そんなだから不幸なんだよ！ 〜もっちさんと幸福について学ぶ似非エッセイ〜

５ 虫歯を甘くみてる？ そういうヤツからシぬ

　どうもどうも、もっちさんです。

　突然ですがみなさん、歯の調子はいかがですか？

　虫歯ケアできてます？

　おや……ちょっと待って、そこのブラバしようとした君！

　なんで虫歯の話題で引き返そうとした！？

　待ちなさい、戻りなさい、現実逃避はおやめなさい！！

　ちゃんと有益な話するから、ステイ！　そこにステイ！！

　はい、今日の話題は『虫歯を甘く見るなよ、ちょんと治せ』です。

　虫歯というのは、有史以来、いやおそらく有史以前から人類を悩ませる難敵です。

　アイツらはマジで……ほんと手強いんですよ。

　現代医学でも封殺することは叶わず、出来るのはせいぜい予防歯科くらい。

　甘く見ちゃならん相手です。

　さて、これから本題に入る前に、１つ体験談を。

　もっちさんは比較的歯医者には抵抗がなく、いや、慣れてしまったので、治療を頼むか否かの判断は早いです。

　これは、そんなもっちさんが窮地に追い込まれたよ、という実例です。

　とある日、平々凡々とした暮らしでのこと。

　そのころは既に１本治療中で、次の通院日を指折り数えながら、イヤイヤ待ってました。

　しかしふと、歯が痛みだしたのです。

　それは治療中の歯とは別で、ノーマークの患部でした。

　でもまぁ、そんな急変しないだろと

　今の歯が治ったころに相談しようと、軽く構えてたんです。

　しかしその判断は誤りでした。

　その日の夜、眠る前、徐々にズキズキと痛みだしました。

　腫れてしまったのか、かなり熱を持っており、痛みも強いです

　症状は強くて辛いが、救急車を呼ぶほどではないと判断し、ひとまず眠ることに。

　でもね、もっちさんは歯ぎしりするんです、しかもガッツリと。

　この夜も例にもれず、ガチッとぎしりました。

　すると飛び跳ねてしまうほどの激痛で目覚めてしまいます。

　はい、地獄の入口。

　それ以降、うっすら眠りこけては、痛みで飛び起きることの繰り返しです。

　これは本当につらい。

　そして翌日も平日なので仕事です。

　とても働ける状態ではなく午前休を取得、急患扱いでかかりつけ医に向かいました。

　そこでどうにかして、負の連鎖を終わらせる事が出来たのです。

　皆さんは、決してこうならないよう、ここでキッチリと学んでいってくださいね！

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　では、虫歯はやばいから治しとけ３選、始めます〜〜。

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１、　とにかく痛くなるから

　虫歯って、ある程度までなら自覚症状ないんですよ。

　熱いもの、冷たいもの、硬いものなどなど、何を飲んで食っても痛むことはないです。

　しかしこれが、神経間際まで侵攻すると急に手のひら返しを喰らいます。

　温度差が痛い、衝撃が痛い、噛みしめる圧力が痛いと、あらゆる手段で異常を吐き出します。

　特に菌が神経までいった場合は凄まじく、何も手につかなくなります。

　その歯痛に波のような緩急があったなら、まだ救いはあったのですが、それすらもありません。

　ただずっと痛いです。

　ジンジンと同じレベルの痛みが一瞬すら引くこともなく、ずっとずっと続いてしまいますフザけんなッ！！！！

　そうなればまともな思考など出来ません。

　仕事どころじゃないです。

　これがもしワンオペ育児中で、しかも乳児だったらと思うと……恐ろしいですね。

　耐え難い痛みに耐え続けるのは、うっかり寿命を縮めてしまいそうなほど、強烈です。

　そうなる前に、みなさんはしっかり受診して、キレイに治してもらいましょう。

理由２　歯の管理はとにかく難しいから

　ステファンカーブ、と言う言葉をご存知でしょうか。

　それは飲食によって生じる、口腔内のpH値（酸とかアルカリとかいうアレ）の推移を表すものです。

　我々は何かものを口に含むたび、お口の中に変化が起きます。

　酸性、アルカリ性と移ろうのですが、問題は酸性です。

　歯というのは極めて頑丈なのですが、酸に弱い！

　いわゆる虫歯菌も、酸を散らかして歯を溶かし、奥へ奥へ侵入しようと企みやがる。

　致命的なまでの弱点ですね。

　しかし、それを補う手段として人類がご用意するのはこちら、ﾊﾞﾊﾞﾝ、歯の再石灰化機能！！

　これは割と有効でしてね。

