第8話 私ってごりごりですか?

菜緒はある日、駅で占い師をするささもっちゃんと遭遇するのだった。


菜緒「アレに見えるはささもっちゃんじゃないのかな?行ってみよう」


行列の出来る占い師だいと書かれたのぼりを立てた占いコーナーが駅真ん中に堂々とある。


ささもっちゃん「田辺さん、君はささもっちゃんのバスバス占いで開運の光を見るだろう。嬉しいか?」


田辺さん「嬉しい。彼氏がリターンする気なんですね。私捨てられた猫ちゃんと言うだけでいいんですか?」


ささもっちゃん「疑いは禁止なのだ。当たるんだい。占いしたいから、面白いから、そうなる様にするぅー」


森さん「いつも同じ事ばかり言う人を嫌だなって思うんです。ささもっちゃんさんはないですか?もう聞き飽きたよって感じで」


ささもっちゃん「じゃあ、ここにイカさんが居てタコ焼きに入って行こうとしたらなんて言うのさ」


森「なっ、なるほどー」


ささもっちゃん「そう言う事。はい、100円」


それを見かけた菜緒はたまらず話しかけたのだった。


菜緒「あのー。私は一年の相沢菜緒です。覚えてらっしゃいますか?」


ささもっちゃん「おー。菜緒ちゃん。覚えているよ。占い師なのだ、偉い?」


菜緒「凄いことになってます。私、占い、信じてます」


ささもっちゃん「宜しくなり。100円なり。うへえ、それではささもっちゃんの占いルーレットでー。」


菜緒「ルーレット変わってます。えーと、ロボ占い、フルーツ占い、お菓子占い、最後はアドリブ占いですね」


ささもっちゃん「アドリブ占い恥ずかしいよおー。おすすめはロボ占いだーい。あっ、アドリブ占いだぁ!。菜緒ちゃんは何聞きたい?何でも良いけど難しいのは嫌だぞ」


菜緒「そうですねー。お友達が増えることはありますか?占いしてください。お願いします」


ささもっちゃん「菜緒ちゃんワニさんの歯を抜くのだ。そこに手を入れて」


菜緒「ワナワナパニックですね。噛まれたりするかな。そぉーと」


ささもっちゃん「噛まないね。ささもっちゃんもやる。あっ、噛まれた。ということは、菜緒ちゃんは友達が増えると言うことになるぅー」


菜緒&ギャラリー「すごーい自信つくー」


そんな喜びをよそに、遠くから眺めていた1人のおばさんが話しかけてきた。


鳥谷「そんなの当たらないわよ。おばさん飲めば誤魔化されないわ。インチキよ。インチキ」


ささもっちゃん「インチキじゃない。おばさん誰だーい?」


鳥谷「この辺仕切っている占い師の者よ。貴方は遊びでやったら困るのよ」


ささもっちゃん「インチキかどうかわからないならおばさんも占い師ささもっちゃんをやるのだ。」


鳥谷「何が全国行脚の実績よ。さぁ、占いしてよね」


ささもっちゃん「ささもっちゃんはロボ占いが良いと思ってるぞ。ルーレットスタート。あっ、アドリブ占いだ。またかー」


鳥谷「じゃあ、まぁ、その。あれね。私と結婚する相手はいるの?聞かなくてもわかるわよ」


ささもっちゃん「結婚相手はいるかないるかな?正方形ガチャガチャで決めよう。ガチャガチャ。あっ、1人居るかもだ」


鳥谷「本当なの?どんな人よ」


ささもっちゃん「年下だぞ。若い頃のイケイケ男子だぞ。嬉しいぞ」


鳥谷「振り向かないわよ私なんてさ。可愛くないし、そう思ってんでしょ」


ささもっちゃん「ささもっちゃんは困ったぞ。チラッ。助けて欲しいよおー」


菜緒「おばさん、男の子は頼り甲斐の有る女性が好きです。おばさんモテますよ。ねっ、ささもっちゃん、皆さん?」


ギャラリー「そうだよ。結婚出来るよ」


ささもっちゃん「ありがと。菜緒ちゃん。おばさんこれあげるぞ。ささもっちゃんジグソーパズル全部揃えて彼氏作るんだぞ」


鳥谷「うわーん!!ささもっちゃん優しくて好き。彼氏募集中なのよずっと。さっきはごめんね」


ささもっちゃん「ささもっちゃんは光を見てるんだよ。どんな人にも光が宿ると道は開けるんだーい」


菜緒「良かったですね」


ささもっちゃん「ありがと。助かったよぉー。菜緒ちゃんまた遊ぼうね」


菜緒「お手伝いしますよぉ。ヤンギース松井さんからですよ」


ささもっちゃん「ささもっちゃん菜緒ちゃん好きー。愛してるぞ」

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パル いなかぼっこ @inakabocco1026

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