42:夏の魔力


「夏だ!」


「海だ!」


「リゾートだぁ!!!」



近くの更衣室で着替え、飛び出していくアカリさんとリッカさん。まだ中学1年生でちょっと前まで小学生だった彼女たち。まぁお友達とこんな凄い所に旅行となれば、はしゃいじゃうのも無理ないですよね。正直、私も“九条恵美”として引率していなければ海に飛び込んでいただろうし。


っと、どうも。“九条恵美”こと怪人クモ女です。


本日はひかりが丘の名士の娘、玄武ユイナさんにお招きいただき、ここイエローアイランドに来ています。まぁリゾート施設ですね。海にホテルにレジャー施設に色々なアクティビティを体験できるのが強み。まぁ海岸沿から少し目を離して陸地の方を向くと見えてくるあの巨大な遊園地の様な場所がこの複合施設のメインの様ですが、やはり海に来たとなれば泳がなければならない。と言うことでジュエルナイトたち4人と引率の私で来た感じですねー。


にしても、私も年甲斐もなく無駄にはしゃぎそうになっちゃうな……! これが夏の魔力……!



「もー二人とも! あんまりはしゃぎすぎちゃだめだよ! 後アカリ! 準備運動する前に飛び込んじゃダメー!」


「ごめんなさーい!」



そんなことを考えていると、白に黄色いアクセントが入った水着を着るヒマさんが、真っ赤で可愛らしい水着を着たアカリさんに注意を促す。まぁ他のお客さんもいますからね、飛び込みは人が居ない時にした方が良いでしょう。それに、幾ら溺れても私が秒で助けられるとは言え準備運動は大切ですからねぇ。本格的に泳ぐ前にしっかりとしてくださいね?


ま、ここまで存分に走って来たと言いますか朝からテンション爆上げでしたからはしゃぐ気持ちは解るのですが。


……ん? どうしましたユイナさん。荷物とかは私が見ておきますから飛び込んできても良いですよ?



「い、いえ。そうではなくて……。あの、凄いですね、本当に。」


「? そうですかユイナさん。一応見れる程度にはしたつもりなのですが……。」



海に行くと言うことで急遽用意すべきだったのは水着。


アカリさんたちはまだ子供と言えど、かなり可愛らしい子たち。それに年齢的にも一番情熱にあふれていて、オシャレも全力で挑んでいきたいと言うことはある程度推測できた。旅行に行くと決まった後即座に水着の調達に動いていたから何を着てくるのはあらかじめ理解していたのだけど……。やっぱりあの子たちが主役だし、あんまり派手過ぎるのはねぇ? それに私も、そろそろ30が見えてくるわけだからさ……。


わざわざ買うのも面倒だったから自分で作ったんだけど、用意したのは黒一色の水着。パレオという腰元に結び付ける長い布が特徴的な奴だ。一応改造人間だから肌とかは特に手入れしないでも最善の状態を保てるんだけど、露出しても特に楽しいことはない。特にオシャレしたいわけでもないから派手過ぎず野暮でもない程度にって感じだ。まぁ全部隠れてるわけでもないから……、ってユイナさん私の腹見てるの?



「え? あれだけの力が出せるのに腹筋割れてない? いや薄っすらと出てる? でもというかそもそも全身の筋肉は肥大化してない? 何このプロポーション。綺麗とかよりも恐怖が先に来ちゃう……。えぇ……。」


「……そっちですか。」



まぁあんまり体積が増えると柔軟性とかが薄れちゃうし見た目も良くないので圧縮してはいますけど。面と向かって恐怖を覚えるとか言われるとちょっと思う所があるので控えて頂けると……。



「エミさーん! こっち空いてるみたいですー!」


「あぁ、はい! すぐに!」



驚愕と言うか恐れ慄いているユイナさんを引き連れながら、リッカさんの方へ。どうやら彼女は先に場所取りに動いてくれていたようで、適度に開いた砂浜の上でぴょんぴょんと跳ねて自分の位置を知らせてくれている。普段はあまりそんな動きはしない子だから、やっぱりテンション上がってるんだろうねぇ。


