CAR.9 ネコとインテR

猫ちゃんの名前どうしようかな。昨日は青空だったし、『青空』に決めよう。「今日から、キミの名前は『あおぞら』だよ。」「ミャ〜ァ〜」青空も気に入ったのか元気よく返事をした。峠に一匹でいたからきっと飼い猫ではないと思う。





こうして、あたしと青空は大切な家族へと変化した。どうやらあたしと同じで峠と車が好きみたいだし、とっても良い関係になれそう。インテRと青空とあたし、高橋未夢。これからの人生どうなるかわからないけど、青空と一緒に人生を歩んでいけたらいいなって思うんだ。事故らないことが一番の願いかな。「ね、青空。」





青空ってドリフトとかしちゃったら吹っ飛んじゃうかなぁ。「ドリフトしたいんだけどいいかな?」青空は頷く。「じゃあ、今からやるからちゃんと掴まっててね。」「キュイイイ」「コク」

「ミャアミャア」青空がコーナー1つを越えると楽しそうに鳴く。「楽しいね青空!!」









朝帰りをして、今日は休みだったからペットショップに行ってキャットフードと青空用のおもちゃを買った。「これで今日から一緒に遊べるよ。青空ァ〜」猫じゃらしとかちっちゃいゴムボールの2つをとりあえず買った。遊べるつってもほとんど峠に行ってるから遊べないんだけどね。また青空とヤビツに行きたいなぁ。





こうしてあたしと青空のセカンドライフがスタートした。ファーストライフはインテRとだったけど、インテRと青空....。意外といい組み合わせ。そして、また夜がやってきた。「行こうか」

また、あたしと青空はヤビツに向かうのだ。



「ちょっとまってね。今シャッター開けるから。」「ミャ〜」青空が返事をする。「はい。乗って。」インテRをガレージから出して青空を乗せる。「じゃあ行こっか。」「ミャウ〜」家を出てヤビツに行く。ヒルクライムでは普通に走って頂上の休憩所に着く。「さ、着いたよ。」あたしは車から降りて体を伸ばした。青空はインテRのボンネットの上で寝ている。「映えるなぁ。」何枚か写真を撮っていると、「ヴォウウウ.....キィ」なんだろう。また新しいマシンかな?




『あらまぁ。猫なんて飼い始めたのね。』ママにその写真を送るとすぐ返事が返ってきた。スマホを見ながら入ってきたマシンを見た。その車はまさしくパンダトレノだった。「間違いない。ハチロクだあ。AE86 GT-APEXフォグを付けてる以外はほぼドノーマル。こんな車が速いのか。ワクワクするなぁ。」車内から一人の男の子が降りてきた。男の子って言ってもあたしと同い年くらいかな。またはあたしより下かも。













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