こちらの短編は音楽業界のリアルがありありと描かれており、その現実に抗う主人公と若手バンドマンの人生の一部を垣間見ることが出来ます。どの世界でもそうですが、才ある人達をより良い最適な場所へ導く人がいて、けれどその人自身にも様々な葛藤や人生があり、共感してしまう点も多くありました。音楽業界に限らず、何かを目指したり、そのような人々を応援している人達にもぜひ読んでもらいたい作品だなと思います。