3 その設定で生きるのってキツイですよ
どうも読者のみなさま、ご愛読ありがとうございます。
このエッセイは想定になかったほどに反響ありまして、週間ランキング19位という栄誉を賜りました。
大変光栄です。今後とも、皆様のお役に立てるよう、ライフハック続けていきますね。
では本日のお題はこちら。
『えっ、そんな設定で生きてるの? 修行僧ですか?』についてお話します。
皆さんには、世界がどう見えてますか?
楽しい、辛い、優しい、厳しい、華やか、過酷、増税キツイ、賄賂天国、中抜き文化、超円安……
まぁ最近はネガティブ寄りに、いろいろあると思います。
人は成長するにしたがい、見たいことも見たくもないことも、ありとあらゆる物とめぐり逢います。
中には、他人に話せないほどつらい経験をされた方も、少なからずいるでしょう。
そうした体験や、あるいはメディアで知り得た情報から、あなたは世界を『設定』しています。
その設定がキツければキツイほど、人生も比例してハードモードになるのですが、その自覚はあるのでしょうか?
あ……。今、もっちさんは感じています。
何いってんだコイツ、という視線を。
これからキッチリ論理立てて説明していくので、ぜひ最後までご覧ください。
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▼思考は具現化される
アナタの考えてることの多くは、現実として起こります。
はいそこの人、帰らない。ブラバしない。
オカルトじゃなく、ちゃんと説明しますから。
例えば朝に目覚めて、喉が渇いていると感じた。
それなら水を飲もうと、台所へ向かいますよね。
良く冷えた麦茶を飲むとか、水道水を飲むとか。
ではなぜ外に出て、水たまりをすすらないのですか?
あるいは風呂の残り湯を口にしないのは?
はい、不潔だからです。脳が『すべきでない』と自動的に判断し、あなたは安全な水を飲みました。
朝食にパンを焼きましょう。
トースターにセット、3分ほどお待ちください。
その間、どうしますか?
SNSをみる、スマホゲームにログイン、メモ帳でスケジュール確認する、などでしょうか。
では、右手を掲げて腰をひねり、上半身だけ真後ろを向きながら『働き蜂の逆襲!』と叫ぶ方はいらっしゃいます?
おそらく居ないでしょう。居ないよな……?
それは物理的に可能であるのに、やる人はいない。
脳が『無駄である』とあらかじめリストから弾いているからです。
だから大人しくパンが焼けるのを待ち、慣れ親しんだジャムを塗り、好みのコーヒーを飲んだりする。
それからいつもの仕事着に着替えて、いつもの電車に乗り、おおよそ同じ時間に出社する。
我々はそうして生きています。
それはライフスタイルが最適化したとも言えて、心理学では『コンフォートゾーン』と呼ばれる安全圏内での活動となります。
そのコンフォートゾーンが、人類の祖先を生存させ、そして今日の繁栄を生みました。
だから正しいんです。安全圏内で活動することは。
もし野生で暮らしているとして、危険領域にいけば死に繋がりますから。
コンフォートゾーンを疎かにすれば、人類などたちまちに絶滅したことでしょう。
つまりは生存戦略なのです。
あなたの脳が『心地よい、楽しい』あるいは『生きる上で必要』なものを、あらかじめピックアップして、無意識的に行動を促すのは、正常なことなのです。
はい、これが『思考は具現化される』の理屈です。
コンフォートゾーンは一見して、安全で無駄がなく、理想的な概念の様に思えるかもしれません。
ただし1つだけ落とし穴があります。
それは良くも悪くも『安定』してしまうことです。
アナタがもし、幸福な暮らしをおくっているのなら問題有りませんが、不幸のドン底ならどうでしょう。
低空飛行のまま生きるのは、辛いですよね。
では次の項目で、さらに深堀りしてまいります。
▼ 『事実』はなくて『解釈』がある
この世に事実はありません。解釈だけがあります。
はいはい帰らない、別タブ開こうとしない。
フォロワーやめますじゃないんだよ。
ちゃんと説明するので聞いてください。
この世に事実はないんです。
ボールを真上に投げたら落ちる、それは一般的には事実と言えるかもしれません。
しかし宇宙空間だったら、スイ〜〜っと遠ざかり、2度と戻ってきません。
だから地球人からしたら、ボールは落ちる認識を持ちますが、宇宙空間に存在する何者かからすると、共感しづらい話です。
じゃあ舞台をもう少しせばめて、地球の中だけで話をしましょう。
あなたは知人から恋人ができたと聞きました。
知人はとにかく舞い上がっており、絶世の美男・美女だと散々に自慢されてしまいます。
そこまで言うのならと、一度会わせてもらうことにしました。
待ち合わせの喫茶店、デレデレの知人、その隣には同世代の見知らぬ人がいます。
絶世……かぁ?
