第2話
いやはや、今日も今日とて実にいい散歩日和。
微かに残った青空の残骸と、揺らめく宙の影。
草木に侵食された廃墟、跡地に生えた一輪の花。
ギャーギャーと騒ぐ怪鳥が賑やかしく祝福する。
「そんないい日に、お前さんらのような害獣は…
地獄すらも生ぬるいわ、無意味に散れ。」
いつだったか
肉色をした触手どもを殺到させ、物量で押し潰す。
見ているだけでも正気が削がれそうな絵面だが、俺の魔法があれなんだから仕方がないと割り切った。
殺到した肉の塊は肉から歯を生み出して咀嚼する。
ざり、ごり、ばきゃ、ごり、ごり、ごくん。
不愉快極まりない音も慣れれば生活音のひとつに。残った血もしっかり回収しなきゃなぁ…
ああ本当に面倒臭い…
「目覚めよ、目覚めよ、目覚めよ。
血肉を求め彷徨いたまえ。
自らの体を求めたまえ。
哀れにも■■■者どもよ、
喰らえ、喰らえ、喰らえ。
其は人ならざる■■■■■、
■■を呪え、■■を言祝げ。
封印第■段解除、■名解放。
『■■喰らい』」
足元の影が脈動する。
辺りに鼻が捻じ切れそうなほどの腐臭を撒き散らす死体の山と亡霊だらけの空が築かれていた。
やがてその死体と亡霊らは三々五々に散らばり、悪臭を振り撒きながら生者を喰らいに移動する。
さながら
しばらくして、屠るべきものがなくなったのか、死体どもは屍肉の山を築くように集まり始め、ぐちゃぐちゃと血と肉の音をたてて一箇所に集まり、溶けるようにして影に引き摺り込まれていった。
「今日の収穫は…っと。
丁Ⅲが57、丁Ⅱが116、丙Ⅱが37…
うーん、乙Ⅰか甲Ⅲでもしばいて帰るか…
ここから近いとこは…あっちか。」
この
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ということでプロローグよりも前の話でした。
加賀谷くんのプロフィールでもどうぞ。
身長144(?)cm 体重:42(?)kg
・
・甲Ⅰ型厄災指定魔獣「
その他甲Ⅱ型や甲Ⅲ型討伐作戦の参加及び作戦成功に協力する。
・『
・作者としては白髪バージョンの
アルビノさんの設定デス
よろしければ皆様、応援、コメント、☆、レビュー等していただけると本当にありがたいです。
不定期更新を予定しておりますので、
「更新マダー?」や「あくしろよ」等々頂ければ、馬車馬の如く書き上げたいと思います、丸。
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