現在私の体に恐れ慄いているユイナさんのおかげで、私たちはVIP待遇を受けている。けれど砂浜に関しては特に恩恵があるわけではないようで、他のお客さんに混じって場所取りしたりシートを引く必要があるようだった。



「設営は私がしておきますし、荷物も見ておきます。どうぞお二人とも遊んできてくださいね。ちょうどヒマさんたちが準備運動してますし、そちらに混ざればよろしいかと。」


「あ、ほんとだ。じゃあエミさん! 行ってきます! ほらユイナ先輩も!」


「いったいどうすればそこまでの体を保持……、あ、はい! すぐに! ……あ、あの。エミさん? このような場で聞くことではないと思うのですが、その、体重はいくらほど……。」


「100は超えているとだけ。まぁ筋肉の圧縮、みたいなものですかね。こればかりは産まれの問題で出来る出来ないが決まりますから、真似しないように。」


「ひゃ、ひゃっ!?」



眼を丸くしながら思わず叫びそうになったのを、何とか自分の手で押さえつけることに成功したユイナさん。えぇ、嘘は言ってないですよ、嘘は。


……実際は300というか、最近能力の向上に伴い増量してしまって320くらいあるんですが……。えぇ、どちらも100以上。嘘は言ってないです。それを無理矢理筋肉で外側から押し込めて本来のクモ女の姿同様に格納しているという感じですね。産まれの問題と言うか、これは流石に改造人間でもごく一部しか出来ないものですし、ほんと真似しないでくださいね。まぁ出来ないとは思いますが。



「え、え、え?????」


「あれ? どうしたんですかユイナ先輩。せっかく海に来たんですし、遊びましょうよ。」


「え、えぇ、リッカさん。そうですね……。えぇ? 何が、どうなってるの?」



どーなってるんでしょうねぇ。私も全く解りません。なんか出来るからやってるだけです。実際、砂浜の足跡だって私の物だけ酷く深いでしょう? 一応気を付けているのですが流石に砂浜みたいな痕が残るところだとね……。騒ぎにならないようにお供に連れて来た透明化能力を取得した蜘蛛がえっさほいさと均してくれていますが、まぁ限度がありますからね。


そんなことを考えながら皆さんを見送り、海で遊び始めた彼女たちを眺めながら手元にあった炭酸飲料の蓋を開けて口に運ぶ。



「……冷えててうまいねぇ。」



普段ならばもうちょっと気を張り詰めているものだが……、今日の私はただの引率の大人だ。多少気を抜いても良いだろう。パラソルの陰に入って来た蜘蛛たちに氷と餌のペレットを分け与えてあげながら、自分も軽いモノをつまんでいく。お酒が欲しい所だけど、流石にそれはダメだからねぇ。


このあたりだが、実は以前の遠征時に粗方掃除した区域の一つになっている。あのヒマさんのお兄さんを看取った時のことね? あの後他の地域も一気に掃除していたんだけど、ここにいた土着の秘密結社も綺麗にお掃除済みだ。まぁアレから数か月たってるし、もう新しいのが湧いててもおかしくはないんだけど……。



(特に裏を覗いても、変なのはいなかった。まぁ急に表の存在が裏の世界に入ってくるとかもあるし、通勤途中でコンビニに飲み物を買いに行くノリで秘密結社を始める奴もいるから完全に安心することは出来ないんだけど……。)



「ま、無いでしょ。私もバカンス楽しみたいし、多少は、ね?」



流石にピレスジェットとかが来ていたら警戒を最大に戻すけど、それ以外の存在は私にとって『処理可能』な存在でしかない。最近色々あったし、私も羽を伸ばしても怒られはしないだろう。“蜘蛛”と“九条恵美”の二重生活も当分続きそうだし、英気を養っとかないとねー。


