31:おはぎ美味しいよねおはぎ


【幼子? おはぎを用意しました、おやつにでもどうですか?】


「あ、はい! 頂きます!」



ヒマさんのおやつを用意してあげながら、同時に仮面裏に表示された画面でアカリさんたちの様子を確認する。


にしてもこの子、なんかもう滅茶苦茶馴染んじゃったよね……。ほんとに良いの? 最初私のこと兄の仇として殺しに来てたのに三食おやつ付きで餌付けされて、たまに曇ってはいるけど話しかけたら大体ニコニコしているっていう。なんかもう“蜘蛛”は色々心配になってきましたよ、ほんとに。



【確かこしあん派でしたか? 沢山用意したので好きに食べると良いでしょう。……それで、勉強の方ははかどっていますか?】


「あ、はい! 頑張ってます! ただちょっと解らないところが……。」


【ふふ、えぇえぇ。後で教えてあげましょうね。】



ほらもうこんな感じだし……、いやずっと曇ってるよりはいいんだけどさぁ。


彼女がさっきまで机に広げていた勉強道具を少し片づけて貰い、代わりに置くのは装飾が為された大皿。そしてその上には皿一杯の餡子の塊たちだ。一応飽きがこないようにこしあんだけでなく粒あん、あときな粉あたりも用意したが、一番数が多いのはこしあん。それを見て非常にいい笑顔を浮かべていらっしゃる。



(そんな笑顔されたら甘やかしたくなっちゃうんだよなぁ。……私も結構絆されてるかも。)



そんなヒマさんには、戦闘訓練だけでなく勉強の方もしてもらっている。私が拉致したようなものだからこそ、もし彼女が元の場所に戻った時不都合の無いようにしてあげないといけない。だからこそ彼女が通う学校の指導要領盗み見して進んだ範囲をカバーできるようにしながら、同時にもし彼女がここに残り続ける選択をした時の為に、中学と高校の卒業認定試験に向けた勉強をやってもらっているという形だ。


最後の選択はこの子がすることだけど、親代わりとして接するならば出来るだけ多くの選択肢を用意してあげないとだからね……。まぁ正直私じゃなくてほんとのお母さんがそういうことしてくれよ、と思わないわけではないけどさ。



(ざっと調べてみた感じ、アレ完全に心が壊れちゃってたみたいだからなぁ……。)



少し介入したい気持ちもあるが、正直これ以上何かを抱え込むのは不味いと判断し、手を出していない。


何せ今の私は普段の人間形態である“九条恵美”が行っている仕事に、アカリさんとリッカさんの指導&クラフトの相手。ヒマさんの相手をしながら町全体の監視なども行う人蟲形態の“蜘蛛”。そしてこの二つで対応できなかった時に本気を出し全てを消し飛ばすか、撤退する時の通常形態である“怪人クモ女”。


最後の方は先の遠征の時以降使っていないが、3つの顔を使い分け、結構な作業量を抱えている。ヒマさんの一件で慌てるとヤバいやらかしをしてしまうと発覚したのだ。これ以上増やせばどこかでボロが出てしまうだろう。



(さすがに同じようなミスをするのは、ねぇ?)



この子たちが正体を隠しているのと同じように、私も複数の顔を持ちながらその関係性を露出させないようにしている。子供が助けを求めているのならまだしも、自分で立ち上がる力を持った大人の面倒を見てあげられるほど今の私は暇じゃない。


ヒマさんの今のお母さんについて調べれば調べるほど同情の余地が出てくるのは確かだけど、それでも親としての役目を放棄していいことにはならない。あんまり思い出して楽しいものじゃないから割愛するけどさ、私が手を貸さずとも探せば他に手を貸してくれる人もいるだろうし。こちらからは今抱えているのが収まるまでは手を出さない、って方針にさせてもらっている。


これからヒマさんの晩御飯作らなきゃだし、ね。



(掃除とか洗濯とかは他の蜘蛛たちに任せられるけど、食事は私しか無理だからなぁ。この前任せてみたらどこから取って来たのか大量の虫運んできたし。……全部私が食べる羽目になったけど、あれをヒマさんに出すのは違うでしょ。)



そんなことを考えながら、自分用のおはぎを口に運ぶ。良い感じに小豆が炊けたのでかなりの自信作だ。ただの人間だった頃は自分でこしあん作るとか正気の沙汰じゃなかったけど、今の私なら怪人パワーでどうとでもなるからなぁ。うん、うまい。



