第3話 エッな装備を買い与える






 俺は姉妹の奴隷を買った。


 姉の方がアヴィア、妹の方がナディアで、どちらもスタイル抜群な爆乳美女である。


 そして、俺は二人と防具屋にやってきた。


 いくら数合わせでも二人には冒険者になってもらうわけだからな。

 相応の装備を用意してやるのもご主人様の務めである。



「あ、あの、ティオ様、この格好は流石に恥ずかしいのですが!!」



 俺がアヴィアにおすすめした装備は逆バニースーツだった。


 最初にバニースーツを考えた奴は天才だが、布で覆う部分を逆にしようと考えた奴も同等の天才だと思う。



「とても可愛いです、アヴィア姉さま」


「ナディアはもう少し恥ずかしがりなさい!!」


「ティオさまがお望みの姿を恥ずかしがる必要はないとナディアは思います」



 そう言ってのけた妹のナディアは、バニースーツを着こなしていた。

 太もものむっちり感を強調する網タイツが素晴らしい。


 姉に逆バニー、妹にバニーを着せる。


 我ながら素晴らしい采配だと称賛してやりたいところだな。


 あ、そうそう。


 目と喉を治してやった時は感極まって涙を流していたが、ナディアは姉と違ってあまり感情が顔に出ないタイプだったらしい。


 基本は無表情だ。


 しかし、アヴィアや俺を称賛する時は微かに口角が上がっている。

 言動からは俺への忠誠心が感じられるし、多少はお触りしても怒られないだろう。


 俺はアヴィアが逆バニースーツを着て恥ずかしそうにしている傍らでナディアの大きなお尻に手を伸ばした。



「んっ♡ ……ティオさま」



 ビクンと身体を震わせたナディア。


 するとナディアは表情をピクリとも動かさず、自らの爆乳を両手で持ち上げながら言う。



「ティオさま。ナディアはおっぱいも揉まれたいです」


「揉む」


「どうぞ」



 俺はナディアの大きくてふかふかのおっぱいを全力で揉みしだいた。


 柔らかい。


 まるで雲を掴むような、抵抗を感じさせない柔らかさ。

 しかし、たしかなコリコリとした感触のある二つのたわわな果実の頂点。


 まさしく至高のおっぱいだった。



「……ティオさま♡ ティオさまのティオさまはとても大きくて逞しいです♡」


「お、そうか?」


「ナディアは夜が楽しみです♡」



 ナディアが大きくなった俺の股間を優しく撫でながら言う。


 こりゃあ頑張らないといけないな。



「ああっ、ティオ様もナディアも私を仲間外れにして!!」


「アヴィア姉さまが逆バニースーツを着るのを手こずっている方が悪いです」


「あぅ、で、でもこの格好、やたらと布面積が少なくて。お胸にいたってはハート型のシールなのよ!?」


「可愛い。素敵です」


「エロい。好き」


「うっ、ティオ様もナディアも変態さんだわ……」



 ……ふむ。


 たしかに冷静に考えてみたら、逆バニースーツとかただの痴女だよな。



「その格好で街中を歩かせるのも興奮するが、可愛い爆乳奴隷たちの恥ずかしいエロ姿は独占したいな。よし、その二着は夜用だ。真面目な装備を買おう」


「承知しました、ティオさま」


「よ、よかった……。畏まりました、ティオ様」



 無表情ながらも少し残念そうなナディアと、露骨に安心した様子のアヴィア。


 二人にはオリハルコン製のビキニナイトアーマーをプレゼントしようと思ったが、アヴィアは露出面積が多いと恥ずかしいらしい。


 命令したら着るだろうが、ナディアはともかくアヴィアはまだダメだ。


 ナディアは俺に絶対的な忠誠心を抱いているが、アヴィアは違う。

 いや、抱いているには抱いているが、どこか一歩線を引いている気がする。


 理由は馬鹿でも察せられる。


 アヴィアの中での一番はナディアなのだ。その他大勢よりも俺を優先するが、俺とナディアならナディアを優先する。


 姉妹愛が強いのだろう。


 アヴィアの中で俺の存在がナディアと同等以上になるまで無理やり言うことを聞かせるのは避けた方が無難だ。


 というわけでオリハルコン製のビキニアーマーはナディアに着てもらうことにした。


 ビキニアーマーというと戦士が着そうなイメージだが、昨今はシーフやアサシンも装備している動きやすさ重視の代物。


 ナディアにはその二つのどちらかの技能を習得してもらおう。


 対するアヴィアはミスリル製のフルプレートアーマーを購入した。

 アヴィアは剣の心得があるらしいため、パーティーの前衛を担うナイトを任せてみようと思う。


