳明晰な一面もあり、アズキの次に頭の良い人物!!頭がキレるわけでもないが、物理や計算方式が得意で、フラッシュ暗算も難なくこなすことが出来る!!!
少しばかり気弱なところもあるがそれも含めて兄貴の良いところだ!!
高3男子だ!!!
「ま、まぁ!!俺の厨二病のことなんて置いておいてさ!今日は任務もないわけだろ?なんかしないか?例えばゲームとかな!」
と、俺が説得すると、机に座っていたアズキが、
「え?今日はガツガツに任務あるぞ?」
と言ってきた。
「え?」
「あれ?ユミーは知らなかった?僕達のスマホには届いてたんだけど…」
あ、そういえばスマホ学校の授業が終わってDと会う前に一回見ただけだった。
俺は腕時計からスマホを具現化させる。
「あ」
あった。
しかもちゃんとLINEにVからの連絡までしっかりと届いてる。
「はぁ…まじか」
俺は一度肩を落とす。
だがこうやって落ち込んでる暇があったらさっさと任務を終わらせたほうが良いだろう!
「仕方ねぇ、いっちょやるか!!」
「そうだな。そんじゃ、オメェらはコネクトしとけよ?俺はパソコン繋いどくから」
「おうよ!よろしくな!アズキ!」
「へいへい。」
「そんじゃ、行きますか!」
「soul connect!!!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます