最終話 2人の堕天使 シアンとリアン!
天界を追放された堕天使のシアンとリアンは。神核狩りのノアの奴隷解放軍に所属し奴隷市場を襲撃し続けついに元凶を追い詰めていた。
「ようやく追い詰めたよウカナーロ!あなた達を倒せば力を悪用するチート所持者は二度と生まれなくなる!」
「次元超越の力でチート所持者と彼らを守護する神が罪を犯す前に倒したんだ!…ルメハーンも同様にね。貴方達の目論見は失敗に終わったね?もう降参する?ヨムカコー?」
「なぜこの場所が分かった!?人間どころか下級神でさえも気づかん高度の認識阻害をかけていたはずだぁ!もしやこれは夢か!?」
「バカがっ!何故私達を殺そうとする!この世界を創ってやったのは私達だぞ!?親不幸ものめがぁぁ!!」
黒い羽をなびかせる2人の堕天使
彼女らの名前はシアンとリアン。
悪事に手を染めるチート所持者が許せず、彼らを守護する神々に抗議した事で天界を追放され堕天した。
「最初はリアンに濡れ衣を着せるつもりだったみたいだが無駄な足掻きだったな」
「オレっち達はチート所持者と悪しき神共を許さねぇ!なんせ「助けて」って言われちまったもんでなぁ!!」
「ゾート…」
「……色々変わっちゃったけどこれで良かったんだよね?お姉ちゃん…」
「?なぁに?」
「こっ…こっちの話だよ!あはは…」
「まだだ…まだ俺達には奥の手がある!英雄召喚だ!」
この五百年間の歴史の中でもっとも強い追放者と転生者、それを召喚すれば神核狩りなど敵ではない。
「やれやれ…また呼び出されたのか…面倒くさいけどやるしかないか」
僅か1年で魔王を倒した転生者賢治。
「えっ!?最弱の薬剤師の僕が戦うんですか!?弱すぎるからランクもめちゃくちゃ低くてSSSSSランクしかないしその辺のゴブリンくらいしか倒せない僕が戦えるわけないですよ!」
最強の魔族しかいない魔界の村において追放された後に覚醒した人間の少年ナーニ。
僅か2日で魔王より強い邪神を討ち倒した。
「私のFaiienCodeで隷属状態解除できるからすぐ帰れるけどどうかな?」
「そいつは助かる。なんか体が自由に動かないしこいつらの事何か不快だったんだよ」
「良かったぁ…貴方達僕なんかよりよっぽど強いですし戦わずに済んで助かりました!ありがとうございます!」
「ブンッッッ殴る!」
「やれや…ほぶぅっっっ!?」
「あっ月が砕けたわね」
「薬剤師の坊やは逃がしてよいが、今死んだ黒髪の坊主は奴隷売買に手を染めておる…ゾートよ、後で蘇生するから【DimensionCodeEX99999999】でも叩き込んでやってくれ。奴にはそれがお似合いじゃ」
「それもそうだな!覚悟しとけよイキリ野郎!」
「いやー、悪い事なんてするもんじゃないですね!是非皆さまの手助けをさせて頂きますね!」
「さてと…これで奥の手とやらは全部か?」
「お前ら意味が分かってやっているのか!?」
「貴様こそ意味が分かっているのか?「助けて」という言葉に応える為に他者を傷つける悪人を殺し尽くしただけだぞ?そんな俺達を否定する事こそ間違っている」
ウカナーロは言った。
「そんな事どうでもいい!神核は弱者に取っての救いだったんだぞ!俺達がチート所持者に選んできた人間達はやる気がなくて異性にも好かれず暗い性格の男ばかりだった!俺も同じだからそう見えるのか!?とにかく俺は彼らに同情した!ただの社会側の勘違いだが弱くて醜いと判断された人間は誰にも助けてもらえない!本当は素晴らしい才能を持っているにも拘らずだ!そんな仕打ちを受けようものならやる気も無くなり性格も暗くなって当然だ!理不尽だろうが!だからせめて異世界では!追放された後くらいは!チートを手に入れて!チヤホヤされて!好き放題する権利くらい!与えられてっ…はぁっ…はぁっ…当然だろぅがあああああああああああああああああああ!!!」
「力が無ければ責任転嫁、神核を手に入れれば奴隷売買に手を染める。貴様らに生きる権利など無い…シアン、リアン、時間稼ぎは済んだぞ、大技を出す準備は整ったか?」
「うん!ばっちりだよ!お姉ちゃんが助けてくれるからいつもより調子いいみたい!」
「あははっ…そう言われるとお姉ちゃん嬉しくなっちゃう!ウカナーロ達を倒せるのは私達だけだからね?絶対外しちゃダメだからね?」
「分かったよ!終わらせよう…」
「「【FaiienCodeDoubleMebiusChainModeLove】」」
【ラブオブナイトメアブレイカー】
悪しきもの全てを討ち倒す光線がバカ共に直撃した。光線の放出は止まらないまま言葉を発した。
