終末的日本にて
藻屑暦
第1話 プロローグ
「…いっぴーき…にひーき…てごたえねーなー。」
ぐちゃっ…ぐちゃっ…と肉を叩きつける音が幾度となく繰り返されている。
果たして声の主は人間なのだろうか。
目の前で、肉の大槌を振りかぶって大鬼をミンチにする彼は、本当に人間なのだろうか…?
いや、なんなら、あれは少年…なのか?
「あ、要救護者はっけーん…んーっと、んーっと、無線機どこ行ったっけな…」
ぶつぶつと何かを言いながら自分の体のあちこちを触る少年。
「あぁ、あったあった。『私、怜さん、加賀谷さん。要救護者を発見。要救護者の護衛を最優先に
ジジッ『ふざけてないでさっさと助けてこい。』
「『はいはい!そうするにきまってっしょ!
バーイ!』…っと、君たち、大丈夫かい?
ああ、腰が抜けちゃってんね…そりゃ無理ないわ。滅多に
そうだ。僕の自己紹介をしとこう。
名前知ってた方が気軽でしょ?
僕の名前は「
とりあえず、君ら歩けるかい?」
呆れて声も出ない我々に、にっこり笑った
彼のいう通り、
近づいてみなければわからなかったが、住居であったであろうコンクリート塊は
血が抜けてぼぉっとしているのもあるのだろう、
まるで一昔前の砦のようだ、と場違いにも感じた。
「姓名、
「加賀谷怜、
外出理由は
帰投理由は要救護者を発見し、8割ほどの討滅を完了していた為、人命救助の観点から要救護者の生命を優先した為であります!」
「真偽眼の反応、青!詐術等の反応なし!」
「よろしい、通れ!」
門も何もなかった箇所に壮大な門が出現する。
それは白亜の門ではなかったものの、質実剛健な、強固な存在感を示していた。
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単語説明:
この魔物跋扈する終末世界における町の概念。
命名理由は災害時に人々が逃げ込む所だから。
命名理由は人々を守る
我ながらだいぶ安直ですな…
よろしければ皆様、応援、コメント、☆、レビュー等していただけると本当にありがたいです。
不定期更新を予定しておりますので、
「更新マダー?」や「あくしろよ」等々頂ければ、馬車馬の如く書き上げたいと思います、丸。
PS.この作品は処女作なので、優しくして下さい…
キャッイッチャッタ⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄テレテレ
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