　歯というのは飲食の度に、ちょっとずつ削れたり溶けたりするんですよ。

　ほんと小さい、かすかに僅かに、というレベルで。

　それを修復して元通りにするのが再石灰化です。

　飲食によるダメージを修復して、虫歯菌の侵入を阻んでくれます。

　しかし、ここで先程のステファンカーブがでてくるのですが

　歯は唾液で中性にならねば、再石灰化が働かないそうです。

　さらに時間も必要で、完了するまで食後の２〜３時間かかるのだとか。

　もちろん、途中でお菓子でも食おうものならやり直し、やり直しどころかマイナススタートです。

　空いた穴を塞ごうとしているところに、さらに大穴が開くのですから。

　どうです、やれますか？

　飲食をキッチリ制限し、決められた時間のみ摂取するだなんて。

　それが毎日です。

　毎日、毎日、今日も明日も明後日も、記念日も盆も正月も、

　そのルールを守れそうですか？

　あなたがもし、１日３食とせいぜい３時のオヤツ以外は食べません、無糖のお茶か麦茶くらいでいけますという、ストイックに暮らせる方なら安心です。

　しかしダラダラ食いの人、飴ばっか食べる人、微糖コーヒーをチビチビ飲み、エナドリのガチ勢、酒好きで延々つまみ食べちゃう人、

　全員NGです！　歯がひたすら溶けまくる人です！

　この事から、歯の健康を守ることがいかに難しい事、ご理解いただけたと思います。

　自分に厳しくできる人以外は、こまめに歯医者へ通って、傷の浅いうちにサクッと治してしまいましょう。

　ちなみに歯磨きしてもpH値は変わらないそうですよ。

　なので、歯をしっかり磨けば虫歯にならない、というのは盲信しすぎかもしれません。

　歯磨きしても、歯垢の５０％程度しか除去できないというデータがあったような。

　日本人って、歯磨き普及津率が高いわりに、虫歯多いんですよね。

▼理由３　最近の歯医者さんは優しい

　歯医者と言えば何を思い浮かべますか？

　疲れ切った爺さんが、こっちの口をこじあけてきてドリルでギュイーーン

　いた、いたたたっ、と抗議しても

　痛いかザマァみろ、くたばっちまえギャハハハ！！

　そんな歯医者はいません、はい。

　あなたもご存知だと思いますが、歯科医院の数はものスゴく多いです。

　患者の取り合いが起きてるわけですね。

　なので、歯医者さんからしても、患者に嫌われるメリットはなく、むしろ廃業の可能性すらあります。

　だから優しいです。

　人にもよりますが、丁寧です。

　それに無痛治療という概念が定着しつつあるので、簡単な治療でも麻酔を打ってくれます。

　その麻酔も至れり尽くせり、注射針が痛むことさえ、ほとんどありません。

　それでも治療はこわいものです。

　歯医者嫌いの方も少なくないでしょう。

　その原因は、たいていが幼少期のトラウマだと思いますが、昔と今では別物です。

　痛みもなく、リラックスした状態で治してもらえたら、それほど苦痛に思わないのではないでしょうか。

　どうしても不安だと言う方は、窓口でそのまま伝えた方が良いです。

　そこでの対応が塩ならば、また別の医院に相談して、はしごする。

　ようやく良きところを見つけたら、カウンセリングから始めてもらいましょう。

　そして可能なら、軽いものから治してもらう。

　大きく深い虫歯は、慣れてきてから、というプロセスで進めたら、恐怖もだいぶ和らぐかと思います。

　あなたがもし、歯がボロボロの人でも大丈夫。

　歯医者さんはきっと受け入れてくれるし、丁寧に治療してくれます。

　嫌われるのは遅刻やドタキャンですね。

　歯医者さんは分刻みで仕事しているので、時間を無駄にされる事を激しく嫌います。

　軽い気持ちで遅刻するのはやめましょうね、いやほんと、マジで。

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　いかがでしたか、歯医者にかかるべき理由を３つほどお伝えしました。

　虫歯は本当に厄介です。

　噛めなくなるし、熱い冷たいが怖くなるし、痛みで眠れなくなったりします。

　そして最悪のケースは、虫歯菌が歯の根っこからさらに身体の奥深くへと侵入し、好き放題暴れることです。

　これはもうヤバいなんてレベルではなく、死に至る事もあります。

　現代日本でも、年に数人くらいは虫歯で亡くなっているそうです。

　虫歯は死までありうる疾患。

　どうか現実を直視して、逃げ回ることのないよう、よろしくお願い申し上げます。

　今後もあなたが健やかで居られる事を祈って。