あ、そうそう。流石に“蜘蛛”をひかりが丘で継続して行うことは無理だから、留守番しているヒマの母親には『えぇえぇ、少し都心の方で厄介なことが起きているようでしてねぇ? 数日家を空けることになりそうなのですよ。幼子? 留守番を頼めますか? あぁ、蜘蛛たちは置いていくので、好きにしなさいな。貴女や貴女の大事なものを傷つける存在は全て“蜘蛛”が消し飛ばしましたからねぇ』と伝えている。何か問題があったら連絡するように言ってあるし、ま、そっちも大丈夫だろうね。



(昔なら肌を焼いてみよっか、なんて言ってただろうけど今の体は痕すら残らないからなぁ。)



そんな無意味なことを考えていると、アカリさんがこちらに向かって手を振っているのが見えた。どうやら見てほしいものがあるようで、『師匠ー!』と叫んでいる。軽く手を上げ向かう意思を伝えながら、待機している蜘蛛たちに荷物番を頼んで置く。あぁ、私が開けた飲み物は好きに飲んでいいからね?



「っと、どうしましたかアカリさん?」


「師匠師匠! 見てくださいよこれ!」


「えっと? ……大食い大会?」



はい! という元気な声で答えてくれる彼女。え、えっと? 私にこれに出ろと仰っている?


……あ、結構優勝賞品豪華ですね。海の家1日食べ放題チケットに、マリンスポーツのタダ券。それに粗品……は、このイエローアイランドのマスコット。“ミニドラくん”の限定120㎝巨大ヌイグルミですか。かなりの大盤振る舞いですねぇ。でもアカリさん? ユイナさんご紹介で来ておりますから実質海の家もマリンスポーツもただみたいなものですよ?



「あ、あの。子供っぽいかもしれないですけど、ぬ、ぬいぐるみ……。」



少し頬を赤くしながら、手を下の方で組みちょっとだけ小さくなる彼女。


……何でしょう。おねだりと言うんですか? あ~! これはうん、ダメ。ダメですね。なんかもう母性が刺激されると言いますか、頭を目一杯撫でてあげたい気持ちでいっぱいになるというか。もう駄目じゃないですか。というわけで蜘蛛たち? ちょっと一仕事願えますか? えぇ、撮影機器などのジャミング用に持ってきたアレ、起動してください。幸いテレビ中継とかないタイプの奴みたいですし、映像さえ残らなければいいでしょ。私も羽目を外したいですし。



「仕方ありませんね。とりあえずエントリーだけしますが……、引かないでくださいね?」


「っ! はい! ありがとうございます! やった、おっきいぬいぐるみだ!」






 ◇◆◇◆◇





「……ねぇ、アカリ。」


「なに、リッカちゃん。」


「貴女正直、後悔してない?」


「……わかる?」



彼女たちが見上げるのは、大食い大会の会場。砂浜に設置された巨大なステージには何人かのファイターたちが鎬を削っているのだが……。


あの大きなぬいぐるみは、大食い大会でしか手に入らない限定タイプ。つい一目ぼれしてしまったアカリは特に何も考えず自身の師匠へとおねだりをしてしまい、師も夏の魔法にやられていたのか特に深く考えずにそれを受けてしまった。


そんなわけでアカリが残りのみんなを観客席まで呼び出し、4人で師匠を応援することに成ったのだが……。アカリはちょっと師匠を放り込んでしまったことを後悔し始めてるし、リッカはなんで貴女ほどの人が考え無しに参加しちゃうんですかと凄い目でエミを見てるし、ヒマはさっきの体重の話も合わせてやはり色々規格外すぎる九条恵美の存在をまだ処理しきれないユイナを介抱している。



『さぁ本大会10回目となります“イエローアイランド大食い大会”! 非公式ながら全国から名立たるファイターたちが集まるこの大会。残り時間30分の折り返し地点! 焼きそばと言う味が濃く喉に絡み途轍もなく重いという強敵を相手に各選手たちはどう戦っていくのか!』