アナタは首をかしげますが、知人は本気です。
人目もはばからず恋人に夢中で、結局は会話もそこそこに、アナタは喫茶店を後にしました。
はい、このシーンでは美しさについての『解釈』が、両者でずれていました。
特に珍しくはないですね。
人や物の美醜、味の好み、音楽、映画、臭い、話し方、聞き方などなど
良い悪いがズレて、意見が分かれるのは、各々が決めた『世界の設定』が違うからです。
そして物事をどう解釈しているかで、あなたの世界は定まるのです。
アナタが『解釈』した世界を脳は理解し、コンフォートゾーン(安全圏)を作り上げ、物事の良し悪しを自動的に振り分けます。
たとえば疑り深い人は、ちょっとした贈り物を敬遠するでしょう。
私なんかが図々しいとか、お返しが面倒とか
そもそもこれは安全なものかと疑うからです。
一方で助け合い精神の人は、さほど考えずに受け取ります。
そして、いつかお返ししようと考えるのです。
幸せは苦痛の果てにあると考える人は、気心知れた幼馴染の異性と恋に落ちません。
あまりにも近く、手に入りそうな物事に価値を見いだせないからです。
逆に、人の世は縁が大事と考える人は、幼馴染に強い関心を抱くでしょう。
この世は悪人だらけと思えば凶悪ニュースばかりが目につきます。
善人が多いと思えばチャリティ活動などに興味を抱くでしょう。
日本はまだまだ凄いと思えば、ワールドワイドで活躍する日本企業を調べようとするし、
どこの会社も隠れて悪いことをしてると思えば、自分も何かコッソリやろうと感化されかねません。
一時が万事、あなたの解釈です。
あなたは、あなたの解釈の中で生きており、そして固定化されたコンフォートゾーン(安全圏)の中で、習慣化された行動を繰り返しています。
それが不幸である、とは一概には言えません。
しかし、もしあなたが、幸せを手にしたいと思うのであれば、根本的に変えていかねばなりません。
▼ 重要なのは『こころ』
まずは、こころを変えてください。
いやブラバやめて。帰るじゃなくて、変える、だから。
この話は切り上げて学マスやりますじゃないんだよ、あと少しで終わるから待ってて。
幸せを手に入れるためには、こころが極めて重要です。
あれは嫌、これは好き、あの街に行ってみたい、こんな服が欲しい、
安心したい
寂しくてつらい
愛して欲しい
いろいろな声が聞こえてくると思います。そのひとつひとつを、丁寧にくみとってください。
そして、自分の理想と呼べる暮らしを、しっかりと意識してください。
ボンヤリとした意識では、ボンヤリとした人生だけが待っています。
しっかりと強く意識することで、脳は生存戦略と判断し、幸せにつながりそうな物事をマークアップしてくれます。
それはきっと、普段の生活から少しだけ離れたものでしょう。
怖いかも。恥ずかしいかも。面倒くさいかも。
そういった感情はひとまず置いといて、なるべく挑戦してみてください。
もちろん、詐欺まがいのセミナーや、謎に高いツボを買うだとかは止めといた方が良いのは当然として。
脳は、あなたの心の声によりそい、願望を叶えようと努力してくれます。
脳と、こころ。その両方にリンクできるあなたは、橋渡し役をしっかりやりましょう。
あとは時間の問題です。
すぐに達成できるか、それとも長い時間が必要かは、内容次第ですが
あなたの理想は必ず叶います。
願わくば、それが善良であり、世界を潤す華となりますように。
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はい、本日の『えっ、そんな設定で生きてるの? 修行僧ですか?』は、いかがでしたでしょうか。
的を射るには、狙いを定めて、撃つように
願望を叶えるには、目標を定めて、行動する必要があります。
自分の成功体験を語るとすれば、悪食をやめて10キロ痩せて、筋トレ週間もしっかり身につきました。
それ以前はジャンクフードなんかの油ものを食いまくっては、甘い甘い炭酸ジュースをごくごくするオッサンでした。
どこに出しても恥ずかしいオッサンが、こころを変えたら人生が別物になったのです。
少し長い話となりましたが、これがあなたの生活にプラスであったら幸いです。
ちなみにこの話を悪用して、犯罪やら迷惑行為をやらかすような阿呆は無視します。
『捕まらない設定したのに裁判沙汰になったぞ、この大嘘つき!』などとクレームが入っても、裁かれて償ってこいとしか言わないので、あしからず。
それでは今回はここまで。
今日もよい1日を!!
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