「……そう言えば“蜘蛛”さん。どうしていつも仮面付けたままなんですか? というかなんで仮面付けたまま食べれてるの???」


【あぁ、これですか?】



そう言いながら、自分の顔に装着している仮面を触る。


アカリさんやリッカさんと会ったときも付けていた“蜘蛛”として活動する時は必ずつけているものだ。“蜘蛛”の人蟲形態は人の姿形を保ちながらクモとしての能力を引き出し、同時に腰部分から足が生えてきている状態のこと。顔に怪人特有の線が入ってたりするんだけど、基本は私の顔を維持してしまっているのだ。まぁそのまま出歩いたら即顔バレだから隠してるのよね。



【幼子からすれば刺激が強すぎるので隠しているのですよ。実際、かなり昔に他の幼子と顔を合わせた際はショック死一歩手前まで行っていましたからね。子を怖がらせてしまうのはダメでしょう? だから見ようとしたらダメですよ。……あぁ、後。これは単に人の視認速度よりも早く動いてるだけです。】



そう言いながら、おはぎで実践して見せてやる。一口サイズに切り分け、仮面の中で口を開け、補食対象が近づいてきた時だけ口元の仮面を開け、放り込む。生物学的に人の視認できる限界速度を超えた速さで動いてますから、変身などしない限りは見られることはないでしょう、という感じですね。


ちなみに、私の“通常形態”の方はガチで怖いのでご注意を。昔夜中に自分の顔を鏡越しに見た時どえらい悲鳴を上げてしまったことがあるんですよね~。あの時実家住みでしたし、すぐに両親が飛んできて大変でした。……実際あの時気絶しかけてたから、本当にヤバかった。間一髪で人間形態に戻れたから事なきを得たけど、お尻の方とかまだ蜘蛛の腹が残ってたんだよね。


あの時は怖かったな……、うん……。



「そ、そんなに怖いんだ。」


【えぇ、辞めておいた方が良いでしょうねぇ。ま、それでも見たいと言うのならば自力で剥いでみると良いでしょう。ですが今のままでは何年かかるか……。励みなさいね、幼子。】


「く、“蜘蛛”さんが異次元に強すぎるんですよ……。が、頑張ります。」



そんなことをヒマさんと話しながら、同時に監視も行う。


対象はもちろん、アカリさんとリッカさん。二人の近くに付けている蜘蛛たちが回収した映像や音声、その他データを何かしながら眺められるって感じだね。え? どうやって見てるかって? そりゃ仮面を使ってるんですよ!


実は最近、グレードアップしましてね? ちょっと前までは無理だったんですが、今はなんとリアルタイムで彼女たちの様子を確認できるようになったんです。よくあるバトルスーツを装着して戦うヒーローみたいに目の前にディスプレイが表示される仮面、って感じですねー。流石デスカンパニーの技術、薄さ変わらず機能だけ倍増とかチートじゃん。ほんと技術だけは役に立つんだから。



(っと、誰かと接触してるね。これは……、どっかで見たな?)



記憶を頼りに、以前入手した彼女たちが通う学園のデータを再度確認する。これも立派な犯罪行為だが……、まぁバレなきゃ罪じゃないってことでご勘弁を。何せ変身者が同じ学校に3人も集まっているのだ。4人目もそこにいるだろうって考えるのは普通だし、何かあった時の為に全校生徒の情報はすでに入手済みなんだけど……。


あぁ、あったあった。玄武ユイナさんね。


生徒会長でこの“ひかりが丘”の名士の娘。いわゆるお金持ちのお嬢様らしい彼女のデータを軽く眺めながら、同時にこちらではヒマさんの世話を焼いていく。なんでもこの子は体調不良で長期の休学を行っているヒマさんのことが心配になり、独自調査の一環としてアカリさんとリッカさんの二人に話しかけた、という感じの様だ。



(事前調査では……、このユイナさんと、ヒマさんには接点無し。でもヒマさんは剣道の大会で優勝するほどの腕の持ち主だから一方的に知っているってのはあるか。確かに結構な期間休んでいることになってるし、責任感の強い子なら動いてもおかしくない、かな?)



そんな彼女に連れられて二人がやって来たのは、生徒会室の隣にある小部屋。



『し、失礼します……。』


『あ、あの。生徒会長? この部屋は……?』


『理事長様にお願いして用意していただいた生徒会応接室です。あぁ、茶葉とお茶菓子は私が持ってきたものですから、どうぞお気になさらず。』



わぁ~ぉ。すんごい部屋。


真っ赤な絨毯に柔らかそうなソファ。学校だというのに豪華すぎるお部屋に二人が招待されている。まぁ私立だからある程度自由には出来るんだろうけど、色々と凄いなこれ……。というかこれ学校として大丈夫なのか? えっと、確かバックドア作ったはずだから、っと。



(あ、この部屋にあるの全部この子の私物か。んで卒業後は寄贈予定。やば……、しかも寄付額もすご。)



