第17話

後ろ姿を、親達に向ける。

「はじめ」と静かなケイトの声。

「はい!」と全員スクワットをはじめた。

30回で、僕は崩れてしまった。

「ストップ」とケイトが言う。

皆一斉にスクワットを止めた。

ケイトは僕の横に立ち、両手を頭の上に置けと指示をだした。

僕のズボンと下着は、太ももまで下ろされた。

お尻は、丸出しにされた。恥ずかしさで泣きそうになるが、泣けば今以上に恥ずかしいから、ぐっと堪えた。早く叩いて終わらせてくれと願っていた。

そう思った瞬間、鞭が飛んできた。

強烈な3発の鞭…いつもの何倍も痛かった。

その後でた指示は、丸出しの尻のまま、スクワットをやる事だった。

それから数分すぎた頃には、全員、尻を出していた。

ズボンも下着も、ケイトに没取されていた。


次のトレーニングに進む、台が用意された。片足立ちをする。正面をみるように指示が出る。

親たちに丸出しの下半身を、見られる恥ずかしさで、胸が熱くなっていた。

だって、知らない人達に見られるなんて…嫌だ…

そう思っていた時、僕にだけ鞭が飛んできた。

「姿勢が悪い子は、お尻だぞ!」とケイトが幼稚な言い方をした。


「パパ、あのお兄ちゃん、また、ペンペンされたねっ!痛そうだ。可哀想だよぉ」と知らない男の子が、僕を見上げて言ってきた。

「きっと、もの凄く痛いけど、仕方ないな、あんなに太っているんだから、翔大も菓子ばかり食べて、太りだしたら、この館に入れるからなっ!いいかっ!」と、言い放した。

「パパは、デブの翔大の面倒はみないからな」

「やだやだ、ここは嫌っ」

その子は、泣きながら顔を左右に振っていた。

僕は、急に悲しくなり、ポロポロと泣いていた。恥ずかし……


片足立ちは、バランスだ。僕らには大変なんだ、すぐにぐらつく。

ケイトは忙しく、あちこち鞭打ちをして歩く。

お尻を叩かれる度、僕の大事なところが揺れる。

「パパ、お兄ちゃんのみて!ピヨンピヨン動いてる。面白いねっ!」と、翔大はケラケラ笑いながら、目の前の僕を見ている。

恥ずかしさで顔が燃えそうな位、赤面になり、火照っている顔が熱かった。


「止めー!」とケイトの声

  やっと終わった……

「全員、背中を皆さんに向けろっ」

「っ、は、はいっ!」全員指示に従う。

僕らは、手を頭の上に置く。


「トレーニングは、終わりになります」と、ケイトが御辞儀をした。


「では、皆様、どうぞ、御覧下さい」と、ケイトがまた、御辞儀をした。


なんだ?なんだ?

これから、まだ何かが始まるのか?



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