02 新しい環境


面接から1週間後。

はじめての出勤日となった。新しいバイト先ってなんでこう初め行く時緊張するんだろう。。

歩く足取りがいつもより少しだけ遅く感じた。


まぁこんなこと考えていても、行かなきゃ行けないのには変わりは無いので

一呼吸して、お店にはいる。こういうのって第一声が大事だったりするからな、、。


「いらっしゃいませ、あれ今日から来る子?」

「初めまして、今日からお世話になります。

相木彩菜さがきあやなです。よろしくお願いします」


硬くなりすぎたかな。とか思ったけどまぁ無難でしょ。彩菜ちゃんだね!って言って案内してくれた女の人は多分社員さんかなって思った。

バカきれいな人だなって。

それから、制服を渡されて着替えて自己紹介タイムが始まった。


宮下祥樹みやしたしょうたです。よろしくね〜」

「わああ女の子!!あ、私一瀬結衣いちのせゆい。よろしく!」


次々と自己紹介が進んでいく。

大学生が多いらしく、どうやら私は1番下らしい。まぁ変に気を使わなくていいから楽ちゃ、楽だけど。それにしても、顔良すぎでしょ…。


「元気だなぁ笑笑。結城陽斗ゆいがはるとです。よろし、、って!!」


あ、こないだのイケメンさん。

陽斗くんって言うんだ。いや、陽斗さんか。

名前に負けないなって思った。向こうも私がこんなに見ているものだから思い出したのか、

この前の子だ!って割と大きい声で言ってた。あれこれって残念系な人?


店長さんに、知り合い?っていわれたけど

たまたまこないだ会ったんですって言える訳もなく。いいえって答えた。


「えー!こないだ玄関で会ったの忘れたー?」


ニカッて効果音が着きそうな笑顔できいてくる。うわ、こういうの弱いんだよな…。

太陽みたいな人だなってつくづく思う。


「覚えてますよ笑。激突してすみませんでした」

「いや俺が悪いよー!!」


そのまま少しだけ話をした。

ただの世間話だったけど、意外とやって行けそう。そう思った初出勤日

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