Ⅵ. Kærlighedens musikere
入院中、私は没入型RPGをひたすら遊び尽くした。病院からは何度も服薬を勧められたが、私は頑なにそれを拒否した。そんな私に対して、
「聞いたぞ、辛かったな」
没入型RPGの協力プレイ中、
「誰でも、愛する人がいなくなるのは辛い」
「気分転換ってのはどうだ」
私を慮って
「今してる」
「そうじゃない。
「そこに行けと? 今、病室からも出られないのに」
「
直ぐに
入院は一カ月以上続いたが、私はその間ずっと服薬を拒み、入院費も嵩み続けた。気付けば国から貰った報奨金を含めた貯金も半分以下になっている。入院中、私は欲しい物があれば通販サイトで躊躇することなく購入することを続けていたせいだ。特段欲しい物が多いわけでもなかったが、自分が欲しいと思った物は何でも買った。ポルニアの
「愛してる。君のことを。好き。君のことが好き。さあ、キスをして。私を抱きしめて。舐めまわして。良い。君と繋がる快楽に、溺れそうだ。ああ、君も私のことを、愛して」
有紗に似た
入院が続いたある日、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます