第8話 リアンを救え!詩安の愛が起こした奇跡!
私、リアンは病気で苦しむ詩安ちゃんを救う為にある取引をしたんだ。
彼ら…双世神ヨムカコー様と双世神ウカナーロ様は2人で協力して異世界と神核を生み出した神様でした。
「お前がこの双世神ヨムカコーに縋るとは思いもしなかったぞ!妹の事か?」
「詩安ちゃんと出会ってたった十数年の中で…私は詩安ちゃんの事が大好きになったんだよ!だからこのまま死んで欲しくないよ…」
「黙って聞いていれば…事の重大さが分かっていないのか?」
「ウカナーロ様…」
「少し努力しただけでチート所持者どころか八百万の神々すらまとめて屠れる程の次元超越の力に…小娘は目覚めかけておるのだ…1000年前4人の超越者が何を仕出かしたか忘れたのか!?これ以上増やしてはならぬ!だから貴様はもう時期死ぬそいつを看取って地獄に幽閉しなければならんのに…助けたいだと…!?」
「ウカナーロの気持ちも分かってやってくれ。彼は自分の結婚式の当日。奴隷を助けたいと宣う次元超越者によって家族と友人…そして最愛の妻を失っているのだ」
「最良の日に…なるはずだった…!奴隷だって本来死罪になる所を服従だけで済ませてやったに過ぎぬと言うのに…だから貴様の頼みなど聞けん!世界の平和の為に小娘は閉じ込めなければならんのだ!」
「そう結論付けるのは早計ではありませんか?」
「ルメハーン様!」
「本当に保身に走るだけでいいのですか?仇敵を復讐したいとは思いませんか?」
「ウカナーロ!聞かなくていい!復讐の苦しみにお前が耐えられるとは思えん!」
「ヨムカコー…黙れよ?」
「…!すまない…」
「次元超越者に取っては俺達さえもザコ同然だ…だから諦めていた…だが!こいつはまだ次元超越の力を悪用していない!我らの武器にできるかもしれない…そういう事だな!?」
「ウカナーロ、貴方は保身の為に復讐のチャンスを投げ捨て続けてきましたが、ようやく聞いてくれましたか。地獄幽閉を取りやめ詩安に改造した神核を託し異世界に送る事を承諾してくれますね?」
「もちろんだ!改造神核で洗脳し我らを裏切れんようにするのだな!?それなら安心だ!」
「詩安ちゃんに…酷い事しないでよ!」
「ウカナーロ、殴るなよ?その方が奴を苦しめられる」
「この…クソメス風情があああああ!!!ぐほぉ!」
ヨムカコーは激昂するウカナーロの頭を掴み叩きつけた。
「落ち着け。おい小娘、死罪になる所を奴隷になる程度で許すと言っている。にも拘らず俺達に歯向かう人間がいたはずだ。妻の仇、次元超越者だ」
「ごめんなさい…これが最大限の譲歩ですよね…」
「分かればいい、だが改造神核を生み出すには10万程の神核が必要だぞ?どう捻出するんだ?」
「チート所持者の身で人を裏切り魔族の味方をし無辜の民を手にかけている愚か者達がいます。彼らは未熟ですが伝説の魔王への憧れ故に模倣するものが後をたたず、数だけは多いのですよ。彼らを処分するついでに奪えばいいでしょう」
ある異世界に置いて人の身で魔王となり暴虐の限りを尽くしたものがいた。
その存在は伝説となり不特定多数が二匹目のドジョウを狙うように人間を裏切り始めたのだ。
数多の命を踏みにじりながら…
「まったく、民間人に手を出さず兵士しか殺していないというのならば魔族の味方になろうと構わんのだがな。それに裏切った理由も好きな女が別の男を好きになったとか…そんなしょうもないものばかりだろう?」
「器の小さい人間は次元超越者の次に嫌いなのだ!前菜代わりにいたぶってくれよう…」
(詩安ちゃん…大丈夫かな…?)
「おい!どこに行くんだ!話しはまだ…」
「詩安の事が心配で仕方がないのでしょう…どうせ貴方文句や恨み節を言い続けるだけでしょう?好きにさせてあげましょう、それに…彼女はこの後すべき事をきちんと理解していますから…」
「詩安ちゃん!大丈夫!?」
「うぅ…」
「ごめんね!?遅くなって…」
「そんな事ないよぉ…だって来てくれたんだもん…」
「お姉ちゃん…手ぇ握って欲しいな…?」
「うん!それくらいいくらでもするから…」
「えへへ…温かいな…これで思い残す事はないよ」
「そんな事言わないでよ!?これからだよ!?詩安ちゃんは!」
「大好きって気持ちが伝わったんだ…十分だよぉ…もう体が動かないの…」
「ダメだよ!詩安ちゃん!?諦めないで!」
「お姉ちゃん…ごめんね?愛してる
…よぉ…」
「詩安ちゃん…!?お願い…目を開けて…目を開けてよお!?元気になったら一緒に遊ぼうって約束したのに…こんなの…こんなのって…!?」
(詩安ちゃんはこれから改造神核を与えられて異世界転生する。これからさらにひどい目にあうのかもしれないけど責めて祈らせて…)
「詩安ちゃんには…来世だけでも幸せであって欲しいな、だから力をあげるね?だから…頑張ってね?」
リアンは自分の持っている神核の半分を凝縮し神核を生み出した。
それを詩安の体内吸収させた。
「お姉ちゃんにはこれが精一杯。これからチート所持者を守らないと行けないし半分だけになったのは申し訳ないなぁ…」
神核狩りと神殺しに対抗するには普通の神如きでは力不足である。
神側における唯一のまともな戦力、それがリアンなのであった。
詩安を転生させる条件として参戦させられると感づいておりすぐに同じ事を言われるのであった。
だが…もはや勝敗は喫した。
2人殺されていたが2人増えた4人の次元超越者。
何柱もの神とチート所持者を葬り去り大量の神核を所持したノアを始めとした神核狩り達…
そして【ラプラス】が導き出した勝率0%の数字。
その数字が示す通りチート所持者は1人、また1人と殺されていった。
「会心するからやめぷげぇえええ!!!?」
「もうこれで…チート所持者は全滅したね?」
「うぅ…酷いよ…チート所持者の皆はたったの一度間違っただけなんだよ…!?間違わずに生きていける人なんて居るわけ無いのに…」
「なぜ殺すと言うならこれだけ言ってやる…「助けて」と言われた…それだけで殺すに足る…」
「!?」
「後はリアンにトドメを…」
「待って…!!」
「詩安ちゃん…」
「お姉ちゃんは…確かに悪人を庇ったかもしれないけど…私の命を盾に脅されてただけなの!私の神核が教えてくれた…だから許してあげて!」
「なら多数決でも取ってみるか?被害者の大半以上は…リアンの事を許さないはずだ」
〜〜〜
【リアン…お前が裏切りの意思を示した時点で小娘は直ちに地獄に幽閉するぞ…分かっているな…?】
〜〜〜
「この世界は…間違ってるよ…優しいお姉ちゃんの事を誰も認めようとしないんだもん…」
「メシア…貴様…」
「だからごめんね…私裏切っちゃうね?【FaiienCodeMebius】」
6人(2人死んだが)の次元超越者とメシアが目覚めた力は似て非なるものだった。
それはまるで…
辺り一面が暗転した…
ーーーーーーー世界を再構築しますーーーーーーー
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