第15話

 そうすればレベルアップした時に増えるだろうステータス値分のボーナスポイントを今後のことを考えるとほんの少しだけ節約することが出来るし、レベルアップをすればするほどに少しだけだがステータス値もボーナスポイントを使わない時よりも増えるはずだ。


 俺がステータスを確認している間にもキッチンの方からベーコンが焼ける匂いがして来ていた。


 ぐぅー、そんな音がお腹から聞こえてくる。昨日の夜の運動で身体を動かしたから朝からいっぱいご飯が食べられそうだ。


 「ご主人様、ご飯とパンのどちらにしますか?」


 「ん〜、じゃあパンで!」


 「分かりました。」


 ご飯かパンか、それをシルクが聞いて来たのならもうすぐ朝食が出来上がるのだろう。俺のお腹が空いて音が聞こえてくるなか、口の中で唾液が溜まってきている。


 そうして待っているとシルクが朝食を持ってきた。今日の昼食はパン、スクランブルエッグ、ベーコン、サラダの4つだ。


 それからシルクと2人で朝食を食べ、洗い物が終わると、俺はシルクと相談しながら昨日の夜に手に入ったボーナスポイントの使い道を相談する。


 「ご主人様としてはどうしたいのですか?」


 「悩んでるんだよね、ボーナスポイントを貯めてスキルのレベルアップか新しいスキルを取得するのも良いし、能力値が一桁の今の内にボーナスポイントを使ってステータスの能力値を上げるのもありだしさ。」


 「ボーナスポイントは色々と使い道がありますから悩みますよね。」


 それから俺はシルクと話し合いをした。その結果、当分の間はボーナスポイントを使うのはステータス能力値に使うことになった。


 その際に使う能力値は他の能力値よりも能力が高い物を順に使うことになる。


 俺の場合はMP、魔力、精神の3つのどれかで、シルクの場合は平均的な能力値だからこそどれを上げるのか悩んでいるそうだ。


 そして今回のボーナスポイントの使い道はMPを上げることにした。他の魔力と精神も上げる候補になるが、その2つを上げるよりもMPを上げた方が良さそうだと思ったからである。


 そして残りの3ポイント分のボーナスポイントは魔力に使うことで、昨日手に入った俺のボーナスポイントは0になった。


 「よし、俺は終わったぞ。シルクはどうだ?」


 「私も終わりましたよ。」


 これで俺もシルクもボーナスポイントを振り終わった。俺は自分のステータスとシルクのステータスを確認する。


ステータス

名前:水瀬みなせミコト

種族:人間

レベル:1 次のレベルアップまで23/100

職業:【特殊召喚師(女性)】

能力

HP:20

MP:100

SP:10

力:1

耐久:1

器用:2

敏捷:1

魔力:6

精神:3

ボーナスポイント:0

スキルスロット

【特殊召喚契約レベル1】【召喚レベル1】【性交強化レベル1】【好感度上昇レベル1】【インベントリ】【】【】【】【】【】

武技

魔法

装備

木の剣 皮の盾

召喚一覧

シルク(シルキー)


名前:シルク

種族:シルキー(妖精)

レベル:1 次のレベルアップまで23/100

職業:【戦闘メイド】

能力

HP:20

MP:20

SP:20

力:2

耐久:2

器用:10

敏捷:4

魔力:2

精神:2

ボーナスポイント:0

スキルスロット

【シルキーレベル1】【家妖精魔法レベル1】【メイド流戦闘術レベル1】【メイド流家事術レベル1】【】【】【】【】【】【】

武技

魔法

簡易清掃 家具修復 家具操作 湧き水 種火 微風

装備

鉄の短剣 普通のホワイトブリム 普通のメイド服 普通のシューズ


 これが今の俺とシルクのステータスだ。これを見れば、先ほど使ったボーナスポイントの分がキチンと使われているのが分かる。


 「シルクは器用と敏捷を上げたんだね。」


 「はい。器用は身体の動きの器用さにも関係ある能力値ですから。便乗を上げたのは少しでも素早く動けるようにですね。」


 「なるほどね。」


 シルクからボーナスポイントをなんで器用と敏捷に上げたのかを聞けた。それから30分ほど食休みを行なった俺とシルクは無限ダンジョンへと向かった。

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