CAR.14 番外編 彩子のハチゴー

トヨタ・カローラレビン (AE85) SR (1984年式) (約320馬力)



搭載エンジン  AE85改AE86

       4A-GEU型 1,587直列4気筒DOHC


最高出力   130PS/6,600rpm (初期状態)

       320PS/7,500rpm (改造後)


変速機    5速MT


前サス    ストラット


後サス    5リンクリジット



       車両寸法



ホイールベース  2,400 mm


  全長     4,180 - 4,215 mm

  全幅     1,625 mm

  全高     1,335 mm

 車両重量    935 - 940 kg  




      寸評


彩子のハチゴーは外観がAE85で、心臓部分に4A-GEU型エンジンを積んでいるため、AE86と同じ出力である。それに加えて、ロールケージ、

純正スポイラー、ステアリング (ナルディ・クラシック)で、ホイールは、RS Watanabe製ホイールを履いている。見た感じだと至ってシンプルなチューン内容ではあるが、彼女が乗るとこの車の車格が変わる。いろは坂などでは小回りを効かせて、相手よりも早くコーナリングを決めていき、次のコーナーに相手が入る頃には消えていると言われる程速かった。ヒール・アンド・トウを多用し、前輪に車重がかかったときに、ケツで滑っていく走法を基本としている。




自分の車以外にも乗りこなせることができ、悠一のS13を5分走っただけで乗り方を覚えたり、真子のFDで慣性ドリフトを決めるなど神業的な能力を持っている。溝落としもマスターしており、ガラの悪いS15をぶち抜いたこともある。それに加え、軽トラでもドリフトをすることができる。ホンダ・アクティトラックのMRレイアウトを駆使して、ヤビツの下りで5分を切ったこともあった。その時の感想で「私は、軽トラでもドリフトができるんだ!!」という言葉を遺している。彼女が亡くなってから、ハチゴーは孝太郎のものになった。彼はドリフトこそできないものの自動車産業を営んでいるので車に関しての知識は豊富で、ハチゴーの維持、治療に一役買っている。彩子が本当に欲しかったものは、ハチロクである。しかし、ハチロクが買えず、やむなくハチゴーを買い、ハチロク用の4A-GEUエンジンに載せ替えて、AE85改AE86というバケモンなマシンを製作した。 それについて、夫の孝太郎は、『素人なのによくここまで一人でやったと思うすごい。』と感心の言葉を贈った。                 

そのことについて彩子は『ハチゴーのおかげだよ。』と返している。息子の陽向はこのやりとりを孝太郎から聞かされ、『仲が良かったということがよくわかった。』と言っていた。


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