第四紹介:のぞみの変更

 ねがわくばここで死にたくなかった。

 しあわせのモデルケースが消滅したのにとらわれてすたれていくもの。


 やはり、誰かを巻き込んだ幸せは簡単にくずれていくか。

 なぜわからなかったのだろう。




◇ ◇ ◇



 オールフィクション。

 全部が偽物にせものだったらいいのに。

 ただしその偽物にせもの現実げんじつ



 搾取さくしゅするやつに限って相談した時に「特効薬とっこうやくはない」と一般論をふりかざす。



 金払ってこれを言われたら起訴きそレベルの無能っぷり。

 いや、もうそういう悪口はやめよう。

 こちらから手をひけばいいだけだ。

 周りからは優秀だと言われて外ではさえない人間で介護コース一直線いっちょくせんのつかえない人間でしかない。



 介護を馬鹿にしてるわけじゃない。

 嫌いな人間で血をいいわけに好き放題遅れた幸せを楽しんでおいてそれは筋が通らないだけ。

 聞かないで。

 本当に大変だったんだから。



 もう女の顔をしなくてすむ。

 いや、特に意識はしていないか。

 野生に戻りたい女性なんてあまりにもマイノリティ過ぎる。

 だから自分で全部組み立てるしかなかった。



 その時に家族が倒れてたよられて半分時間をうばわれた。

 野生に戻りたいと今までは思っていたが多少機械を使ってでもトレーニングして五体満足ごたいまんぞくのまま老衰ろうすいしたい。



 それと意外と多いんだよねえ。

 野生に戻りたい女性陣。

 だから自分だけの感覚がなくなってつまらなくて仕方がない。



 それでのぞみを変えた。

 もうそうするしかなかった。



 男の子と女の子達が川で遊んでいておぼれていたのをライフセーバーだったかな?それかプールコーチ経験者の彼氏から教えてもらった泳ぎ方でおぼれていた女の子を助けたのだ。



 男の子は「おれおとこなのにたすけられなかった」と泣いていてわたしはそっと抱きしめていた。



「助けを呼んだのは君だからちゃんとできることはしていた。それでめる必要はないから。」



 大人のお姉さんとして男女優しくする。

 わたしが子供の頃は誰も助けてくれなかったからおぼれたら自分で泳ぐしかなかった。

 みんながみんな政治的なたくらみや金や愛だけで動くわけじゃない。



 頭が悪いと何も出来なくなる。

 こちらが正気をたもたないと食われるだけ。



 でも・・・・・・。

 だからといってそんな頭で考えた理由で人助けもできないなんてどうかしてる!



 何が言語化だ!何が筋肉だ!

 お前らはあの日わたしを見捨てたじゃねえか!

 たよる時だけだましやがって!くそっ!



 子供たちを安全な場所へうつして見えないところで泣いていた。



 もう親もいないしまともだけどどこか知らない野生さがあるひ、いやいいか。

 もうそんな極端きょくたんなことはやめだ。



 子供たちを助けたことに他意たいはない。

 自分自身で切りひらくしないのだ。



 子供たちからは「ヒーローだー」「ヒロインだー」

 とたたえられながら身体をかわかして服を着る。



 またほどほどに楽しもうかな。

 苦痛ばかりの人生を。



 女のかんばかりたよっても自分が実感する幸せはきっとせまいものになってしまうから。



 人生はジャングルと考えてサバイバルしてみるか。

 日本の川もどこの川もけしてきれいとは言えない。

 それでも美しい場所を探すだけが全てじゃない。



 なぜなら美しい場所は人が厳重に管理しているから。



 うたがおう。

 きれいと思うものやそれらと。



 理屈じゃない行動で子供たちを助けられた経験があるから。



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