第4話 先輩、私って大人ですか?

新学期が始まり、菜緒はお昼ご飯を食べに学食に食券を買って向かっていた。


明日香「おっと、菜緒とか言う奴やな。アンタついてくんの?月見うどんにしいや。私は肉そばやからな。同じのにすんなよ」


菜緒「知らない人になりたいよぉ。もう、慣れてよ。あんただって同じにしないでよね。私はラーメンにするよ、沙也ちゃん、この人嫌だよー。厚顔無恥だよ」


沙也加「そうだよね。私は五目そばだけど、菜緒ちゃんあまり気にしないで。夏までには慣れてあげてアホなのよ。要するに」


菜緒は食堂の中心に陣取る事画策する明日香の首根っこを沙也加と捕まえながらも中心に行き、席に座るのだった。すると突然3人の上級生が現れた。


ささもっちゃん「ささもっちゃんの席がー。座られているよぉー。うぇーん泣。」


まゆみ「しょうがないですよ。いつも座っているからといって空いている訳では無いですからね」


友子「力持ち友子。友子がおんぶしてあげる。救急車呼ぶ。理子ちゃん大丈夫?」


ささもっちゃん「ささもっちゃん苦しみすぎー。フルーツ青汁飲んでいる大人なのに、好きな席につけない。象さんに足踏まれた。本当だぞ」


友子「ここまで2年生と3年生がお願いしているのに〜。友子が若い時だったら考えられないよ。」


まゆみ「1年生の御三方。ここ譲って貰えないかしら。駄目だよね?」


明日香「なんだ?座りたいなら向こうが空いてるじゃんよ。偉そうにすん」


菜緒&沙也加「ダブルスーパーチョップ!」


明日香「ぐぇ」


沙也加「すいません、すぐに移動しますから。大丈夫ですか?先輩」


菜緒「悪気は無いんです。すいませんでした」


まゆみ「優しい後輩さんね。嬉しいよ」


ささもっちゃん「ささもっちゃん感動巨編。今クライマックスだー」


友子「友子が偉い。でも、皆んな偉い事にしてあげても良いよ。そうだまゆみちゃんあっちで皆んなで食べようよ。ねっ、理子ちゃんも」


ささもっちゃん「うん」


まゆみ「良かったらあっちで一緒にお昼にしませんか?」


菜緒&沙也加「宜しくお願いします先輩」


沙也加「1年生なのに真ん中行くな明日香」


明日香「シャー!じゃあ、許す」


6人は学食の隅っこの方で座って自己紹介を始めた。


まゆみ「私は皆口まゆみ。3年生だよ」


友子「まゆみちゃんはね。成績学年トップで、生徒会副会長でもあるんだよ。凄いの。友子はもっと凄いんだよ」


菜緒「凄くお綺麗です。長いロング素敵です。まゆみ先輩」


沙也加「友子先輩も可愛いです。苗字は何ですか?先輩」


友子「佐倉友子。友子先輩って言って。ウンバー」


菜緒&沙也加「何ですかウンバーって笑」


ささもっちゃん「友子先輩の口ぐせだーい。ついでに言うぞ。ささもっちゃんって言うんだ。よっ、宜しくなり。アワアワ」


明日香「2年生なんだ?私より幼なさそうだけど」


ささもっちゃん「ささもっちゃんはお前嫌い」


明日香「ごめんな?悪気は無いわやけどね。」


菜緒「先輩はお名前は?」


ささもっちゃん「ささもっちゃんの名前は笹本理子だぞ。理子ちゃん先輩って言うか?」


菜緒&沙也加「(可愛い♡)はい!」


ささもっちゃん「良い子なり。明日香って子も許しても良い」


まゆみ「良かったね。後輩にカッコイイと思われたいってささもっちゃん言ってたしね」


友子「理子ちゃん。ささもっちゃんカウントダウンで決めてぇ〜」


ささもっちゃん「わかった。30秒以内に謝れたら、ハグしても良いよになるぞ。明日香は嬉しいぞ」


明日香「そんなことならすぐ御免なさい」


ささもっちゃん&友子「うぇぇー。謝られたよ」


友子「良かったよぉ泣」


ささもっちゃん「怒られるかと思った泣」


まゆみ「新橋明日香さん宜しく。仲良くしてあげてね。愛蘭ちゃんからも聞いてる。有名だもん貴方達って。」


菜緒「そうなんですか?」


沙也加「光栄です」


まゆみ「新山沙也加ちゃんに、相澤菜緒ちゃんだよね。宜しくお願いしますね」


ささもっちゃん「ささもっちゃんだーい。お菓子をあげるのだーい」


友子「友子と皆んな仲良しだよねー。うんうん」


ささもっちゃん「ハグぅー」


明日香「ありがとさんです」


仲良しなれることは美しい事で楽しいワンシーンだと、菜緒は思っていたのだった。

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