ルールは簡単、1時間の間にどれだけの焼きそばを食べられるか。今日の為に海の家スタッフのみならずイエローアイランドが誇る調理人たちをかき集めて行われるソレ。皿の枚数ではなく重量で勝負をつけるこの勝負はまさにどれだけ腹に詰め込めるかという自分との戦いである。


おそらく実況解説なのだろう。マイクを持ち関係者を表す黄色いキャップを被った男がそう声を上げる。どうやら各選手をはじめから解説しながら、その進行状況を把握していく様子だ。



『さぁ現在最下位から虎視眈々と隙を伺っているのは大食いアイドル“ラブリーだぶる”! 現在6.9㎏! やはり麺が! ソースがキツイ! けれど水分は取れない! アイドルの意地を見せて懸命に食べ進めていく!』


「お、おかわり、お願いします♡」



アカリたちでもテレビで見たことのある著名な大食いアイドル。やはりアイドルとして譲れないものがあるのか、一切顔色を変えず口は動かしているが飛んでくる声援に腕を振ってこたえている。けれど味の濃さと重厚な麺によって想像以上の水分を補給してしまったようであり、その速度には陰りが出てきてしまっている。



『続きました北のハングリーベア“BBB”! 現在7.1㎏! 最初10分はトップを走っていたが熊のスタミナも限界が近い! だが3には三つのブースター! まだ一つ目を使っただけ、まだ彼は2度の超加速を残して……、っとォ! 出たァ! ベアブースター! トンデモナイ勢いで麺が吸い込まれていく!』


「お願いします!」



次に紹介されたのは、こちらも著明な大食いタレント。最近は動画配信をメインに活動しているようだが、北海道の名産品をおいしそうに沢山食べるその姿は非常に子供人気が高く、観客席には彼を応援しに来ている子もいる。実況のいう通り再度エンジンをかけ直し後ろから追い上げて来たアイドルに負けぬようどんどんと食べ進めていく。



『現在2位! 大食い会のチャンピオンこと“キングマン!”現在8.0㎏! やはりキング! 3位4位と大きく差を開けている! そしてこの水のグラス! ほとんど減っていない! 単純なパワーだけでなく頭脳でも的確に攻めていく! さぁここから伸びきれるか!』


「おかわりお願いします。」



大食いに興味がない存在でも聞いたことのある存在、そんな彼が隣に座る“彼女”を酷く警戒しながら的確に食事を進めていく。大食いはただ食べるだけでなくスポーツだという様に全てを計算の元で食べていく。この時間でこの重さ、自己ベストに近く今日の調子は絶好調。まだまだ伸ばせると麺を胃へと押し込んでいくのだが……。



『そして! 誰が予想したでしょうか! 突如として現れた黒の美女! “九条恵美”! 驚愕、私たちは幻覚を見ているのか! 現在13.9㎏! 開始から速度が一定! 走らない! だが止まらない! 止められない! そしてこの涼しい顔!』


「すいません、次を。」


『まだ! まだ止まらない! 黒の女王は止まらない! 私たちは伝説をこの眼で見ようとしている!!!』



そして最後は、我らが怪人クモ女。全く顔色を変えず、そして腹も一切膨らませず、淡々と麺を口に運び続ける彼女。しかもよくよく見てみれば彼女のグラスは3つ目であり、本来摂取を控えるべきである水分すら大量に口にしている。実況もすでに恐怖を感じ始めており、すでに4杯目に行きそうなグラスには触れることが出来ていない。


なお、本人とアカリたち4人しか知らぬことであるが……。実はクモ女、まだかなりセーブしている。本気を出せば今の倍以上のペースで食べることが可能なのだが、恵美は高校時代戯れで参加した大食い大会で参加者や観客を恐怖のどん底へと叩き落し、調理者たちを全員ノックアウトしたという経験が存在している。