「お姉ちゃん…」
「なぁに?シアン?」
「大好きだよ!世界の誰よりも!」
「お姉ちゃんもおんなじ!」
「「いっけええええええええええええ!!!」」
「くっくそったれがああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああ」
「嫌だぁ!死にだぐ…じにひょげええええええええええええええええええええええええええええええ」
「おまけしてやる…合わせるぞ!「おうよ!」「失敗しないでよね?「「「【DimensionCodeEX9999999999999999】」」」」
【エラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラーがエラー】
「ぬおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ずべべべべべべべべべべべべべべばばびゃぁん!!!!!!!!」
バカ共は大爆発を起こし消え去った。
「えっと…終わったん…だよね?」
「神核の管理をシアン達がする必要はあるがな。ひとまず現時点では…悪は一匹残らず潰えた…俺達の勝ちだな」
「やった…やったぜぇえええええ!!!ディーヤ!約束守ったぜ!結婚してくれるよな!?」
「え!ええ…もちろんよ…」
「あの距離感で結婚してなかったっていうのもすごいよねー」
「ゾートお兄ちゃんがすぐ約束破るからだよ?」
「フラグになるから最終決戦前の約束なぞやめよと叱ったがとんだ杞憂じゃったわい」
〜〜〜
【この戦いが終わったら…俺と…結婚してくれえええええええええええええええ!!!!!!!!!】
【ふぇ!!!!!!!???い…いいけど…?】
〜〜〜
その後の話を少しだけするね。
私とリアンお姉ちゃんは悪い人がチートを手にしないようにほとんどの神核を封印する事にした。
さらに性根が腐った人間には神核が使用できないようにする為の研究を進めている最中です。
守る為に神核を使う分にはいいから一応残してはいるんだけど難しい問題だよねぇ…
アルマさんとスーさんは助けを呼ぶ誰かの為に異世界へと旅立っていった。
平和な時でもパトロールが日課だそうだ。
元気にしてるといいな。
ナーニさんは自分よりよっぽど強い仲間の皆に頼み込んで修行をつけてもらっているそうだ。
修行の日々は新しい発見がいっぱいだと目を輝かせて語るナーニさんの姿は微笑ましかった。
人生を懸けた神核狩りを終わらせたノアはしばらく暇そうにしてたがモンスターを呼び出して戦う何とかカードゲームにハマってからは楽しそうだった。
ゲーム友達の女の子に一目惚れしたらしいって友達が教えてくれたけどホントかな?
今度聞いてみようっと…
「何か良からぬ事考えてません?殺されたいんですか?」
「そっそんな事ないよぉ!?」
「お姉ちゃん的には聞きづてなんないんだけど?戦る?」
5分も立たない内にノアは勝負に破れ正座させられていました。
「勝てるはずだったのにぃ…!ぐすっ…」
これで少しは丸くなってくれるといいんだけど…
あとゾートさんとディーヤさんの結婚式が開かれました。
「ディーヤ!愛してるぜ!!」
「私もよ!ゾート…ちゅっ♡」
「2人共おめでとー!」
「結婚式より人助けを優先してたら皆でボコボコにしてる所だったよねー?」
「ねー?それは恩人でも許せないよ。ディーヤちゃんがかわいそう」
「ぜぇっ…ぜぇっ…そのしわ寄せで俺が相当苦労しましたけどね…」
「たまに出てくる泥棒の追跡とか風邪の子の対処とかゾートさんを結婚式に行かせる為に全部ノアがやったもんね?お疲れ様」
「まぁまぁ…とにかく今は2人の事を祝福しようよ!」
「あっブーケトス始まるよ!」
「それじゃ!投げるわよー!そーれ!」
「あれっ!?取れちゃった…」
「シアンちゃんおめでとう!シアンちゃんはこういう人と結婚したいとかあるのかな?」
「えっと…えっとね…ずっと隠して来た事なんだけどこの際だから言っちゃうね?」
「シアンちゃん?」
「ずっとお姉ちゃんの事が恋愛的な意味で好きでした!付き合ってください!!!」
「えっ?」
「「「「「「「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」」」」」」」」」」」
その叫び声は月まで届いたそうな。
終わり?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます