見学者達が、ステージの上に、上がって来た。子供達も大人と一緒に上がって来た。

さっきの男の子が、真っ先に僕の前にやってきた。

「お兄ちゃん、早く標準にしなくちゃねっ！頑張ってね！」と、笑う顔は無邪気だ。

この！チビガキ！クソガキ！と、睨みつけていた。１発ぶん殴ってやりたいな！と、怒りが込み上げる…

「あぁ、お兄ちゃん達みんなみんな、お尻真っ赤だよっ」と、あちこち歩いているガキが、羨ましくなり、涙が出そうになった。

　あっ、きた、パパ！だ！

「パパ！」

「おっ、少しは腹の肉落ちたみたいだな」

「さっきの情けない動きは何だ！」

「だ、だって…ママは？」

「ママは、支払いに行っている」

支払いに？じゃあ今日で、退館！そう思い嬉し涙が落ちる。

「帰ってからも、トレーニングするよ！ぼくっ！」

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