そんなことを考えながら彼女たちの様子を眺めていると、確か保護者が校内に入る時に着ける腕章を装着した執事っぽい人が急に現れる。頭髪からかなりご高齢の様に見えるが、動きがかなり洗練されているね。


突如として出現したというか、それまで気配を完全に消していたせいでかなり驚くアカリたちだったが、執事さん一切姿勢を崩さず、柔らかい物腰で驚かしてしまったことを謝罪。すぐにお茶の用意に入っていく。……にやっぱりこの人、人間の範疇には収まってるけど結構出来る人だな。動きに隙が無いし、隠れるのに失敗してキューキュー言ってるウチの蜘蛛を彼女たちに見えないよう優しく持ち上げて外に逃がすまでやっていらっしゃる。


ん~。こういう人って無駄に勘がいいから、監視とかももう少し手間かけてやった方が良いね。さて、話は『学校には体調不良による長期休学』って形になってるヒマさんのことだろうけど……。わざわざ別室に移るってことはもうちょっと踏み込んだ話をするのかな?



『お二人ともお忙しいと思うので単刀直入に聞くのですが……、白虎ヒマさんのことはご存じですか?』


『あ、はい。』


『生徒会長、あの。ヒマ先輩のこと……。』


『えぇ。体調不良とお聞きしましたが、少しおかしいのではないかと思っております。』



このお嬢様。ユイナさんが言うには、体調不良ならば最寄りの医療機関などを利用していそうなものだが、その痕跡がなく、同時に大病院なども利用した形跡がない。更に自宅近辺の聞き込みでも彼女の姿を見たことがないし、自宅への張り込みを行ってもヒマの自室からは生活感が感じられないのだという。


都心の方で多発している行方不明事件がこのひかりが丘でも起きたのかもしれないと感じた彼女が自腹を切って人を雇い、地道な調査を重ねて判明した事実。


これだけでもかなり怪しいのだが、これを後押しする事柄として彼女は最近この町で起きるようになった、“何者かによる破壊活動”があると口にするユイナさん。まぁ早い話、アンコーポたちによる侵略活動とそれに対応するジュエルナイトたちの戦いのことを指しているのだろう。



『一部の方が動画や写真などを取ろうとしたことがあるそうです。しかしその全てが何らかの形で破損、もしくは最初からなかったことになっているそうで……。私は何か“裏”があり、白虎ヒマさんがそれに巻き込まれてしまったのではないかと考えています。』


『『……(あ、あわわわわ)』』



話を聞いて、明らかに顔色を悪くしてしまうアカリさんとリッカさん。その態度がもう正体を言っているようなものなんだけど……。離れた場所にいる私に出来ることはない。


にしてもこのお嬢様、結構いい所まで調べてるな。悪の秘密結社じゃないからって見逃してた集団がいたことは理解してたけど、この人の差し金だったのか……。まぁ確かに周囲から見れば子供一人だけど、最悪とんでもなく面倒な組織とかがやって来てる可能性だってあるからね。素早い行動が出来ててヨシ、って感じかな?


そんなことを考えながら、青い顔をしてしまう二人の顔を眺めるユイナさんの表情を伺う。どうやら何か勘付いてしまったようだけど……、とりあえずは触れずに話を進めることにしたようだ。



『そのため彼女が体調不良でお休みされる直前によく会っていたお二人にお話を聞こうと思ったのですが……、何かヒマさんの様子を見ていて何か疑問を感じたり、おかしいと思ったことはありませんでしたか? よろしければお聞かせ願いたいのですが。』


『す、すみません。私、全然わからなくって、あとジュ』


『以前剣道部の見学に行ったときに知り合って、そこから仲良くしてもらってたんです。でもその時は普段通りと言いますか、私たちが知ってるヒマ先輩だったので……、あまり参考にならないと思います。』



慌てて何か言い訳をしようとするアカリさんの言葉を遮るように、リッカさんが声を上げる。


ヒマさんが加入した際もアカリさんが思いっきり失言していたため、それを防ぐためだろう。というか本来彼女が知るはずのない“ジュエルナイト”という単語を話そうとしていたことから、素晴らしいカットだったと言わざるを得ない。……今度リッカさんの好物作って行ってあげなきゃ。


そんなことを考えていると、急にアカリさんの携帯電話が鳴り始める。



『え、プル! あ、うん! わかった! すぐ行く! あ、あ、あの! すみません生徒会長! ちょっと急用で……、失礼します!!!』


『ちょ! アカリ! あぁ、もう!!! お話の途中にすいません! ちょっと捕まえてきます!!!』


(あの妖精の名前を言い始めてたし、アンコーポ案件かな?)



何か嫌な予感がしたのか、部屋の主に確認も取らず急いで電話に出るアカリさん。案の定アンコーポ案件だったのだろう。すぐに飛び出そうとしたが、ようやく生徒会長がいることを思い出し、勢いよく一礼をしたのちに部屋を飛び出してしまう。そしてそれに驚きながらも、生徒会長に対し謝りながら、“アカリを捕まえてくる”という体でそれを追いかけるリッカさん。やっぱり、咄嗟の出来事に関してはリッカさんの方がカバー能力が高いですよね。



(んで、残された会長さんは……。お?)



突然のことで一瞬ぽかんと口を開けたまま驚いていた彼女だったが、すぐに気を取り直しゆっくりと紅茶を口に運ぶユイナさん。細々とした所作から非常に高い教育を受けたことが伺える。そんな彼女はゆっくりとカップを置きながら、口を開いた。



『……爺や、追いかけます。車を回してください。』


『かしこまりました、お嬢様。』



……あぁ、なるほど、そういうコトね?


何かカマを掛ける様な話し方だったから気になっていたけど。最初から二人のことを疑っていた、もしくは何かしら関係があるって踏んでいた口か。



(まぁ特に害はなさそうだし……、最近は私の配下の蜘蛛たちがいる。何か起きたとしても“無かった”ことに出来るからね。ただちょっと眠ってもらうことになっちゃうから今日は夜しっかり眠れないかもだけど、それぐらいは我慢してもらおう。)



さてと。んじゃ、彼女達だけじゃなく、こっちも進めるとしますか。



【幼子、少し良いですか?】


「あ、はい! なんですか?」


【また、あの者たちがやって来たようです。私が対処しても良いのですが……、今日の夕飯は少し凝ったものをやろうと思っていましてね? 手が離せそうにないのです。お願いしても?】


「……解りました! 良いですよ! それで、その晩御飯って?」


【ふふ、それは帰ってからのお楽しみ、という奴です。何匹か供に配下を付けましょう。気を付けて行ってきなさい。】







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〇サルでも解る! ネオ・デス博士の怪人講座!(“蜘蛛”のおうち編)


はーはっはっ! ごきげんよう諸君! ネオ・デス博士である! 今日もサルに等しい貴様らの頭脳でも理解できるように“懇切丁寧”な説明をしてやろう! さて今回は……、ぬぅ! また変な解説が回って来たな。別に構わんがこういうのは居住者である我が最高傑作であるクモ女や、その幼子である白虎ヒマあたりがする方が良いのではないか? この私では需要違いだろうに……、まぁよい! クモ女の基本スペックでも見て落ち着きながら解説を進めていこうではないか! はーはっは!!!


■身長(人間形態):190.5cm

■体高(怪人形態):240.8㎝

■体重:300.0kg

■パンチ力:120.1t

■キック力:275.3t

■ジャンプ力:321.4m(ひと跳び)

■走力:0.2秒(100m)

★必殺技:スパイラルエンド


ひかりが丘郊外に存在する廃ビル群の中で一番高い建物が、“蜘蛛”の家となっている。まぁもともと30階建ての高層マンションとして作られるはずだったそうだが都市開発の失敗の余波を受け持ち主が放棄したビルであるな。建設途中で放棄したせいで内装が完成しておらず、コンクリートの塊みたいなものだが……。クモ女とその配下たちが魔改造を施しておる。


蜘蛛糸などで建物全体を強く補強しながら、各階層を自由気ままに階層しておるようで、ヒマの生活スペース用に整えた階層もあれば、全て入浴場に変えてしまった階層。蜘蛛たちの憩いのスペースや、クモ女が料理の為に用意させた巨大保管庫などもあるぞ!


外部から発見されないためのカモフラージュによって大半のスペースが削られているようだが、そもそも巨大なビル故に人が住むには何の問題もない。実際かなり快適に住めるようで、ヒマはのびのびと過ごしているそうだ。確かにキングサイズのベットに、蜘蛛が作り出した肌触りがよく色は少ないがデザインの良い服。電気も電波も通っている故にTVや各種配信サービスも見放題。……ほんと良い暮らしをしておるな。


なおヒマは立ち入り禁止となっているが、現在蜘蛛たちによって地下部分の建設も進められており、現在完成している部分にはクモ女が保有していた資材、前回の秘密結社を崩壊させまくった際に入手した素材や資金などを保管させる倉庫などがあるそうだ。素体こそいないが……、これだけあればよい怪人がダース単位で作れるだろう! はーはっは! 我が最高傑作であるクモ女! この私の研究スペースも作っておくといい!!!


ではな諸君! 次の講義まではもう少し真面な頭脳を手に入れておくがいい! さらばだ!

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