 そこにヒーラーとバッファー、前衛を兼任できる俺が加わったら中々どうしてバランスのいいパーティーになるのではなかろうか。


 俺は装備を購入し、防具屋を出て、そのまま冒険者ギルドで二人を冒険者登録した。


 本当はライトニングドラゴン討伐のクエストを受注して帝都を出発したかったが、すでに日が沈み、夜になってしまった。


 帝都から出るための大門は閉まっているため、大人しく宿に泊まる。



「ティ、ティオ様。この宿、随分とお高そうですね」


「金はあるからな。せっかくだし、防音の三人部屋にしてみた」


「さすがはティオさま。優しいだけでなく、お金持ちなところもナディアは素敵だと思います」


「もっと素敵なところを見せてやるよ」



 俺は二人に防具屋で買ったバニー&逆バニースーツを着てもらった。


 いきり勃つ我が息子。



「ティオさま、素敵♡」


「あぅ、は、初めてなので優しくしてもらえると――」


「アヴィア姉さま」



 と、そこでナディアが想定外の行動に出た。


 アヴィアをベッドに押し倒し、その四肢を拘束してしまったのだ。



「アヴィア姉さまはナディアとティオさまが死にそうな時、ナディアを救うおつもりですね?」


「そ、それは……」


「それはダメ。私たちは命、尊厳、生死を含めたあらゆる権利の全てをティオさまに捧げるべきだとナディアは思います」



 お、おお、思ったよりもナディアの忠誠心があるなあ。



「ティオさま、ナディアからお願いがあります」


「なんだ?」


「――アヴィア姉さまを沢山可愛がってあげてください。アヴィア姉さまがティオさまのことしか考えられないような、ドスケベにしてあげてください」


「ちょ、ちょっとナディア!?」



 俺は満面の笑みでサムズアップした。



「おう!! アへアへにしてやるぜ!!」


「ティオ様!?」


「おっぱいおっぱい!!」


「ひゃんっ♡ あっ、ティオ様っ♡ そんなところ触っちゃらめっ♡」


「よいではないかー!! よいではないかー!!」



 雲みたいにふかふかの柔らかいおっぱいが俺を受け止める。


 ああ、やはり極上のおっぱいだ。



「うへへ~!! おっぱい最高ぉ!!」


「ティオさま♡ えい♡」


「うほおっ!!」



 俺がアヴィアのおっぱいに顔を埋めていると、さらに背中に柔らかいものが押し当てられた。


 ナディアのおっぱいだ。


 前にはアヴィアのおっぱい、後ろにはナディアのおっぱい。


 そうか、ここが天国だったのか。



「アヴィア姉さま、かわいい♡ ティオさま、ナディアも可愛がってください♡」


「はあ♡ はあ♡ もうらめえっ♡」


「夜はまだまだこれからだぜ!!」



 俺は最高の夜を過ごした。


 それから一ヶ月ほど、俺は金が尽きるまで高級宿を借りて二人とめちゃくちゃエッチしまくった。


 ライトニングドラゴンの討伐クエストを受けるために買った奴隷だが、中々どうして最高な買い物をしたと思う。


 二人の身体にドハマリしてしまった。


 仕方ないよな、二人のおっぱいが爆乳なのが悪いのだ。









 ティオが天国を満喫する一方で、彼を追放したS級ギルド【闇夜の星】はというと――



「……どうして、こうなったのだ……」


「カレンさん、文句言わないで手を動かしてください。ちくしょう、こんなアホみたいな量の書類を一人で捌いていたティオさん何者なんだよ……」


「いつもヘラヘラ笑いながらセクハラパワハラばっかのエロガキだと思ってたけど……」


「ギルマスとしての仕事はしっかりやってたんだなあ……」



 ギルドマスター室は死屍累々だった。


 カレンと彼女の率いるパーティーがクエストに出ないで書類とにらめっこ。


 更なる事態が起こったのは、ティオ・カスティンが【闇夜の星】を辞めてからわずか十日後の出来事であった。








―――――――――――――――――――――

あとがき

どうでもいい小話


作者「作者はドラ◯エで危ない水着とかバニースーツを着せてニヤニヤしてたタイプ」


テ「ドラ……?」



「アウ……セーフ!!」「ヤるとこまで描写してないからセーフ」「あとがき分かる」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。

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