第5話 一瞬
音を置き去りにした弾丸は、エンシェの魔法「
—―が間に合わず、
眩しいほどに光る黄金の髪、熱を感じさせない白い肌や白い衣服、
美しい、と言えてしまうほどにそれは完璧な生命。到達点と言われるだけの、存在だった。
けれど、その
そもそも人の身体をした
つまり、彼は"特級案件"の中でも最上位の"異世界者"の可能性が高い。
好都合、レインはそう思った。
「
天使の祈りによって天使を中心とし半径5mに
けれど、弾丸の速度は殺されることはなかった。
弾丸へと込めた「妨害無効化」によって、その祈りは無意味になる。
弾丸は、ゆっくりと天使の身体を犯した。
肉がえぐれ、内臓が焼き切れるような鈍い音とともに—―
「あぁ、そうだった――—―」
教皇が何かを言い切る前に、弾丸は眉間をえぐった。
そして、教皇の身体は原形が残らないほどにまで焼かれ、一瞬で灰へと変貌した。
「ルタール・エルド執行完了」
死亡確認を行った後静かに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます