story-3-

入隊式が終わり、教室へ向かうように伝えられる。


「ラリューリアさん、お互いに頑張りましょう!」

「はい、先輩も」


ラリューリアがそういうと、ジニアは少し頬を赤らめて出て行った。


(私も、教室行かないと…)

事前に送られていた、マップを見ながら教室の方に進む。


(ここかしら)

何回か位置情報で場所が正しいか確認してから慎重に扉を開ける。


カチャという音が鳴ると、クラスにいる人からの視線が私に集中する。


(気後れしてはダメよ、ラリューリア)

心の中で自分に語りかける。


すぅと呼吸をして緊張をほぐす。

「はじめまして。わたくしは、ラリューリア・ネリュ。よろしく」


私が何事も無かったかのように席へ向かうと、私への視線は無くなった。

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