第7話 私って自分勝手ですか?

佐倉友子は休日の日にお父さんと一緒に市場に来ていた。海釣りにいそしむ人達を見て友子はお腹が空いていたのだった。


友子「マグロのお寿司〜。食べたいパパ」


明夫「色んな海の幸があるな友子」


友子「そうだね。パパ、マグロはやっぱり本マグロ。しかも、大トロだね、だーね」


明夫「イカもあるぞ」


友子「大トロ食べたいよ。パパ言ってたよね。マグロは海に近い所で食べないと通にならないって。芸能人はいかんなって言ってたもん」


明夫「友子、尾頭がある。食べるか?」


友子「わかったよ。パパの頑固一徹ぶりだね」


明夫「大将、尾頭をくれ」


畦地さん「イキのいいのがあるよ。本わさびつけて炙って食べな。友ちゃんも可愛くなったなぁ」


友子「いやいや、そんな事無いよお。畦地のおじさん。膝大丈夫?友子はパパのお付き合いなの。パパ、大トロ寿司食べたい」


明夫「友子はわさび駄目だから、寿司ネタ幾つかつくってやってくれ」


友子「パパー。やっと嬉しい。友子お腹ぺこぺこだもん。ありがと」


畦地さん「鰻も食べるかい友ちゃん」


友子「食べる〜」


畦地さん「友ちゃんは幾つになったのかな?」


友子「14歳。友子マグロ漁船乗りたい。マグロを食べて海の女って言われたい」


明夫「友子、パパは反対だ。海の女は怒りんぼだろ。止めろ」


友子「パパ。怒りんぼはいけないよ。畦地さんも駄目だよ。友子いつも有り難うって言う。偉い?」


畦地さん「偉い偉い。友ちゃんはお母さんの若い時にそっくりじゃな。お母さんはこの街のマドンナだぞ。このアホに取られるとはな」


明夫「俺はカッコイイ。朱美は良い女。それだけだ」


友子「カッコイイじゃないよ。本わさびスルーしてるじゃんパパ。カッコ悪い」


友子「鰻はわさびもつけると美味しいよ。鰻好きでしょ、パパ」


明夫「嫌だ。パパはカリカリに焼いたウナギが食べたい」


友子「友子はネトネトのが良い。パパとは違う。女の子だから」


明夫「ああ、まあな。友子も大きくなったから服が合わなくなるぞ。ピチTだな」


友子「友子、どうしても許せないからー。服買ってよぉ。そうじゃなきゃなって言ってぇー。いつもカッコつけるくせに」


明夫「そうじゃなきゃな」


友子「よしよし友子して」


明夫「よしよし。チラ見」


畦地さん「よっ、よし来た。友子ちゃんよしよし」


友子「にんまりだよー。イカちょーだい」


友子は町内では明るく人気の女の子。可愛いし、少しぬけている所も人気の秘訣だったり。可愛い友子のお話しから目が離せない。


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