20:行旅死亡人情報データベース 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093080437113456/episodes/16818093081344140251


 星を越えた旅の果てに、幼い主人公とのふたり暮らしを経て絶命した宇宙人のおっさん……。宇宙を旅する小さな存在というと、某鍵っぽいソーシャルゲームを思い起こさずにいられませんが、主人公がおっさんとの生活を楽しく思っていたように、おっさんも少しでも主人公との生活を楽しめていたのだろうかと、まずは考えてしまいますよね。

 おじさんとの日々を偲んで彼の遺したカツラをコスコスしている主人公が少し物悲しく感じてしまいますね。彼女(?)も何かしら幸せを見つけられていることを祈らずにいられません。


 さて!

 学生の女の子とおじさんの触れあいというと、やはり皆様あの漫画を思い出すのではないでしょうか?


 20歳なんですけど!

 ふくしの……大学? に通ってるんですけど!


 わかりますよ、皆様もあの漫画の切なさには一度や二度くらいはやられたことがあるのではないでしょうか? もちろん、一応成人向けの漫画なうえにこのヒロインは小学生なので、彼女と結ばれることになるおじさんは逮捕されることになるのですが、そのときの場面がね……。いや、わかるんですよ。間違いなく犯罪行為なのでかける言葉なんてないのはわかっているのですが、やたらと切ない情緒を込めて描かれているんですよね。

 ちなみにヒロインと結ばれるおじさん、別にロリコンというわけではないんです。目が見えないためにヒロインの「20歳なんですけど!」という言葉をきっかけに関係を持ち始めるんですよね(どこかの段階で気付いていたらしいけれど)。そんな彼が、半ば自分のせいで逮捕されていく彼を見つめるヒロインの背中から感じる哀愁、そして悔恨。あの漫画は、単なるロリ×えっち漫画と語るには深い部分のある漫画だったんですよね……。


 と、名作漫画について語ったところで、『行旅死亡人情報データベース』の感想とさせていただきます。

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