甘党
温泉の後、俺達は部屋にいた。
澪に貪られた俺はのぼせて、彼女はクスっと微笑みながら唇を離したようだ。
体とか髪を洗うだけの余力は、あったので、なんとか洗うことはできた。
今は、澪に覆い被さられて舌を絡めている。
お風呂上りだからなのか、綺麗な赤茶色の髪からはシャンプーの甘い匂い、体からは温泉に入ったせいか、ボディソープの柑橘系の甘い匂いがしている。
着ている浴衣もはだけ、胸の谷間が見える……既に理性をほとんど失った俺にとって、これはかなりヤバい。
澪はキスをしながら、俺の体を撫でてきた。
彼女の細い指の感触が、神経を刺激していく……。
俺も浴衣がほとんど、はだけているので、胸板とか腹筋……澪は嬉しげに撫でていく。
両脚も絡めて、足の指まで這いずる。
全身を澪に貪られているような感覚だ。
「ちゅ……れろ……あお……だいしゅき……」
澪は蕩けた表情を浮かべながら、俺の舌を貪っていた。
彼女の髪は濡れていて、汗もちょっとだけかいている。
大きくて柔らかい胸は、胸板にムニュっと上から押しつぶされ、首から垂れる水滴は谷間に落ちていく。
こんなにエチエチ可愛い澪から、強く求められて俺のアレもかなり反応していた。
本当に俺は、今……望月青なのか……。
澪とこんなにトロピカルねっとり甘々キスをして、体を触れられると……過去から現在、未来を澪という色に彩られていくような感覚だ。
けど、……心地いい。
澪の舌と俺の舌が絡み合う。
クチュクチュと淫らな水音が響き渡り、頭がボーッとする。
彼女はこちらの様子に気づいたのか、より強く舌を吸ったり、噛んだりしてきた。
「れろ…はむ……ちゅ……ん……あむ」
「澪……んぁ……ぁ……ん"……」
「ぢゅ……んっぷ……ふぁ……はむ……青……顔しゅごいよ……えへへ……そんなに気持ち良いの?」
「んぁ……ぁ……ん"ぐ……もぉ……なにも……わかんにゃい」
「そっかぁ……じゃあ、さらにねっとり……優しく、ゆっくり……青のこと……めちゃくちゃにしてあげるね……はむ……れろ……れろ……ちゅ……」
澪は両手を強く掴んで、脚も絡ませてきた。
彼女の舌は俺の舌ごと、口内を貪るように激しく乱していく。
体もわざとらしく、モゾモゾ動かしながら胸を胸板に擦らせる。
より強い快感、柔らかな感触によって脳を犯されていく。
俺は澪に体を委ねて、快楽に酔うだけだった。
翌日も澪に貪られ……俺達の温泉旅行は終わった。
温泉旅行から数週間経過して、クリスマスの夜……今日は澪に家にいた。
澪は俺を部屋に案内した後、別の部屋に行って何か準備するようだ。
お茶とか?もしくは甘いケーキとか……今日、一緒に商店街で買ったからな。
「お待たせ、青……」
「澪、さっき何して……んひょ!?」
俺は思わず変な声をあげた。
澪がサンタコスをしていたからだ。
柔らかい三角帽子、大きい胸とか腰のくびれ、お尻をより強調するような赤白のワンピースタイプのドレス……エチエチすぎる!!
「めちゃくちゃ可愛くて、トロピカルエチエチとか……澪、やっぱり君は素敵な女の子だよ!!」
「ふふ、青に喜んでもらえて良かった。けど、これ寒いよね……ドレスの下って……パンツとかブラだけだもん」
「ちょ……み、澪!?まさか……今……そのワンピースしか着ていないのか!?」
俺はドキドキしながら澪の顔を窺うと、彼女は顔を赤くしながらモジモジしてゆっくりと近づいてくる。
「そうだよ……だから、寒くて……」
「わ、わわわわわかった!!え、えっと……こたつとか用意するね。えっと……うわ!?」
こたつを探す前に、澪は俺をベッドに押し倒した。
彼女はすぐに覆い被さって、体を密着させながらも、どこか貪りたい表情を浮かべていた。
あ、これ……温泉の時と似ているような……。
澪は俺の頬を両手で優しく触りながら、色っぽい笑みを浮かべた。
「えへへ……青が私を……温かくして……」
「お、俺!?」
「大丈夫……キスしてたら、自然とお互い体が熱くなって……ポカポカするから」
「お、おう……わ、わかった。え、えっと……心の準備とか……」
「いいから、舌……見せて」
「……あ、はい」
俺はゆっくりと口を開けて舌を見せる。
すると、澪は顔を近づけて……俺の舌ごと激しく貪り、激しい息遣いをする。
甘くて蕩けるようなトロピカルなキスに体は熱くなり、その後……何も考えることなく、彼女との甘いクリスマスを過ごした。
