第6話 謎の講師
俺は、準備を終えて教室に向かっていた。その時・・・
「よっ!!」
とゼロは俺に声をかける。
「ん。おはよう。とりあえず、一緒に行く?」
「おっ。行く行く。」
そう言葉をお互いに吐き出しながら、寮を出て、Sクラスの教室に向かった。
着席すると、シャロップ・オリオンが教室内に入ってきた。
「よし。全員いるな。」
「今日は、特別授業だ。」
シャロップ・オリオンがそう言葉を吐くと、周りがざわつく。
(多分だが、特別授業に苦い思い出でもあるのだろう。)
そう考えていると・・・
「内容は、別の講師を呼んできたから、そいつに任せる。」
「訓練部屋にいると思うから、行きたい奴はそこに行け。」
「まあ、これは強制じゃないが、後悔しても知らないということだけ教えておこう。」
そう言い、シャロップ・オリオンは教室から立ち去った。
そして、それに続いてSランクの生徒のほとんどが教室から出て、寮に向かった。
「なるほど。その先生は、相当嫌われているようだな。」
「あっ。理解はやいね。」
そうつぶやいたのは、白川舞である。
「やっぱ嫌われているのか?」
そうゼロは、言葉を発する。
そう、教室には俺を含めて、3人しかいなかった。
俺とゼロ、そして舞、この3人が訓練部室に向かった。
「ん。じゃあ、入るわよ。」
そう舞は、つぶやく。
(結構、舞は今から会う講師と親しいのだろうか?フレンドリーな奴なのだろうか?)
そう思考しながら、舞は扉を開ける。
「今日は3人か。」
そう、こちらを見ていないはずなのに、つぶやく。そして、こちらに振り向いて・・・
(なんだ!?こいつ!?)
多分だが、同じことをゼロは考えているだろう。
そう・・・こいつの強さは異常だった。それは、上位の神に匹敵するぐらいである。また、仮面をつけており、素顔は確認できない。ただ、銀髪であった。
(俺も、ゼロも銀髪なのに、こいつまで銀髪か)と思うと、銀髪率の異常性に気付く。
そう思考していると、目の前にいる、男はこう言う。
「2人、見知らぬ人がいるな。なら、改めて自己紹介をしたほうが良いな。」
「ラルク・アンシエルという。講師を務めている。よろしくと言っておこう。」
「とりあえず、いつもの、やろうか。」
(「いつもの」ってなんだ?)
「面倒だから、2人でかかってきな。」
舞はいつものだと分かって、訓練部屋から立ち去る。
(どういうことかわからないけど、舞が立ち去ってくれたのはありがたいな。)
そう感謝の念を抱きながら・・・
(その素顔見せてもらおうか。)
とやる気満々であった。
「ん。じゃあ、入るわよ。」
そう舞は、つぶやく。
そして、扉を開けた。
「今日は3人か。」
そう、こちらを見ていないはずなのに、つぶやく。そして、こちらに振り向いて・・・
(なんだ!?こいつ!?)
多分だが、同じことをレレは考えているだろう。
そう・・・こいつの強さは異常だった。それは、上位の神に匹敵するぐらいである。そして、こいつの容姿についてだが、仮面をつけており、素顔は確認できなかった。
そう思考していると、目の前にいる、男はこう言う。
「2人、見知らぬ人がいるな。なら、改めて自己紹介をしたほうが良いな。」
「ラルク・アンシエルという。講師を務めている。よろしくと言っておこう。」
「とりあえず、いつもの、やろうか。」
(「いつもの」ってなんだ?)
「面倒だから、2人でかかってきな。」
舞はいつものだと分かって、訓練部屋から立ち去る。
(とりあえず、こいつに興味が出てきたな。とりあえず容姿を見たい。)
そう、脳をフルで使っていると、次のような結論に至った。
(仮面を壊すぞ。)
こちらもこちらで、同じような考えであった。
シャロップ・オリオンの戦いと同じような立ち回りで、俺たちは攻撃する。
俺とゼロが交互に攻撃。ただそれだけだ。
(ただ今回は、前回より本気を出しても良いだろう。)
そう考えながら、多少暴れられることに喜びを感じる。
本気を出しても良い理由としては、ラグロフとして楽園都市を襲った時の関係者がいないことである。故に、多少実力が割れても問題ない。だから・・・
(すぐ壊れないでくれよ。)
と、心の中でつぶやいた。
素顔が見たい。ただその程度。だけど、それが原因で、少し本気を出す気になった。
攻防は、シャロップ・オリオンと戦った時と一緒であるが、俺とレレの攻撃はシャロップ・オリオンと戦った時と比べて、2倍以上の威力である。
(レレがライフルを使用したら、アレを使うか。)
そう、うきうきになりながら、戦闘を続ける。
「ちっ。どんな硬さしてるんだよ。」
多少、嫌味を言いながら、ラルク・アンシエルを褒める。
(これは、ライフルを使用するしかないな。)
そう思い、こうつぶやく。
「ライフル【ミニガン】」
俺の出せる5割ほどの威力で放つ。だが、ラルク・アンシエルは・・・
「ほう。」
と感心しながら・・・
「出てこい。相棒。」
「魔具降臨」
そう言葉を発するのであった。
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