story-2-

(俺の席はここか?)

既に貰っていた隊員証と同じ番号の席に座る。


既に周りには、人がいて周囲と会話をしているようだ。

「初めまして。僕は、灯阿翼。君は?」

隣に座っている人に話しかける。


「は、初めまして。私は、イリアです」

「イリア!よろしくな。もうすぐ始まりそうだな、入隊式」


「そ、そうですね」

(緊張してるのかな)

彼女の手を見ると、少し震えていた。

「は、はい。知り合いがいなくて…」


(なるほど)

「僕もここに、知り合いは居ないよ」

イリアは信じられないようで、きょとんとした顔をしている。


「本当だよ。もし良かったら、僕と友達になってくれない?」

翼が、手を差し出す。


「え、あ、よろしくお願いします」

「うん!よろしく」

イリアが手を差し伸べ、翼と握手をする。それと同時に、入隊式が始まりだした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「一次訓練生代表、ラリューリア・ネリュ」

新たな隊員であり、翼の同期となる、一次訓練生代表者が呼ばれる。


「はいっ」

高く、華やかな声が講堂に響いた。

(綺麗な人だな)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る