可愛い彼女との初めてのクリスマス……こんなにエチエチなのか。
正月、普通だったら初詣ぐらい行くものだが……俺はクリスマスの日から澪の家にいたので、ずっと彼女に貪られる生活を過ごしていた。
帰えろうとしたが、澪が俺を離さないようにムギュっと抱きついて、体を擦らせながら甘えてきたからだ。
着替えを用意した方がいいので、少し早く自分の家に帰り、ある程度の服を用意したりしたが、澪は俺が少しでも離れると寂しい表情をしたり、潤んだ瞳を見せていた。
すぐ帰って来るのに、と言ったが、澪は俺が逃げないか心配だったのだろう。
そんなところも好きだ。
正月、澪はいつも通り俺に覆い被さって……ずっとチュウしてきた。
お風呂に入る時も彼女と一緒だったな。
もちろん、裸は見ていないよ。
タオルを巻いていたからね。
けど、タオルがずれたり、お風呂上りに透け透けのtシャツ着て俺の理性を削りまくっていたな。
食事の時も、冬休みの課題をしている時も、寝る時もずっと俺に抱きついたり、覆い被さったり、キスしたり、体を擦らせたり………本当に澪のエチエチをずっと受けていた。
おせち料理、お雑煮、他の変わった料理を作ってくれるあたり、嫁力が高いと思う。
食べる時は、あ~んをしたり、俺の両脚の間に座って、大きくて柔らかいを動かして、アレを刺激したりと……いつでも大胆だった。
正月が終わって、澪に、少し自分の家に帰りたいと言ったら、今度は彼女が俺の家に来て生活することになったのだ。
現在、2月……バレンタインだ。
澪は朝から手作りチョコを作り、色々な味を模索している。
俺は気づいているけど、静かに部屋で本を読んだり、アニメを見たりしていた。
「青~……ちょっと、キッチンに来て」
「はいよ」
俺は立ち上がり、キッチンに向かった。
すると、ラッピングされたハート型のチョコを両手で持ちながら、モジモジしていた。
可愛らしい表情を浮かべながら、視線をこちらに向ける。
「こ、これ!!バレンタインチョコ……」
「おお!!女の子から貰ったことが無い俺が、初めて……可愛い彼女に貰えるなんて……うぅ……ありがとぉ」
「もぉ……そんなに泣かなくても……えへへ、良かったら食べてほしいな」
「ああ、もちろんだ!!……良かったら、口移しでお願いします」
「~ッ!?……青って本当にスケベだよね」
澪は頬を赤くしながらも俺の手を握って、椅子に座らせる。
座った後、澪は俺の太腿に跨って、チョコを小さく手で割り、口に咥えた。
「ん……」
澪はチョコを咥えながら、俺の両肩に手を置いて顔を近づける。
おねだりするように、彼女は目を瞑って唇を突き出した。
あまりにも可愛すぎて、興奮するけど、今は落ち着け……澪の手作りチョコを味わうことにしよう。
俺は右手で澪の腰を抱いて支えながら……ゆっくりと顔を近づける。
お互いの唇が重なり、俺達は舌を上手く動かして、チョコを味わう。
「ん……れろ」
「ちゅ……ん……れろ」
チョコの甘さと澪の甘い唾液が混じり合って、頭が蕩けそうだ。
澪は俺の肩から手を離して、首に腕を回した。
彼女の後頭部を撫でると……彼女は肩をピクっと反応させてからムギュっと抱きついてくる。
お互いの舌が絡み合い、体温で蕩けるチョコの感触が気持ち良くて癖になったかもしれない。
しばらくすると、澪は頬を赤くしながら唇を離してトロンとした表情を浮かべる。
「はぁ……はぁ……青……の舌、甘いね」
「澪の舌の方が、甘いよ……チョコ美味しかったよ、ありがとう」
「えへへ、ホワイトデー……楽しみにしているからね」
「ああ………えっと、他にもチョコはあるのか?」
「うん……実は抹茶とか、クリームとか、色々な味があるよ?ちなみに、どれも……私の口移し付きだけど……ふふ、どうする?」
「……じゃあ、全部澪の口移しでお願いします」
「はぁい……青は、本当に甘党だね。けど、そういうところも好き」
「澪が何よりも甘くて、可愛いから自然と俺も、甘党になったかもな」
「そっか……じゃあ、責任取ってあげるね……はむ……ん」
澪は新しいチョコを口に咥え、顔を近づける。
なんだか、ここまで甘い女の子は澪だけなんじゃないだろうか。
だからこそ、誰よりも何よりも大切にしたい。
俺は自然と笑みを溢しながら、澪のチョコを彼女の甘い唇と共に味わった。
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