彼女からするとちょっとそれが逆にトラウマになっているようで、“昔の彼女”よりかなり控えめなペースだ。なお改造されて摂取できる重量がかなり向上しているため、“九条恵美”は一切満腹を感じていない。おそらくまだ1~2割程度だと思われる。


……バケモノか? バケモノだったわ。



「リッカちゃん。もう私師匠に大食い大会出てって言わないようにする。」


「それが良いと思う、ほんとに。」



『あーッと! ここで“九条恵美”! 18㎏を越えていく! 止まらない! 止まらない! “黒の女王”を止められるものは誰もいないのか! “キングマン”も追い込んでいるがまだ10.0㎏! 本来ならば“まだ”という言葉は相応しくないというのに! 使ってしまう! 使わされてしまう! 一体黒の女王は何者なのだ……!』


「すいません、次をお願いします。」


『九条恵美、おかわりだァー!!!』



なお、結果としてはエミが途中『私が頼んだんだから応援しないと』と思ったアカリからの声援を受けたことでなぞのペースアップ。けれど『さすがにこれ以上はやめておこうか』と思ったらしく30.0㎏ぴったりでストップと相成った。勿論どう足掻こうとも優勝である。


というわけで優勝者の記録として、食事前と一切何も変わっていない九条恵美とかなり引いてしまっているアカリたち4人の写真が飾られ、賞品を受け取る事と相成ったのであった。


ちなみに数日後その写真は職員のミスにより紛失したという形で一体の蜘蛛が回収しており、会場にいた全ての存在が蜘蛛の体内で生成された毒を吸引してしまったため、ジュエルナイトたちを除く誰一人として『大食い大会に黒の女王と呼ばれる存在が出場して優勝した』という情報は残れども、“九条恵美”という名前や容姿は一切覚えていないとのこと。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





〇サルでも解る! ネオ・デス博士の怪人講座!(デスカンパニー製怪人・コオロギ男編)


また途轍もない量を喰っておるな、あやつは……。


っと、はーはっはっ! ごきげんよう諸君! ネオ・デス博士である! 今日もサルに等しい貴様らの頭脳でも理解できるように“懇切丁寧”な説明をしてやろう! クモ女たちはバカンスを楽しんでいるようだが、こんな時こそ学びを深めより知識の探求に励むのが出来る研究者というものよ! もちろん休息は重要だが、止まらぬことも重要故な。あぁ一応言っておくが夏休み期間も講義はやり続けるが、これまでと違い出席は取らぬ故な。自由にするとよい。と言うことで今回は食用として著名なコオロギを元にした怪人を紹介してやろう。


■身長:202.9cm

■体重:111.2kg

■パンチ力:37.4t

■キック力:88.0t

■ジャンプ力:25.3m(ひと跳び)

■走力:2.9秒(100m)

★必殺技:ビートブラスト、擬死


騒音をかき鳴らす能力、高い脚部攻撃力、飛翔能力もある高く纏った怪人ではあるな。また柔軟性にも富んでいるため多彩な身体技術を持っていたのも覚えておる。確か昼時に流れていたニュースか何かで昆虫食を取り扱っている時、たまたまコオロギに適性がある素体があった故に作成した怪人だったか?


この者もピレスジェットとの戦いでは負けてしまったが、その擬死を上手く使い背後を向けて立ち去ろうとした奴にかなり良いダメージを与えたのは評価できるだろう。その後すぐに毒によって溶かされてしまったが、一撃を入れられたのは確か故な。強化してやらねばなるまい……。と言うことでもし次再生怪人として作成し直した際はクモ女の食事となる栄誉をやろうではないか! はーはっは! 時風に合致していてよい……、うむ? どうしたクモ女。そんなもの食わせるな? ……確かにまぁ、食べたくはないな。うむ。


ではな諸君! 次の講義まではもう少し真面な頭脳を手に入れておくがいい! さらばだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る