第10話 原作者、ボス攻略をする。
俺たちはボス部屋に入る。
途中にも徘徊するアイアンゴーレムもいるので、そこでレアドロップ狙っても良いがここのレアドロップは小さい魔鉱だし、通常ドロップはただの鉄だ。
あ、魔鉱は魔力に親和性の高い鉄で、魔法の武器やアイテムの素材の代表格みたいなもの。
天空城使えば、割とお手軽にもっと希少な金属抽出出来るから設定だけで使われる事はほとんど無かったけどね。
小説のパワーアップイベント中に、通常ドロップ良いからここで稼ごうぜ! みたいなシーン入れたくなかったから、ボスフロアのドロップは大体しょっぱい。
ただ、ドロップ品だけで他は何も触れずにさらっと流したダンジョンが幾つかあるんだけど、そこがどうなってるかだよなぁ。
そして、ボスアイアンなんだけど。
「ココア、ココア、これ食べて良いから起きて」
そう言って、干し肉を近づける
「むー? 食べていいむー?」
「あぁ、あれ倒したらもっと大きい肉あげるから、倒してきてくれないか?」
「むぅぅ! 分かったむー!」
目をキラキラ輝かせてココアがボスに突進していく。
設定盛ってるから、負ける要素無い。
ゴキンッ!
「硬過ぎて食べづらいから普通に倒すむ!」
食べられないわけでは無いんだ……。
そして、通常戦になったんだけど、一応大きなダンジョンのボスだから結構強い設定なんだけど。
凄い勢いで……。
凄い……。
凄すぎないか?
ごわぁぁぁんっていう、テレビに中国料理の時くらいしか聞かないドラのような音が鳴って、ボスアイアンが吹っ飛んでいった。
盛った記憶もある!
獣人がそもそも強いのにさらに強くした記憶もある!
あるけど……凄すぎね?
「倒したむー! お肉ーだむー!」
ボスに向かった時より凄い勢いで戻ってきた。
ちょっと怖かった。
「ほら! 全部食べて良いぞ!」
中型の動物に脚丸ごとくらいのデカい燻製肉をココアに渡す。
「美味しいむー! ひゃっはーだむー!」
テンション爆上がりだ。
「そっかー美味しいか!」
「石と違って味があって美味しいむー!」
う、ごめん。
いっぱい食べさせてやるからな。
バリッボリッ
ん?
おおう! 骨まで食ってた!
今までの食生活考えたら当たり前か。
無事ボスを倒した。
ドロップ品は短剣。
この短剣は魔法の発動体になっている。
これを有効に扱うためには魔法系のヒロインが必要だ。
その枠は次に仲間になる予定の女の子
騙されてスタンピードを起こした天才死霊魔術師『ゼムフィラ』
ずっとフィーちゃんって呼んでたけど。
【後書き】
お読み頂き、ありがとうございます。
この作品はカクヨムコン参加作品です。
カクヨムコンは星の獲得が非常に重要になりますので、少しでも入れて頂ければ作者は泣いて喜びます。
この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と少しでも思ってくださった方は↓の『☆☆☆』を『★★★』に評価して下さると本当に助かります。
よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます