第4話
その後も正志さんとの思い出話が続く。
ベレットさんと正志さんって良い関係だなぁとそんな風に思いながら聞いていると一つ案が思いつく。
しばらくするとベレットさんの話が終った。
「良いお話でした。ベレットさんの話を聞いて一つ案が思いつきました」
「どんな案でしょうか」
「お揃いのアクセサリーというのはどうでしょうか」
「お揃いのアクセサリーですか…」
ベレットさんから少し元気が無くなる。
お揃いのアクセサリーって駄目だった?センス無い?と考えながら
「やっぱり駄目でしたか。センス無いですよねー、この案はやめましょ。もっと良い案を思いつきます」
そう言うと彼女は首を振り
「いえ、違うんです。その案は私も思いついていました。だけど」
彼女は俯き
「消える私とのお揃いのアクセサリーって何か重く感じてしまって」
「そうですか。でも重くても良いんじゃないでしょうか」
「駄目ですよ。あげたら過去を引き摺りますよ」
「あの話を聞いた後だと今更って感じがしますけど、もしかして負い目を感じたくないだけでは無いですか」
彼女ははっとした顔をする。
「いえそうですね。負い目を感じたくないだけでしょうね。もう今更なのに…」
そう言うと彼女は頷き
「決めました。プレゼントして思いっきり過去を引きずろうと思います」
何か決心した顔で言う。
その決心を見て私は気合いを入れ
「それでは良い感じのアクセサリーショップを見に行きましょうか」
「はい、よろしくお願いします」
私たちはその場を立ち去った。
この世界での心残りはありませんか? ネオミャウ太 @neomyuta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。この世界での心残りはありませんか?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます